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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2015年8月生活記録 第11期生 山本芙由美[2015年08月31日(Mon)]
米国での生活がスタートしてから、早いもので約1ヶ月経ちました。

ここフリーモントはとても広く、移動する際にどうしても車が必要で、
レンタカーを借りて生活に必要なものを買いに行ったり、通学したりしています。

到着2日後にはAlyceさんの引率でフリーモントろう学校へ見学に行きましたが、
視覚をメインとした教材がたくさんあって「見て理解する」ことの大切さを
改めて思い知らされました。

ろう学校内では、性の多様性を支援するポスターがあちこち貼られていて、
「MAKE YOUR SCHOOL A SPACE」(画像参照)のメッセージから
分かるように支援は受け身ではなく、自分たちの手で作るものなんだということが
はっきり主張されています。
日米の「支援」に対する見方を比較することも今後の取り組みとして
考えていきたいです。

IMG_0204.JPG

そして、Nancy先生のチューターを二週間ほど受けましたが
Writing、Reading、Grammar、それぞれを
丁寧かつ分かりやすく教えていただきました。

ASLを使っての英語の授業はなかなか新鮮で、ASLでの説明を理解していないと
英語も理解できにくくなる、そういった状況に出くわし、
最初の週は戸惑うこともありました。

しかし、Nancy先生はひとつひとつの説明が終わったら
必ず「何か質問は?」と催促していただけるので質問しやすかったのですが、
実際の講義では自分から積極的に質問しないとやっていけないよ、
ということも教えてくださいました。

また、秋学期に向けてのオリエンテーションにも参加しましたが、
そこでは伝言ゲームを取り入れたり、質問を促すことによって
ディスカッションが活発になっていく「全員が取り組む」型の効果を
みることができました。
ファシリテーターの行動や引っ張り方には非常に参考になるものがありました。

33年間、日本で暮らしてきた私にとって、至る場面で、
どうしても「謙虚」してしまうことがあるので、
米国/日本、両文化のコードスィッチングを身につけて、
バランスよく生活出来たらと思っています。

LGBTだより】

チューターがない日には、BARTに乗ってサンフランシスコまでお出かけしてきました。
1970年代、ストーンウォールの反乱によってLGBTへの権利運動が
盛んになったことで有名なカストロ通りに行きました。

IMG_0238.JPG

LGBT運動発祥の地に足を踏み入れることで、
わたしの中にある色んな想いがこみあがってきました。
言葉にできない想いでしたが、今後の日本でのLGBT支援で
何らかのヒントを得たような気持ちです。

IMG_0233.JPG
また、カストロ駅には「HIV啓発ポスター」が大きく貼られていました。
陽性の人たちもPRIDEをもって顔出しされていることに
良い意味でショックを受けました。

宣伝の効果が気になるところです。

それでは、また。
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