
2016年5月生活記録 第10期生 辻功一[2016年07月15日(Fri)]
こんにちは、今日も生きています。
10期生の辻 功一です。
太陽から発する光線が日々力強くなってきて、気温と川を流れるシェラネバダ山脈からの雪解け水の冷たさのコントラストがますます大きくなってくるこの季節、生徒たちも卒業や期末テストに向けて急に慌ただしくなってきました。
僕のチコ大学における2学期目は5月19日を以って無事修了しました。
ACCT 201 (Intro to Financial Accounting)
「会計」
とにかくルールが複雑で暗記する量も多く、ましてや英語オンリーなので最初の段階では苦労しましたが、中盤に差し掛かる頃には理論がある程度理解出来るようになり、幾分かは楽になりました。秋学期は一つ上の段階のACCT 202を受講する予定なので、早めに予習をしておこうと心に決めています。
ECON 102 (Principles of Macro Analysis)
「マクロ経済学」
テキストブックでは国や企業単位での経済の動きをややこしい理論や図式に当てはめて解説しているのですが、教授が理路整然と紐解き、時折出題されるクイズを通し実際に計算することによって理解を深めることが出来たと思います。
ENGL 130EI (Academic Writing)
ENGL 030E (Writing Workshop)
「英語」
おそらく今留学を通して最後の英語の講義になります。最終エッセイでは映画「Mandela: Long walk to Freedom」を通して、撮影者の意図を自身の考証と共に解説していくものでした。教授は演技、カメラアングルやサウンドなどを通してマンデラの行為を強調する意図を見出すというような期待をしていたようですが、そこを天邪鬼が通りますよ。(いや、天邪鬼は天邪鬼でグループ内において結構重要な役割があるんですよ。別の見方や批評を提供することによって集団浅慮を防ぐというものです)
大まかにまとめると、たしかにマンデラの成し遂げた偉業は大きいが、南アフリカは未だに深刻な経済格差を抱えている。映画では様々な場面や演技、キャストを通してマンデラの行為を称賛しているが、それは本当に問題の表層的に過ぎず、撮影者はそういった情報操作によって、アパルトヘイトを通して利益を得た(もしくは今も得続けている)人々を視聴者の目から逸らすといった意図を持っていると主張しました。
HIST 130 (United States History)
「アメリカ歴史」
全く乗り気でなく、義務の一般教育だからと渋々受けた講義ですが、ここで得た知識が意外と役立つことに気づきましたよ。アメリカ人と会話をしている時に、アメリカの歴史や人名、地名などを知っていると盛り上がるんですね。
MATH 105 (Statistics)
「統計」
会計と同様、僕にとってはややこしい講義でした。ロジックもさることながら、なにより一番大きかったのは、オーバーヘッドプロジェクタ(OHP)を使って教授の手元にあるノートをスクリーンに映し出し、教授が解説しながら計算などを記入するという手法だったということです。手話通訳とスクリーンの両方を同時に見ることは流石に大変でしたね。これはこれで今後の対策を考える上で収穫になったと思います。
さて、既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、夏学期はアメリカ国外で授業を受けることになりました。
より一層、気を引き締めて有意義な時間を過ごしてきたいと思います。
以上です。
日本ASL協会から8,188km離れたチコ大学からの報告でした。
ありがとうございました。