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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2014年10月生活記録 第10期生 山本綾乃[2014年11月15日(Sat)]

日中も肌寒い日が増え、冬の訪れを感じる今日この頃です。
自分なりの活動ペースがつかめるようになり、日々有意義に生活しています。
IMG_2437.JPG
(仲間と定期的に登るMissionPeak:胸いっぱい吸収・伝達していこう)

学習面
Grammar・Reading・Writing
こまめに小テストがあるので、その都度自分の力を再確認することができます。
チューターも成績に含まれるため、分からないところは積極的に質問するよう心掛けています。
英文を読んだり、様々なエッセイを書くことを通して、
自分の考えをどんどん表現できるよう練習しています。
特に、理由を支える根拠(アイデア)を書き入れることに力を入れています。
テーマは自分の興味あるものを選べるため、モチベーションがあがります。

クラスとは別に進学のためのチューターも個別で受けています。
ナンシー先生とトム先生にアドバイスを頂きながら、自分と対話し課題を進めています。

Deaf Culture
今月はデフカルチャーについて本格的に学びました。
印象に残ったデフカルチャーを紹介します。

ろう者はどこへ行くにも相手に自分の場所を伝える習慣があります。
キッチンやリビングルーム、バスルームさえも伝えます。
その理由は、相手を呼ぶ必要がある時に効率よく探せるからです。
聴者は、無意識のうちに耳から音が入ります。野菜を切る音、テレビの音、シャワーの音
それらから相手がどこにいるか察することができます。
ろう者はその代わりに情報を前もって伝え、自分の存在を相手に知らせるのです。

先ほども述べたように、ろう者は視覚を活用して生きる人間です。
夜の街中でろう者同士またはろう者と話す時、自然と明るいところに集まっていませんか。
相手の口元や手話を見て話すためには、街灯など明るい場所が必要です。
さらにろう者は最後の最後まで、次回の約束を惜しまず伝えきります。
街灯に多くの虫が集まるのと同じように、ろう者も集まることから、
MothをDethと例えるアメリカンジョークがあります。
光はろう者のコミュニケーションを守る必要不可欠な資質なのだと改めて実感しました。

レストランでは、自然と真ん中にあるものを動かしていませんか。
例えば、テーブルの真ん中に花瓶があったら、手話が見えません。
きっと誰もが自然に動かし、楽しく会話していることと思います。

このようにデフカルチャーの授業は
ろう者である私たちの何気ない日常を再認識させてくれる楽しい時間です。
文化は国ごとに異なりますが、デフカルチャーはアメリカと日本大きく変わらないと感じました。
著者のTom教授曰く、ろうであることは決して悲しいこと辛いことではない、
彼らにも文化や言語があり、それを保障することが大切だというメッセージが毎回強く感じられます。

Deaf Community
この授業の特徴は、フィールドワークです。
今回は、Civic Center駅から徒歩約1分のところにある
サンフランシスコ公共図書館のデフサービスセンターを訪問しました。
アメリカの手話、ろう歴史、教育の本だけでなく、様々な国のろう関連の本が並んでいました。
ろう者が周囲の情報を視覚的につかめるよう本棚が低く設置されていました。
入り口の近くには、TTY(1993年に開始されたキーボード付きの電話機)が大切に保管されていました。
カウンターには三人のろう職員がおり、手話能力はもちろん司書に必要な資格も備えています。

デフコーナーの他にも女性、LGBT(ゲイ)、子ども、語学など様々なコーナがあります。
ろう職員は、ろう関係だけでなく、様々なジャンルの本の情報も提供して下さるようなので、
今後利用してみたいと思います。
IMG_2447.JPG
(サンフランシスコ公共図書館の様子:並べられたろう教育関連の本とTTY)

活動面
Halloween
アメリカの街中は、10月の1ヶ月間ずっとハロウィンでにぎやかでした。
スーパーには大量のかぼちゃやキャンディが並べられ、
ハロウィン専門店には様々な種類の仮装衣装があり、
そしてイベントも豊富でした。

大学のASLクラブがハロウィンパーティを開催、アメリカのゲームを楽しみました。
箱に入っているキャンディーの数を当てるゲームがあり、私が予想した数は300。
なんと!箱に入っている数に一番近いということで、キャンディーを頂きました。
そのお味は…?
砂糖のかたまりですごく甘かったです、さすがアメリカ!
友達と一緒においしく頂きました。

アメリカの友人に
ジャック・オー・ランタン(ハロウィンのかぼちゃランタン)の作り方を教えてもらいました。
1、かぼちゃの頭を輪切りにし、中の種を取り除く
2、表面に顔のデザインを描き、枠にそって掘る
3、キャンドルを中に入れて、完成!
かぼちゃの中にある種はオーブンで15分ほど焼き、塩をかけて食べるとおいしいそうです。
シンプルな手順なので、様々なデザインを楽しめます。
IMG_2449.JPG
(ジャック・オー・ランタン:手作り(上)とサンフランシスコで発見したもの(下))

さらに本場のハロウィンも味わいたいという思いから、
サンフランシスコのイベントにも参加してきました。
どの家もハロウィン一色になっていました。
子どもたちは仮装して、あちこち家を駆け回りながらキャンディをもらっていました。
また、ある一般家庭が無料で開放している3Dのゴーストハウスにお邪魔しました。
かなりの優れもので恐怖感がありました。
IMG_2448.JPG
(キャンディをもらう子どもたち:"Trick or Treat!")
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(仮装した留学生の仲間たち:"Happy Halloween!")

その他
サンフランシスコのジャイアンツが全米で優勝し、とても盛り上がっていました。
優勝パレードがハロウィンと重なり、街はオレンジ一色に染まりました。
またテニスの全米オープンで、錦織圭選手が活躍したことから話題になっていました。
スポーツは万国共通の楽しみなのだと実感しています。

サマータイム
11月2日の朝、目覚めて普段通りに活動していたら、いつもより1時間遅れていることに気がつきました。つまりサマータイム期間が終わったとのこと。
アメリカは3月の第3日曜〜11月の第1日曜までサマータイム期間となり、1時間早くなるのです。日本にはない仕組みなので驚きました。

今後は、大学院の試験に関する準備も本格的になってきます。
活動ペースを大切にしながら、日々勉学に励みたいと思います。
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