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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2016年1月生活記録 第10期生 山本綾乃[2016年02月10日(Wed)]
が雪女であることが、ついに確証へ…!
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(ギャロデット大学:ブリザードの海に溺れた私)

私が訪れる場所は、なぜかどこもタイミングよく大雪が降ります。
今年の冬、約2週間ほど日本に一時帰国しましたが、その短い滞在期間中東京では初雪が降りました。
その量も通常より多く、交通の乱れが発生。そして、私がアメリカに戻るその日も地元では珍しい大雪でした。
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(渡米日の朝、大雪に耐える我が家の愛犬)

アメリカに到着した日の夜、やっぱり雪が降りました。
その週末には、ブリザードつまり猛吹雪でギャロデット大学が5日間閉校になってしまいました。例年でも珍しい大雪だとギャロデットの学生も驚いていました。

私は雪が降ってほしいなどと願っていないのに・・・
私のいる場所、行く場所、どこでも雪がコンコンと降ってくれます。
振り返れば、昨年の二月の京都遠隔支援の関係でカリフォルニアからはるばるワシントンD.C.へやって来た時も大雪でした。なぜなのでしょう。真相は明らかではありません(笑)。

ですが、ブリザードのおかげで休講になり友達と充実した休日を過ごすことができました。
現在学校が始まり二週目、やっと本格的な授業が始まりそうです。

この春学期に取る講義は4つです。以下、講義の名前と簡単な内容を説明します。

1、EDU 798 Field Experience II and Seminar
10週間にわたる教育実習を行います。学部時代も教育実習を経験したので、人生で第二の実習となります。

2、EDU 670: Teaching Students with Disabilities
ろう重複障害児の教育方法について考えます。
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(専門的な言葉を視覚的に表現すると…)

3、EDU 713: Language Acquisition and Cognitive Development
ろう児の言語獲得方法について考えます。

ここで、言語獲得につまずくろう児の気持ちが分かる素敵な例を紹介します。それは、言語獲得をパソコンに例えたお話です。
世の中にはWi-Fi環境があちこちにあります。パソコンはWi-Fiがないと、インターネットにつながりません。Wi-Fiが弱いと人はイライラし、そして無料Wi-Fiだとインターネットアクセスに限界があってそれもまたイライラしてしまうと思います。
それと同様に、ろう児も言語アクセスの機会が必要なのです。ことばが外部にあふれるほど飛び交っていても、吸収に限界があります。そして何人かのろう児は、アメリカ手話という流暢な言語そのものではなく、アメリカ対応手話(SEE)という制限を受けることになってしまいます。
そのため、ろう児には脳が柔らかい早期に、質のいい言語獲得環境を整える必要があると学びました。
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(本や映像を見て新たに学んだことについて話し合いました)

4、EDU 719: K-12 Classroom Based Assessment
児童生徒、教員、保護者、地域、国それぞれの教育評価方法について考えます。

今学期も充実したものとなるよう、頑張ります。


冬休みはメキシコへ行ってきました。
観光の街カンクンから地元の街とそれぞれ行きました。
危険な国だということは周囲から聞いていましたが、実際に行ってみるとやはり否定できないですね。
私はアジアの国々へ行った経験もありますが、それでもカルシャーショックは隠しきれませんでした。世界をリ−ドするアメリカの隣に位置するメキシコですが、貧富の差にショックを受けました。なぜこんなにも生活レベルが違うのか…
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(人通りを見つめる老女)

ホステルという、知らない人とベッドを共有するホテルに泊まったのですが、水が少ない、お湯が出ない、部屋は薄暗い。外は蒸し暑く、蚊は多い。ホテルやレストランはカード処理を受け付けず、現金払いのみ…。常に現金を持ち歩かないと何も買えないという不自由さを経験しました。

この状況を変えていくためには、まず教育環境を整える必要があると感じました。
質の高い教育があれば、今にも壊れそうな家や学校、でこぼこした道路がきれいになるはず。そして、手動の踏切もなくなる。

メキシコ人が当たり前に行っているその一つ一つの行動が、私にとっては時代の遅れを感じる寂しい光景でした。
技術が進みすぎても寂しいし、遅れていても寂しい…複雑な感情を持ちましたが、いま自分が置かれている環境の中でできることを補いながら進んでいこうと思う旅でした。
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ただお世辞でもきれいごとでもなく、人々はフレンドリーで温和でした。道に迷った時や何かを必要とした時、心から助けてくれました。
人情の厚さは人が生まれ持っている感情であり、それを大切に育てていくのも教育の役割だと感じました。
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