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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2015年2月生活記録 第10期生山本綾乃[2015年03月15日(Sun)]
春学期に入ってから早くも1ヶ月が過ぎました。
課題だらけの毎日で、ほぼ毎日友達と一緒に勉強しています。
周囲にいる学生も課題に取り組んでいて、本当にアメリカの学生は勉強熱心です。
一方、もうすぐオーロニ大学での生活も終わるのだと思うと、とても寂しいです。
限られた時の中で、自分をもっと相手に知ってもらいたいという思いから、
気持ちや意見を伝えるよう、努力している毎日です。
IMG_5304.JPG
(毎朝歩く通学路:澄み切った空、緑色の丘に癒されます)

さて、春学期はろうクラスを三つ、聴クラスを一つとりました。
ろうと聴、それぞれの環境を体験する事ができ、改めてどちらの世界も私の大切な居場所であると感じています。
ここで補足しておきますが、オーロニ大学は聴者の大学ですが、その中にろうプロプログラムがあり、ろう者用の建物や研究室があるので、ろうクラスのみをとっていると自然とろう学校にいる感覚になります。

ろうクラス
Reading &Writting

ともにナンシー先生のクラスで、両方を関連づけて学習しています。
ナンシー教授は文法の間違いだけでなく、より自然な英語の表現方法も丁寧に指導して下さるので、
このクラスで確かな英語力を身につけたいという思いから春学期も引き続き受講することにしました。主に小説や短編小説を読み、質問に対して自分の言葉でまとめる練習を続けています。


聴クラス
Reading

ASL の手話通訳を使っています。その他、同じ受講生が必要に応じてノートテイクをしてくれます。
教授やクラスメイトみんなとても理解があり、楽しいクラスです。
このクラスの特徴はグループ活動、プレゼンテーション発表です。
教授も一人ひとりの顔と名前を認識しており、卒業した群馬大学での経験と重なりました。
群馬大学は少人数指導を大切にする大学なので、先生やクラスメイトとの距離が近いのです。
毎週火曜日にグループで単語のプレゼンテーションや小説の小テストがあり、木曜日は単語や章のテストがあります。その他にもオンライン課題があるので、一つの課題が終わっても次から次へ課題が出ます。テキストは春学期で一冊使い切るので、一週間で1章を終える、小説は100ページ読み進めるというハイスピードでやっています。
小説は苦戦していますが、テキストは秋学期にナンシー先生のクラスで学習した内容の復習なので、理解の定着として、再確認しながら進めています。さらに、私が聴クラスで学習している内容に似たことを、ろうクラスで取り上げて説明して下さいます。

実際このクラスが最も達成感とやりがいを感じることができ、楽しいです。


Deaf Education
ろうのトム先生のクラスです。ろう学生と聴学生が一緒に受講しています。
聴学生、ろう学生お互いのために手話通訳がついています。
聴覚障害の歴史や人工内耳、オージオグラムの見方、ろう学校のメリットデメリットについて学習しました。

トム先生の問いに対してクラスで話し合います。
・自分の聞こえない子どもには、どんなコミュニケーション方法を使うのか?
→手話、口話、トータルコミュニケーション、キュードスピーチなど
・インテグレーションの子どもが増えているのに、なぜろう学校が必要なのか?
→聴く事に限界があるから?
・自分に聞こえない子どもが生まれた時に感じる疑問(Question)は何か?
→ろう学校と聴学校どちらの学校に行かせるか。どんなコミュニケーション方法が良いのか。

誰もが感じるさりげない疑問に真剣に向き合う貴重な時間を過ごしています。


二月初めに以前ASL協会で聴講した岩田まゆみ先生から、フリーモントろう学校でミニ講演をする機会を頂きました。
岩田先生の配属先は、小学5年生の重複クラスです。
テーマは、日本のろう学校の様子や文化についてです。
重複といえど、きちんとした知能年齢のある子どもたちで、私の発表にきちんと耳を傾けつつ、多くの質問をしてくれました。
さらに、岩田先生の補足説明はとてもはっきり、簡潔で分かりやすかったです。
学校内にはカラフルな視覚的教材があふれていて、アメリカらしさが出ていました。
IMG_5288.JPG
(フリーモントろう学校での様子:お手紙まで頂きました)

講演の前後にはクラス見学もさせて頂きました。
8人の子どもたちに対して2人の先生がいます。
ASLの時間や読書タイム、講演直後には避難訓練がありました。
日本の学校は1列に並んで、校長先生のお話を聞きますが、
アメリカの学校は小学部のみ集まって円になり、児童の意見がお互いに見える形に並んでいました。


二月には遠隔指導でワシントンD.C.へ行きました。
先輩方にお会いしたり、大学見学をすることができ、近未来の自分を思い描く事ができる機会となりました。
IMG_5659.JPG
(お世話になった先輩方:多くの貴重なお話をありがとう)


短い2月の中で、新しい生活が始まり、良い意味で緊張感のある月でした。
3月も課題を一つずつこなしながら過ごしていきたいと思います。
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