
2016年9月生活記録 第12期生 福島愛未[2016年10月06日(Thu)]
こんにちは、12期生の福島です。
9月に入ってからここ、フリーモントは朝晩はぐっと冷えるようになりましたが昼間は相変わらず真夏の暑さです。9月の気温は4年間住んだつくばに少し似ていますが、湿度は180度異なります!湿度が低いだけで高温でも驚くほど汗をかきにくく、日影に入れば「さむー!」っとなりますが快適な環境です。
9月の下旬になるとスーパーマーケットでは様々な形や色のカボチャが並び初め、グッズ売り場ではこれでもか!というほどハロウィン向けのコスプレ衣装や小物がずらりと並んでいます。

↑ 家の近くの小さなスーパーマーケットにあったスイカより大きいカボチャ達
■□Studies■□
■Grammar
前回のブログで紹介した文法の可視化ですが、前回はこのような短文から始まりました。

最終的には下記の写真のように複雑な文も可視化することができるようになりました。

この方法により構造のルールが明確になり、それぞれの句がなぜその位置にくるのか理解することができました。以前は自身で英文を書くと構造のルールを理解していないために意味不明の文になっていましたが、最近は構造のルールを意識するように心がけることでずいぶんと良くなってきました。
9月下旬になると文法の学習に入りました。現在形、過去形、未来形と基本的なことは高校や大学で学んだのですぐに理解できましたが過去形・過去進行形 または 過去形・現在完了形の区別が難しく今も格闘中です。これらは、高校・大学時代にも学びましたがちょっとめんどくさいと思い逃げていたところです…。文法はこれから確実に必要な知識になるので、今回は逃げずにしっかりと向き合いたいです!!!
■Reading
前回の紹介ではクラスが始まったばかりでReadingとWritingが逆になっていたので改めて紹介します。Readingクラスでは大学・大学院で使用するような一歩レベルの高いVocabularyを取得しつつParagraph(1段落:1節)の読み方を学びます。9月はMain Ideaの見つけ方について学びました。英語のParagraphはほとんどが
Main Idea(主題文)
Supporting Details(支持文)
で成り立っています。Paragraphを読む際には全文を読むのではなくその中で一番いいたこと、Main Idea つまり日本語でいう主題文を先に見つけ、内容を理解することで全文の意味が掴みやすくなります。このMain Ideaの位置はいくつかのルールに則っています。そこで今回はMain Ideaのルールについて学び、実際に見つける練習を繰り返しました。
■Writing
このクラスではEssayの書き方を学びます。この授業では “Letters My Mother Never Read” という本を読み、2Chapter(約30ページ)ごとにEssayを書いていくようです。

↑ “ Letters My Mother Never Read ”
9月中旬まではまずEssayの書き方を細かく学び、下旬になるとEssayを書く前の下準備 Essay Planを書き始めました。英語がぺーぺーの私は、まず30ページもの内容をまとめるのに必死です。その Essay Plan もようやくGOサインがもらえたので Essayに取りかかっているところです。
■Deaf Community
このクラスでは留学生が集まるので初めは、アメリカのDeaf Cultureについて学びます。その際に使用する教科書がイラスト入りで分かりやすいので、英語力が乏しい留学生にとって英語やASLを学ぶ場所にもなっています。10月、11月にはアメリカのDeaf Communityに関する施設を見学する予定なのでとても楽しみです。

↑Deaf Communityの教科書、「DEAF CULTURE Our Way」
9月の授業で学んだ中で特に印象的だったDeaf Cultureの一部をご紹介します。
ろう者が集まる場所ではたびたび「トイレ行くわ!」・「ちょいトイレ!」というような声かけがあります。聴者の場合「トイレに行く」というストレートな言い方は、こどもならまだしも大人はほとんどないようです。「トイレ」という情報をストレートに伝えるろう者はマナーが悪いのでしょうか?

