2016年2月生活記録 第11期生 山本芙由美[2016年03月08日(Tue)]
こんにちは!
自宅の近くにあるMIssion Blvd通りにある桜の木が綺麗なピンクの花を咲き始めています。
日本の春を思い出しながら通学を楽しんでいます。
さて、春学期ではReading、Writing、Grammar、Deaf Education、Counseling of Deafなど合わせて5つのクラスを登録しています。
私自身、普段から、ろうLGBTへの相談業務が多いのでCounseling of Deafを受講していますが、カウンセラーとしての自覚、クライアントとの関係性、カウンセリングの訓練など、どれもためになる内容ばかりで毎回、目から鱗です。
受講生が全員ろう者で、中にはろう学校の先生、カウンセラーなど様々な職業、年齢の方が受講されています。様々な視点から経験を語り合う、このクラスには何か特別なものを感じながら参加しています。
(トム先生とのカウンセリング訓練の風景)
去る2月13日、ソーシャルワークを専門とするMR. ERNEST E. GARRETT V氏(アーネスト・ギャレット・三世)の講演を聴くため、ワシントンD.C.にあるGallaudet Universityへ向かいました。
私自身、Gallaudet Universityに足を踏み入れるのは初めてのことで、
アメリカ手話を第一言語とする、ろう者のための大学というようにその規模の大きさ、キャンパスの広さに脱帽しました。
カリフォルニアとはひと味ちがう景色を楽しむことができました。
さて、ギャレット氏からは、「自己管理と自己責任:責任はあなた次第!」「「25年後のADA法、黒人ろうリーダーの見解」についてお話を聞くことができました。最初のテーマについては、日本でろうLGBTの活動をしてきた私にとって関わりの深い内容で、いろいろ考えさせてくれるものがありました。人を支援することは簡単ですが、(そうでない人もいますが)自分自身を支援するのはなかなか難しいことです。
最近、日本でも少しずつ広まってきているようですが、アメリカでは”Supervisor”という存在が重要視されています。Supervisorというのは、相談者が関わる分野において、第三者の視点から意見・アドバイスを提供する者のことです。彼らに話を聞いてもらうことによって具体的な方向性が見いだせるとのことです。私自身も機会があれば積極的に利用したいです。
また、翌日14日は留学生仲間からのお誘いを受けて、Gallaudet Universityから車で20分ほどのところにあるAmerican University主催の 「AMERICAN UNIVERSITY CONFERENCE ON LAVENDER LANGUAGE AND LINGUISTICS」(アメリカ大学ラベンダー言語と言語学)という勉強会に参加してきました。
(とてもアカデミックなセッションでした)
私自身、「LANGUAGE AND SEXUALITY IN FRENCH AND FRANCOPHONE CULTURES」(フランス語とフランス語圏文化における言語とセクシャリティ)というセッションに参加しました。その中で、様々な報告があり、私自身、一番関心を持ったのが Prade,Fleur氏からの報告 (Central Oregon Community College) "le Deuxieme Sexe ;" The rise of women in positions of power, a problem of linguistic identity for French (フランスにおける言語アイデンティティの問題としての女性の権利向上と位置づけ)でした。
フランス語には男性名詞と女性名詞があることで知られていますが、そこには女性蔑視としての意味が含まれていたり、男女役割(Gender)の押しつけ、どちらの性にもあてはまらない人たちはどのような使い方をされるのだろうといった内容でした。
日本手話にも男性/女性を区別するための手話単語がありますが、世界ではフランスのように男性名詞/女性名詞が今でも使われている国があります。ことばも時代に合わせて変化します。時代の変化にどう対応、方向性について、関心深い報告を聞くことが出来ました。
(セクシャリティ言語学という学会誌も出版されています)
翌日にはニューヨークにいる友人に会いにいきました。有名なタイムズスクエア、Musiam of SEXというところにも行きました。
短期間での出張でしたが、フリーモントに戻った後は改めて英語の勉強に励もうという気持ちになりました。多くの出会いに感謝です。
