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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2015年8月生活記録 第10期生 山本綾乃[2015年09月10日(Thu)]

うとうカリフォルニア州で過ごせる最後の一ヶ月となりました。
大好きな街並みや気候を心に深く刻み込めるよう過ごしました。

そんな中、Tom教授からASLのDVD制作プロジェクトのエキストラ依頼があり参加しました。
一回目はレストラン、二回目は一年間の思い出のつまったオーロニ大学でした。
ASLのDVDは、以前制作したASL1を、より深い内容へ掘り下げて企画しているそうです。
撮影中は何度もNGが出され、繰り返し撮り直しました。
きっと良い教材のDVDになっていることでしょう。この冬に完成するそうなので楽しみにしていて下さい。
IMG_1043.JPG
(お別れ会。ナンシー教授、ナンさん、第10期生辻さん、第11期生佐藤さん、牧谷さん、山本さんたちと:写真には写っていませんが、トム教授、アリス夫婦も来て下さいました)


そして
とうとう引越し日がやってきてしまいました。
8月22日の朝、ワシントンD.C.へ向け飛行機に乗り込みました。
IMG_1236.JPG
(飛行機から見えるカリフォルニア州:一年間ありがとう…!!!)

荷物はスーツケースだけでは収まりきらなかったので、断捨離を実行。
それでも残った荷物をダンボール二箱につめて、郵便局から一週間かけて送りました。

この荷物の輸送には、ハプニングがいくつかありました。
荷物が今どこにあるのか確認するために必要なレシートを紛失してしまったり、
届いた段ボール箱は破られ、中は塩こしょうまみれになっていたりと
荷物の引越しの旅は決して簡単ではなかったようです。
IMG_1361.JPG

私の飛行機の旅は6時間。
あっという間に終わり、ワシントンD.C.へ到着してしまいました。

空港では、第9期生の瀧澤泉さんがあたたかく出迎えて下さいました。
彼女は私にとって留学直前からたくさん相談にのって頂いている大切な先輩です。
また新しい家には8人のルームメイトがおり、第7期生の中川美幸さんもいて下さいます。
第10期生の私には、頼りになる先輩方がたくさんおり心強いです。

ワシントンD.C.は今年2月に一度訪れていますが、当時は大雪で真っ白な街でした。
D.C.は日本の気候と似ているという話をよく聞いていましたが、夏は蒸し暑く
まさにその通りだと感じました。

ギャロデット大学のオリエンテーションが、24日から一週間かけて行われました。
一般のオリエンテーション、国際学生や院学生対象のオリエンテーションにも参加しました。
IMG_1378.JPG
(門の前には、新入生の国旗が飾られていました:日本もはっけん…!)

健康診断もギャロデットの学生としてクラスを履修するために必要不可欠でした。
日本では任意であった予防接種を求められ、DCの地理勘もない中一人でクリニックへ行き
四種類の予防接種を両腕に、同時に受けました。
一度に四本の予防接種は、さすがにカルチャーショックでした。

全ての手続きを終え、やっと本当の意味でのギャロデット大学の学生になれました。

ギャロデット大学は、ろう者によるろう者のためのろうの大学。
ろう学生がいれば、留学ろう学生も当たり前のように大勢います。
中には聴学生もいて、ASLを当然のように使っています。
甘えることのできない場所だとひしひしと感じました。
勉強と交流のバランスを大切にしながら、自ら積極的に情報を集め
目標に向かって頑張っていこうと気持ちを新たにしました。
IMG_1338.JPG
(ろう教育専攻の同級生たちと:二年間よろしくね)


2015年春学期に履修したクラスは4つです。すべてろう教育に関するクラスです。

1、EDU 785: Field Experience and Seminar
  ろう学校見学を中心とするクラスです。

2、EDU 600: K-12 Curriculum and Instructional Technology
  最新技術を使いながら、授業計画を立案していくクラスです。

3、EDU 631: Literacy Teaching and learning: Elementary Grades
  初等教育のリテラシーについて考えるクラスです。

4、EDU 701: Deaf Learners and Education in Bilingual Communities
  バイリンガル教育について考えるクラスです。

講義が始まり、自己紹介が終わると
いきなり

リテラシーとは何か?
良い教員とは何か?
哲学とは何か?

という高度な質問から話し合いが始まりました。
これぞまさに私の受けたかった授業…!
もちろん答えはありません。経験、環境、国など様々な背景をもった学生が集まって
考えや意見を出し合い、共有することに意味があります。
専門の講義が受けられる喜びの反面、講義の内容やASLのスピードなど
オーロニ大学時代とのギャップがあり、やや戸惑っています。
早く院の講義に慣れて、主体的に自分の考えを表現していけるよう努力していきたいです。

IMG_1466.JPG
(新しいアパート。天井には昔のルームメイトが残した言葉が飾られている
ジョージ・カーリン作
"Life is not measured by the number of breaths we take,
but by the moments that take our breath away
"

人生はどれだけ
呼吸をし続けるかで
決まるのではない
どれだけ
心のふるえる瞬間があるかだ

実際はとても長い詩です。興味ある方はご覧下さい。
http://feely.jp/9763/
この記事のURL
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/873
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