答えは、「いいえ」です。
ではなぜろう者は「トイレ」というストレートな言葉を用いるのでしょうか。いくつか理由がありますがその一つは、情報共有のためです。聴者であれば足音・ドアの開閉音・トイレの使用音など様々な音からお手洗いに行ったことが推測できますが、ろう者の場合は視界に入る情報がすべてです。友人とおしゃべりに夢中になっていれば立ち去る姿を確認できず気づいたときには、あれ!どこにいった?と不安になることもしばしばです。そこで立ち去る時には「トイレ」・「出かける」などストレートに伝える習慣が身に付きました。多くのろう者はこの行動に見覚えがあるのではないでしょうか。誰かに教えられたわけでもなく自然と身に付いた人も多いと思います。
私自身もこの行動に見覚えがあり、同時に聴者に対しては「トイレにいく」とわざわざ伝えていないことにも気がつき、この行動は聞こえないことからくるものなのかと感動しました。
このように自分にとっては何気ない行動でも、ろう者特有の行動でありかつDeaf Cultureと言えます。自身のどのような行動がろう者特有であるかを学ぶ機会は貴重です。今後ろう者の体に合わせた建築を考える上で、この知識はとても参考になります!
■□全体
先生のASLはほぼ理解できるようになってきましたが、学生のASLは指文字がとても早く、且つ全体のスピードも目が回るような早さなので未だに半分程度しか理解できません。それでも初めの週に比べると少しずつ癖や早さに慣れ、知っている単語も増えてきたことで理解できるようになってきました。もう一踏ん張りです!また9月中旬にはテスト!テスト!テスト!で人生で一番勉強していました笑。英語アレルギーと言っていたほど英語の存在を毛嫌いしていた私ですが、最近はそろそろ英語と向き合わなくてはという姿勢に変わってきています。このままいくと英語が好きになる日がくるのでしょうか。
■□
9月のビックイベントは「Google本社の見学」です。かの有名なGoogleの本社を実際に見に行く機会がありました!人数制限があったため、Reading Writingクラスを受講している学生のみ!本当にラッキーです。Google本社は一言でいうと「Home」のような環境でした。まったりとした空間で、社員が快適に仕事ができる環境になっていました。ビーチバレーのような設備があったり昼ご飯やコーヒー、ちょっとしたおやつが無料で提供されていたり、ランニングマシーンで走りながら仕事ができるなど驚きの連続でしたが特に驚いたのはペットの犬をつれてきていた人を見た時です。聞けば犬だけではなく猫でも可能で、過去には馬をつれてきた人もいたそうです笑。
Google本社で働いてるろう者に会うこともできました。案内してくれたろう者は過去に日本を観光した経験があり、母校の筑波技術大学も訪れたことがあるそうです。一気に親しみがわきました笑。
また学生の質問に答える時間も作っていただき、Googleにはどのようなサービスがあるのか。ろう者も快適に働くことができるのか。実際にどのようにコミュニケーションを取っているのか。Googleに入るためには何が必要なのか、など積極的な質問が飛び交いました。Google本社には手話通訳者がおり必要な時は共に仕事をするそうです。さらにGoogleで調べるときに出てくる日替わりのイラスト、実は少し前まで担当していたグループの中にろう者がいたそうです^^このような大きな仕事も任せてもらえるとは、本当に驚きですね。まさにろう者にとって働きやすい理想的な環境に近いのではないかと思いました。
最後に、Googleの手話をご紹介します。

↑写真の私のように、アルファベットの「G」を鼻の前まで持っていき、小さく円を描くと「Google』の手話になります。ASLの「検索(アルファベットのCを鼻の前で小さく描く)」という手話からもじったそうです!
是非使ってみて下さい。
ではみなさん、10月も元気に過ごしましょう!
9月に入ってからここ、フリーモントは朝晩はぐっと冷えるようになりましたが昼間は相変わらず真夏の暑さです。9月の気温は4年間住んだつくばに少し似ていますが、湿度は180度異なります!湿度が低いだけで高温でも驚くほど汗をかきにくく、日影に入れば「さむー!」っとなりますが快適な環境です。
9月の下旬になるとスーパーマーケットでは様々な形や色のカボチャが並び初め、グッズ売り場ではこれでもか!というほどハロウィン向けのコスプレ衣装や小物がずらりと並んでいます。
↑ 家の近くの小さなスーパーマーケットにあったスイカより大きいカボチャ達
■□Studies■□
■Grammar
前回のブログで紹介した文法の可視化ですが、前回はこのような短文から始まりました。

最終的には下記の写真のように複雑な文も可視化することができるようになりました。

この方法により構造のルールが明確になり、それぞれの句がなぜその位置にくるのか理解することができました。以前は自身で英文を書くと構造のルールを理解していないために意味不明の文になっていましたが、最近は構造のルールを意識するように心がけることでずいぶんと良くなってきました。
9月下旬になると文法の学習に入りました。現在形、過去形、未来形と基本的なことは高校や大学で学んだのですぐに理解できましたが過去形・過去進行形 または 過去形・現在完了形の区別が難しく今も格闘中です。これらは、高校・大学時代にも学びましたがちょっとめんどくさいと思い逃げていたところです…。文法はこれから確実に必要な知識になるので、今回は逃げずにしっかりと向き合いたいです!!!
■Reading
前回の紹介ではクラスが始まったばかりでReadingとWritingが逆になっていたので改めて紹介します。Readingクラスでは大学・大学院で使用するような一歩レベルの高いVocabularyを取得しつつParagraph(1段落:1節)の読み方を学びます。9月はMain Ideaの見つけ方について学びました。英語のParagraphはほとんどが
Main Idea(主題文)
Supporting Details(支持文)
で成り立っています。Paragraphを読む際には全文を読むのではなくその中で一番いいたこと、Main Idea つまり日本語でいう主題文を先に見つけ、内容を理解することで全文の意味が掴みやすくなります。このMain Ideaの位置はいくつかのルールに則っています。そこで今回はMain Ideaのルールについて学び、実際に見つける練習を繰り返しました。
■Writing
このクラスではEssayの書き方を学びます。この授業では “Letters My Mother Never Read” という本を読み、2Chapter(約30ページ)ごとにEssayを書いていくようです。