それでは、また。
自宅の近くにあるMIssion Blvd通りにある桜の木が綺麗なピンクの花を咲き始めています。
日本の春を思い出しながら通学を楽しんでいます。
さて、春学期ではReading、Writing、Grammar、Deaf Education、Counseling of Deafなど合わせて5つのクラスを登録しています。
私自身、普段から、ろうLGBTへの相談業務が多いのでCounseling of Deafを受講していますが、カウンセラーとしての自覚、クライアントとの関係性、カウンセリングの訓練など、どれもためになる内容ばかりで毎回、目から鱗です。
受講生が全員ろう者で、中にはろう学校の先生、カウンセラーなど様々な職業、年齢の方が受講されています。様々な視点から経験を語り合う、このクラスには何か特別なものを感じながら参加しています。
(トム先生とのカウンセリング訓練の風景)
去る2月13日、ソーシャルワークを専門とするMR. ERNEST E. GARRETT V氏(アーネスト・ギャレット・三世)の講演を聴くため、ワシントンD.C.にあるGallaudet Universityへ向かいました。
私自身、Gallaudet Universityに足を踏み入れるのは初めてのことで、
アメリカ手話を第一言語とする、ろう者のための大学というようにその規模の大きさ、キャンパスの広さに脱帽しました。
カリフォルニアとはひと味ちがう景色を楽しむことができました。
さて、ギャレット氏からは、「自己管理と自己責任:責任はあなた次第!」「「25年後のADA法、黒人ろうリーダーの見解」についてお話を聞くことができました。最初のテーマについては、日本でろうLGBTの活動をしてきた私にとって関わりの深い内容で、いろいろ考えさせてくれるものがありました。人を支援することは簡単ですが、(そうでない人もいますが)自分自身を支援するのはなかなか難しいことです。
最近、日本でも少しずつ広まってきているようですが、アメリカでは”Supervisor”という存在が重要視されています。Supervisorというのは、相談者が関わる分野において、第三者の視点から意見・アドバイスを提供する者のことです。彼らに話を聞いてもらうことによって具体的な方向性が見いだせるとのことです。私自身も機会があれば積極的に利用したいです。
また、翌日14日は留学生仲間からのお誘いを受けて、Gallaudet Universityから車で20分ほどのところにあるAmerican University主催の 「AMERICAN UNIVERSITY CONFERENCE ON LAVENDER LANGUAGE AND LINGUISTICS」(アメリカ大学ラベンダー言語と言語学)という勉強会に参加してきました。
(とてもアカデミックなセッションでした)
私自身、「LANGUAGE AND SEXUALITY IN FRENCH AND FRANCOPHONE CULTURES」(フランス語とフランス語圏文化における言語とセクシャリティ)というセッションに参加しました。その中で、様々な報告があり、私自身、一番関心を持ったのが Prade,Fleur氏からの報告 (Central Oregon Community College) "le Deuxieme Sexe ;" The rise of women in positions of power, a problem of linguistic identity for French (フランスにおける言語アイデンティティの問題としての女性の権利向上と位置づけ)でした。
フランス語には男性名詞と女性名詞があることで知られていますが、そこには女性蔑視としての意味が含まれていたり、男女役割(Gender)の押しつけ、どちらの性にもあてはまらない人たちはどのような使い方をされるのだろうといった内容でした。
日本手話にも男性/女性を区別するための手話単語がありますが、世界ではフランスのように男性名詞/女性名詞が今でも使われている国があります。ことばも時代に合わせて変化します。時代の変化にどう対応、方向性について、関心深い報告を聞くことが出来ました。
(セクシャリティ言語学という学会誌も出版されています)
翌日にはニューヨークにいる友人に会いにいきました。有名なタイムズスクエア、Musiam of SEXというところにも行きました。
短期間での出張でしたが、フリーモントに戻った後は改めて英語の勉強に励もうという気持ちになりました。多くの出会いに感謝です。
それでは、また。