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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2016年7月生活記録 第11期生【牧谷陽平】[2016年08月14日(Sun)]
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このネコちゃんにはまた会いたいですね


6月は,"次の大学" に向けて引っ越しの準備をしました。7月は一時帰国し,1年間のストレス発散をしました。"次の大学" もほぼ決まったので,"次の大学" に推薦状を出していただいた恩師にも会いに行き, お礼とともに次の大学の報告をしたり,前に勤めていた職場の上司にも報告しに行きました。

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乾燥帯でも秋になると色がオレンジ色に変わりました


さて7月の生活記録は1年間のおさらいです。

<2015年8月>
初めての渡米でかなり不安になる。出発前も出発後も気持ちが安定せず,アメリカになじめずにいた。クラスも英語3つだけでは単位数が不十分なため,あと1つクラスを取らないといけないと言われ,どのクラスを取ろうか悩み続けました。
4つのクラスを取るだけでも十分なのですが私は興味のあったクラス2つをさらに取り,合計5つのクラスを取りました。

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秋学期が始まってすぐのクラス


<2015年9月~11月>
秋学期は9月頭の Labor Day が終わってから11月末の Thanksgiving Day までの約2か月半は祭日がないため,毎日学校に行くことに・・・
後から調べたんですが,日本って世界で祝日が比較的多い国なんですね。
この時期はTOEFL(留学生のための大学同等の英語力があるかどうかの試験)やACT(American College Test: 日本でいうセンター試験,年に10回ほどあるようです)の準備で大変でした。Ohlone College でのクラスも宿題が多く,こちらの勉強ができないほどでした。

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このころから雨が降り始めました


<2015年12月>
そして12月にさしかかり,California も寒くなったのですが,日本みたいにダウンコートを着るまでもない暖かさでした。スポーツ用のウインドブレーカー1枚でも間に合う気温でした。このころから雨が降りはじめ,2週間に1回は本降りでした。大学のある山が黄色から緑色に変わっていくのがとっても心地よく感じました。また,このころにTOEFL, ACTの試験を受けました。

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クラスルームから見える Mission Peak 緑色に変わっていく姿は私たちを癒してくれました


≪冬休み≫
日本で2週間である冬休みも,こっちでは5週間ほどありました。冬休みを終え,春学期に突入。英語の力も身についたけど,背伸びせずに Nancy 教授の英語のクラス3つはそのまま取り続けました。この選択は今では正解だと思っています。聴クラスに行きたいと前から思っていたのですが,10期生や Nancy 教授のアドバイスをいただき,この手段を取りました。

<2016年1月下旬>
春学期は英語は聴クラスを取らずに,コンピューターのクラスで聴クラスをとりました。先生はとてもいい先生で,ろうの学生が2人に対しても,きちんと指導してくださいました。本業はアーティストです。クラスは退屈ではなく,自ら操作をして,わからないところはとことん聞いて,答えてくれるクラスでした。また機会があれば応用編のクラスを,この先生のもとで受けたいと思いました。このころから大学への出願もラストスパート。

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聴クラスのコンピューターの先生と。この先生のクラスをまた受けたいと思いました


<2016年2月>
2月中旬には待ちに待った,遠隔指導。なかなか行けない東海岸に行くことになり,ワクワク。Washington D.C. は美術館や博物館がたくさん並んでいました。今回は時間がなかったのでまた時間のあるときにゆっくりめぐりたいと思いました。
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アメリカの国会議事堂周辺は週末の Blizzard で雪がたくさんでした。このBlizzard,ちょっと北の方では 50年ぶりの記録をやぶったみたいです


<2016年2~5月>
春学期は慣れたのか,秋学期よりも時間が経つのが早く感じました。英語のクラスも Nancy 教授がスケジュールを立ててくださっていたので,こちらも課題に取り組むのがスムーズでした。4月になると大学の合否が気になり,かなり不安定になりました。このころ,クラスにも集中できなくなり,いらいらし始めるころでした。でも春学期が終わるのは目の前!とにかく頑張って1年間を終えました。

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Lincoln 記念館で友人と写真を撮りました。ちなみにこのときの気温は-13℃。写真を撮るために手袋を外したのですが数秒で手が冷たくなるのでシャッターチャンスはほんの数秒間でした


≪大学出願について≫
早い大学でお正月締め切り,遅くて4~5月締め切りの大学がありました。5月に出願してもいいのですが,結果通知がきて,その後にI-20が届くことを考えると,遅くても4月頭に出願を完了するほうがいいんですね。
夏休みに,日本へ一時帰国して書類を待ったのですが,渡米ぎりぎりに書類が届いたので,なるべく早くに出願することをお勧めします。

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3月になると夕焼けもきれいになっていました


<春学期終了後>
"次の大学" からの返事が来るまでは,安心できませんでした。次の一年間がどうなるかハラハラしていました。

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ジャガランダという初夏にしか咲かない花。これが見れる場所は限られています。


次の大学がどこなのかは,次の8月の生活記録でお知らせします!楽しみにしてください!
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Santa Cruz という漁師の町。どこか本や絵で見たような世界が広がっていました
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