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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2016年2月生活記録 第9期生 福田桂[2016年03月30日(Wed)]
 
International Visiting Student Program改め
International Special Student Program生として第2学期目(春学期)を迎えた。

留学生活上最悪のスタート...

 1年間の休学を経て復学した今学期は、
渡米日の少し前から軽い風邪を引き、アメリカへ向かう飛行機内ではゴホン、ゴホンと咳をしたので、他の乗客にたくさんの迷惑をかけたかもしれない。ごめんなさい...
 到着後にも咳の症状は治まらず、学期初のクラスも欠席してしまうほど、丸一週間38度の発熱が続いた。病院へ行って処方してもらった薬は数日間でやめ、日本財団が実施している電話リレーサービス(制度化を目指し現在進行中)の利用を通して、日本のかかりつけの医院と家族に緊急でお願いした日本の薬が届いてから飲んで、おかげさまですぐに回復できた。
以前、日本人の元ルームメイトが現地の内用薬を飲んだ時、薬が強すぎて体質に合わなかったのか何度も嘔吐するなどあまりにもひどい様子だったのと彼女の世話をした記憶があるので、アメリカの薬は絶対飲みたくないと思った。

 さて、春学期の履修クラスです。

 自分の留学テーマに関する専攻はなく、事実上、特別学生なので専攻でなくても自分が学びたいと思っている分野のコースを選択することが可能になっている。
 実は、どうしても履修したい他のコースがあったが、私は英語が必須受講の為、クラススケジュールの関係上、複数のコースとの組み合わせが難しく、クラスの登録完了をするのに渡米直前まで時間がかかった。私の準備不足だ。

1.英語 Reading & Writing
 前学期に続き、必須受講のクラスです。悪天候による数回の休講、また、途中で先生の変更により一時中断し、本格的な授業は2月に入ってからになった。
 今月はオバマ大統領の物語「A Dream Fulfilled」の本を読んだ。オバマ大統領の少年時代、家族、大統領になるまでの経緯、彼のこれまでの人生を綴った本である。クラスで議論する予定だったが、先生の指導方針によりなくなった。興味深い本だったのに残念。一方で、ライティングは宿題してきたいくつかの語彙を学生同士で議論し、最終的に答え合わせをするなどの方法で進めた。

2. 【INT 101】通訳学入門
 通訳学の基礎を学ぶ。
 「What is interpreting? (通訳とは何か?)」
通訳は手話通訳、音声通訳等があるが、通訳の目的はビジネスで行うものではなく、利用者に理解してもらうための義務がある。通訳のチームは2人態勢で行うので共同作業となり情報やアイデアを共有しなければならない。
 ろう通訳者の業務と役割
ろう者の通訳は有資格(Certified Deaf Interpreter)と無資格(Deaf Interpreter)の2種類。全米手話通訳者登録協会で聴者の通訳者と同様に認定試験を合格し通訳士として活動できるが、全米ではDeaf Interpreterの方が注目されている。業務的に日本で活躍されている盲ろう者通訳と共通点がある。そして、国立通訳者教育センター協会(National Consortium of Interpreter Education Center)や普段利用しているキャンパス内の通訳サービス(Gallaudet Interpreting Services)の紹介があった。
National Consortium of Interpreter Education Center(NCIEC)
http://www.interpretereducation.org/
Gallaudet Interpreting Services (GIS)
http://www.gallaudet.edu/gis.html

3. 【ITS 101】情報技術 - コンピューター・アプリケーションT
 昨年、全国盲ろう者協会主催の盲ろう者向け指導者研修会で受講して感じたことがある。盲ろう者の生活ではITが普及し、パソコンを習得している当事者は増加しているが、Windowsの進化により不慣れな方が多く、盲ろうのインストラクター不足等、課題の残る現状にある。パソコン基礎操作を習得し、就職に活用できるまでの支援が将来的にあればと考えた。
 最新のMicrosoft Office2013を活用し、 一般的にWord(ワープロ)、エクセル(表計算)、アクセス(データベース)、およびPowerPoint(プレゼンテーション)を学ぶ。

4. 【LIN 101】言語学 - 手話と手話のシステム
 言語学入門のクラスである。
 言語学は苦手な分野だが、履修したい理由があった。全米やシアトルの盲ろう者のコミュニティを研究し、触手話及びプロ・タクタイル(Pro-Tactile)を主に言語的に研究中のTerra Edwards先生で盲ろう者の中では有名な方である。以前から習得中の触手話に大変興味があるので、先生が教楩を執っているクラスで触手話において何らかを学び得ればと思っている。
 言語学の主要な特徴として、一般的にアメリカで使用されている手話言語や手話システムで構成、手話及びバリエーションをいくつか紹介している。今学期は言語、言語と文化、アメリカ手話の構造、言語バリエーションを学ぶ。

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1月大雪の時、寮の4階から撮った写真(左:昼間、右:夜間)

2月12日、OSWD(障がいを持つ学生)のミーティングに参加

 議題:「Inclement Weather and Accessibility Challenges」
       (悪天候とアクセシビリティの課題)

 ニュースでご存じと思うが1月末の週末はワシントンDCでは大寒波が襲来し、一時的停電になった。電力停止した一部の寮は使用できないので、夕方になると学長の指示を従って、キャンパス内のホテルの大広間へ避難。半日で復旧したので、深夜中に帰宅できたが、例年のない事件で寮生たちは終日大混乱だった。
 そんな出来事があり、OSWDでは過去に例のないミーティングをした。
ある車椅子使用の学生は積雪の為、外出移動ができず、また1人部屋だった盲ろう学生も情報がなく、夜には動けず布団に包まって過ごした方も何人かいたようです。寮のスタッフやキャンパス警察からの連絡がなかった事等、対応方があまりにもひどく、不満を抱え感情的になった方々は怒り心頭に発し、緊急のミーティングを行ったのであった。最終的には今後の対策や対応方について議論した。
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〈ミーティングの様子〉
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