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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2016年3月生活記録 第11期生【牧谷陽平】[2016年04月16日(Sat)]
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≪山本さんの家に行くと歓迎してくれる近所のネコ。人懐っこいです≫

1月に,日本から一時帰国してここ California に着くと1月とは思えない暖かさが続いて,2月に入ると20度を超える日が時々出てきて,服も夏に近い服を着る日もありました。
しかし3月になると,それまでとうってかわって12月の寒さに逆戻りして,長袖の服を何枚か着る日々が続き,雨が続きました。
さて,明日の気温がどうなるかわからない毎日が続く一方で,クラスの内容は何もなかったかのように進んでいきます。

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≪3月上旬に,Ohlone College と Gallaudet University が手話通訳のプログラムで交友締結を交わした際,Gallaudet University の校長と写真を撮りました。小学校のときの友人に似ています≫


今回は火曜の夜にとっている聴者のクラス
Introduction to Multimedia の説明をします。
聴者のクラスで英語以外の知識部分を養うクラスは,この事業ではおそらく私が初めてではないかと思います。このクラスの先生は2月の生活記録でも言ったように,英語が流暢ではないと自認しているのですが,このクラス,進め方や先生と学生とのやり取りが問題なくすすんでいることから,この先生は謙虚な部分があるとわかりました。

このクラスは,私の他にもう一人ろうの学生と一緒に受けています。もちろん手話通訳者もいます。ですがこの手話通訳者,どちらもクセが強いんです。一人は顔がめちゃくちゃ柔らかくて,表情豊かです。もう一人は表情ではなく通訳をしている手に特徴があってこの二人の手話通訳はほとんど理解できていません(笑) 私のASLのスキルの問題もあるのですが,ASLは指文字がかなり多く,読み取れないことがよくあるので,いちいち気にするより,講義している内容が10%程度理解できれば十分だと思っています。

この先生はろうが2人いることを承諾してくれていて,音を取り入れる作品では音を免除してくれます。つまりろうのことを理解してくれています。この先生の面白いところは,「宿題を今から20分で提出してください。最終チェックをしてから,提出してください」と言いながら,結局1時間もかかってしまうところです。使っている Adobe Photo Shop のソフトがかなり難しく,聴者の皆さんも苦戦していて,先生とそのアシスタントが一人ひとりの質問やトラブルに "きちんと" 対応してくださっています。私が支援を求めたときでも,かなり親切に私の疑問に答えてくれます。
日本の教育でもこのようにしてくれたら生徒はもっと学習意欲を高められると思うのですが。

このクラスは15週間で4つのプロジェクトをするのですが,テストがこのプロジェクトに含まれているんです。プロジェクトは宿題と言ってもいいところですね。このプロジェクトが,写真一つもなくすべて英文で書かれていて,それを渡米して数か月の私が読むと,どうなるか予想はできますね。。。

はい,その嫌な予感は見事的中しました。
2つ目のプロジェクトを作って先生に提出したら,クラス内で皆さんに公開して「あれ?趣旨と異なっています」と言われて,その場でプロジェクトのやり直しを言われました。実を言うと1つ目のプロジェクトも出来があまりよくなくて,再提出を命じられ,再提出をしたところ,再々提出を命じられ,そのうえに2つ目のプロジェクトの再提出を求められて,どうしたらいいんや!と帰り道,思っていた3月の日々でした。先ほどの「講義している内容が10%程度理解できれば十分だと思っています」が裏目に出たときでした。

もう一度断っておきますが,先生はきちんと説明や学生のことを見てくれている先生です。いい先生です。そのゆえ,評価が厳しくなります。
日本の大学の先生とえらい違って,自分の成長が図れる機会です。

◆今回のひとこと◆

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アメリカは人種のサラダボウルであります。人種ならともかく食べ物もさまざま。料理の仕方は様々ですが,ある日,友人と昼食をとったところ,友人のデザートがパイナップルだったのですが,写真のように一味唐辛子とライムをミックスした調味料をかけたものだったのです。味は新鮮な味でした
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