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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2016年8月 生活記録 【第12期生 西 雄也】[2016年08月28日(Sun)]
渡米してから八月も終わりを迎え、ようやく米国の生活環境に慣れてきた頃です。フリーモントの街は、朝晩は長袖が必要なほど冷え込み、昼間はすぐ日焼けするほど太陽が照り続けています。それでもなお、八時頃には暗くなり始めているので、ゆっくりとしたひと時を迎えることができています。
その中、オーロニ大学は丘の上にあるので、毎回教室まで通う時は汗をかきながら通学していますが、外の気温は涼しいので教室に到着する頃は外で涼んだりすることができています。

◆Tutoring(チューター)開始!!
15日からNancy先生との英語のチューターがスタートし、基本的によく使う単語を用いれながら勉強を進めています。もしASLが読み取れないところがあると、英語の理解も追いつけないことがあるので、積極的に質問をしながら進めていきました。チューターの指導を受けている中、複雑な文章、特にreadingの中でわからない文章に出くわすと、先生からASLで表現・説明して頂いたり、わからない単語は写真で表示したりとNancy先生の指導はわかりやすいものでした。
チューターを受けている期間、オーロニ大学内は夏休みの為、他の学生を見かけることは少なかったのですが、オリエンテーションの日程が近づくにつれ、ちらほらと見かけるようになりました。

◆履修予定のクラス
現在、秋学期からのクラスは、英語の勉強に専念することを考慮し、Reading、Writing、Grammar、Deaf communityを履修し、Deaf cultureは聴講生として選択することにしました。

◆空き時間の生活・フリーモントろう学校でのデモ
チューターが休みの時や空き時間が出来た時は、フリーモントの街並みを探索したり、宿題を済ませたりしました。また19日にフリーモントろう学校でデモがあったので見に行きました。
フリーモントろう学校のデモでは、校長のやり方に不満があり、みんなに必要なのはBossではなくreader(リーダー)的存在であるという考えに基づいての運動でした。校長を変えてほしいという声が多く、在学中の学生達、OB、大学のろう教授、デフファミリーの保護者らが中心となって集まり、体育館で抗議の声や演説が行われていました。最終的には教育委員会の方が来られ、審議が行われるという日本では考えられない状況だったので衝撃的でした。

IMG_8590 (1).jpg
↑ フリーモントろう学校でデモの様子

まだ渡米してから短いですが、実際アメリカで生活してみると、次から次へと新発見の毎日なので楽しいです。24日はオリエンテーションがあり、八月末からは新学期が始まるので、新たな出会いと経験に期待しながら勉強も頑張っていきます。


IMG_8642.PNG
↑ オーロニ大学の職員達が共同制作したデフアート。よく見ると「JASS」の文字が…にこにこ
(教授のオフィスのフロアに飾られていました)
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