↑ “ Letters My Mother Never Read ”
9月中旬まではまずEssayの書き方を細かく学び、下旬になるとEssayを書く前の下準備 Essay Planを書き始めました。英語がぺーぺーの私は、まず30ページもの内容をまとめるのに必死です。その Essay Plan もようやくGOサインがもらえたので Essayに取りかかっているところです。
■Deaf Community
このクラスでは留学生が集まるので初めは、アメリカのDeaf Cultureについて学びます。その際に使用する教科書がイラスト入りで分かりやすいので、英語力が乏しい留学生にとって英語やASLを学ぶ場所にもなっています。10月、11月にはアメリカのDeaf Communityに関する施設を見学する予定なのでとても楽しみです。

↑Deaf Communityの教科書、「DEAF CULTURE Our Way」
9月の授業で学んだ中で特に印象的だったDeaf Cultureの一部をご紹介します。
ろう者が集まる場所ではたびたび「トイレ行くわ!」・「ちょいトイレ!」というような声かけがあります。聴者の場合「トイレに行く」というストレートな言い方は、こどもならまだしも大人はほとんどないようです。「トイレ」という情報をストレートに伝えるろう者はマナーが悪いのでしょうか?
答えは、「いいえ」です。
ではなぜろう者は「トイレ」というストレートな言葉を用いるのでしょうか。いくつか理由がありますがその一つは、情報共有のためです。聴者であれば足音・ドアの開閉音・トイレの使用音など様々な音からお手洗いに行ったことが推測できますが、ろう者の場合は視界に入る情報がすべてです。友人とおしゃべりに夢中になっていれば立ち去る姿を確認できず気づいたときには、あれ!どこにいった?と不安になることもしばしばです。そこで立ち去る時には「トイレ」・「出かける」などストレートに伝える習慣が身に付きました。多くのろう者はこの行動に見覚えがあるのではないでしょうか。誰かに教えられたわけでもなく自然と身に付いた人も多いと思います。
私自身もこの行動に見覚えがあり、同時に聴者に対しては「トイレにいく」とわざわざ伝えていないことにも気がつき、この行動は聞こえないことからくるものなのかと感動しました。
このように自分にとっては何気ない行動でも、ろう者特有の行動でありかつDeaf Cultureと言えます。自身のどのような行動がろう者特有であるかを学ぶ機会は貴重です。今後ろう者の体に合わせた建築を考える上で、この知識はとても参考になります!
■□全体
先生のASLはほぼ理解できるようになってきましたが、学生のASLは指文字がとても早く、且つ全体のスピードも目が回るような早さなので未だに半分程度しか理解できません。それでも初めの週に比べると少しずつ癖や早さに慣れ、知っている単語も増えてきたことで理解できるようになってきました。もう一踏ん張りです!また9月中旬にはテスト!テスト!テスト!で人生で一番勉強していました笑。英語アレルギーと言っていたほど英語の存在を毛嫌いしていた私ですが、最近はそろそろ英語と向き合わなくてはという姿勢に変わってきています。このままいくと英語が好きになる日がくるのでしょうか。
■□
9月のビックイベントは「Google本社の見学」です。かの有名なGoogleの本社を実際に見に行く機会がありました!人数制限があったため、Reading Writingクラスを受講している学生のみ!本当にラッキーです。Google本社は一言でいうと「Home」のような環境でした。まったりとした空間で、社員が快適に仕事ができる環境になっていました。ビーチバレーのような設備があったり昼ご飯やコーヒー、ちょっとしたおやつが無料で提供されていたり、ランニングマシーンで走りながら仕事ができるなど驚きの連続でしたが特に驚いたのはペットの犬をつれてきていた人を見た時です。聞けば犬だけではなく猫でも可能で、過去には馬をつれてきた人もいたそうです笑。
Google本社で働いてるろう者に会うこともできました。案内してくれたろう者は過去に日本を観光した経験があり、母校の筑波技術大学も訪れたことがあるそうです。一気に親しみがわきました笑。
また学生の質問に答える時間も作っていただき、Googleにはどのようなサービスがあるのか。ろう者も快適に働くことができるのか。実際にどのようにコミュニケーションを取っているのか。Googleに入るためには何が必要なのか、など積極的な質問が飛び交いました。Google本社には手話通訳者がおり必要な時は共に仕事をするそうです。さらにGoogleで調べるときに出てくる日替わりのイラスト、実は少し前まで担当していたグループの中にろう者がいたそうです^^このような大きな仕事も任せてもらえるとは、本当に驚きですね。まさにろう者にとって働きやすい理想的な環境に近いのではないかと思いました。
最後に、Googleの手話をご紹介します。
↑写真の私のように、アルファベットの「G」を鼻の前まで持っていき、小さく円を描くと「Google』の手話になります。ASLの「検索(アルファベットのCを鼻の前で小さく描く)」という手話からもじったそうです!
是非使ってみて下さい。
ではみなさん、10月も元気に過ごしましょう!
