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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2016年7月生活記録 第10期生 辻功一[2016年08月03日(Wed)]

サワディークラップ、今日も生きています。
10期生の辻 功一です。

僕はいまタイ北部に位置する「北方の薔薇」とも称される美しい古都、チェンマイにいます。

路上演奏
<路上マーケットでは視覚障害者たちが演奏していました>

当初は経済のクラスを履修するつもりだったのですが、教授がタイ人で英語の訛りが非常に強く、遠隔通訳(VRI)の通訳さんがマイクを通しての聞き取りに難儀したため、「Global health issues」のクラスに変更しました。
直訳すると「世界の健康問題」ですが、病気や医療問題だけでなく社会弱者の権利など幅広い分野における問題について掘り下げていきました。
ちなみにこのクラスの教授はアメリカ人で世界保健機関 (WHO)での勤務を経て、タイに移住した方でした。

授業は各テーマごとに議論を交わし、中間試験にエッセイ提出、最終試験はプレゼンテーションという形式で進められました。

プレゼンテーションでは、「アメリカと日本とタイにおける聴覚障害者の現状」をテーマにチョイスし、各国の聴覚障害者に対する教育や法律の歴史から紐解き、タイの聴覚障害者を取り巻く環境の問題点をあぶり出してその解決策を議論しました。

まずはこの動画をご覧ください。


これはタイで製作された保険会社の広告ですが、この動画の中に隠されている聴覚障害者に対する抑制を指摘しました。
イイ話なんですけど、一方的な視点から作られた動画だと僕は感じました。

そのあたりを説明した後、こちらの動画をみせました。


そして改めてクラスメートたちに最初の動画は正しいのか、恣意的な情報が隠されていないかと聞きなおしたところ、クラスメートたちも納得したようです。
この話がイイ話にしかみえない人は、残念ながら聴覚障害者を同情の観点でしかみていない可能性があると僕は思います。

最終試験の後はチェンマイにある聾学校でボランティア活動することになりました。
引き続き、様々な経験を積み、タイ王国留学生活をより有意義な時間にしていきたいと思います。

以上です。
日本ASL協会から4,400km離れたチェンマイ大学からの報告でした。
ありがとうございました。
今月のコロンブス
タイ王国には呑んべえが非常に多いことを発見
バーやクラブは連日大繁盛です。聞くところによると、翌日仕事があるにも関わらずウィスキーをがぶ飲みし、二日酔いの状態で出勤するそうです。

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