
2015年5月生活記録 第10期生 山本綾乃[2015年06月18日(Thu)]
アメリカでは学期末を迎え、最終試験に向けて課題とにらめっこの毎日でした。
Reading&Writing
最終課題は二つありました。
一つ目は、決して母に読まれることのない手紙について。
なぜアリスは亡くなった母親に対して、読まることはないと分かっていながら手紙を書き続けたのか。春学期は本を要約する練習でしたが、最終課題は本の要約に自分の考えも加えるという総合的な内容でした。
二つ目の課題は、自分の今までの人生でお世話になった人を三人挙げ、その人たちから学んだことを論じるというテーマでした。私はこれまでの23年の人生で出会ったみなさんに感謝したいです。その中でも特に影響を受けた人は、母親、Nさん(Deaf sister)、そして相田みつを(詩人・書道家)の三人です。内容を筋道立てて論じることは難しかったのですが、自分が学んだことや成長したことに焦点を当てて書き出していくと、より簡潔にまとめられると気付きました。
Reading(聴クラス)
最終エッセイは、議論から人工内耳をテーマにして書きました。賛成と反対どちらかの立場で事実をもとに自分の意見を明確にする課題です。パワーポイントとエッセイ両方を作成するというハードな課題でしたが、なんと100点満点を頂けたのです…!途中で先生からのフィードバックを頂きながらも、最終的には自分で書いて提出したので、自信につながりました。
先月のビデオ動画でもお伝えした通り、アメリカの大学は本当に哲学的です。なぜ、どうしてと思考し続ける授業はとても楽しいです。
(1年間お世話になった教室(上)と印刷室(下))
オーロニ大学の卒業式
日本人ろう学生の先輩から卒業式に招待して頂きました。アメリカの大学の卒業式は初めてだったので、とてもわくわくしましたが、開始時間が夜の7時には驚かされました。卒業生全員がオーロニ大学のシンボルカラーである濃緑の服や帽子を身に着けていました。卒業証書は一人ずつ学長から直接手渡しで頂くことができ、写真もとれるのです。先輩方にとってとても素敵な記念日だったと思います。
(ご卒業おめでとうございます…!)
友との別れ、新たな旅立ち
1年間ともに学んだスウェーデンと香港の友達が留学を終え、それぞれの国へ帰っていきました。私にとってとても大切な友達であったため寂しい別れでしたが、それぞれの歩む道を信じて再会を誓いました。
(左:お別れ旅行にてスウェーデンの友達と 右;最後の登校日に香港の友達と)
誕生日会
アメリカで初めて迎える誕生日。たくさんの方がパーティに集まってくださり、お祝いの言葉もいただき嬉しかったです。サプライズもあり、一生忘れられない日となりました。みんなありがとう…!!!
(誕生パーティ。親友からは垂れ幕を頂きました…!)
以上のように、5月は忙しさや嬉しさ、そして寂しさ
様々な感情が入り交じった月でした。
皆様からの温かいご支援をいただき、無事に1年間オーロニ大学で学べたことに感謝いたします。