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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2014年6月生活記録 第7期生 中川美幸[2014年07月23日(Wed)]
6月は、色々な再会と再発見をさせて頂きました。
夏休みとはいえ、自分の留学の課題を最優先したので、
あちこちの聾学校を見て回ることが多かったです。
でも自分がアジア、そして日本でどうしたいかを
具体化させることが出来た有意義な月でした。

今月も、いくつかの聾学校を見学させて頂きました。
恩師が教えているA聾学校ですが、児童・生徒数が多く、
幼稚部やひよこの子供達、保護者とお話しする機会を頂きました。
この学校も聾者の教員が少ないため、不安感を抱く親御さんがいます。

わたしたちろう者は不幸ではなく
普通に学び、
普通に過ごし、
普通に働きもします。
しかし、その情報がないので、不安で泣くそうです。

B聾学校ですが、田舎にあるため、生徒数が少なく、
毎年ボランティアをさせていただいています。
ある日、私が昼休み給食を食べていたところ、
ある生徒が同級生と友達を連れてやって来ました。
「何故この学校には聞こえない先生が全然いないの?」
(小学部に一人だけです。)
私の友人達もここの教員採用試験を受けているのですが、
なかなか採用されません。
聴覚障害をもつ仲間たちと情報交換をしながら
ここの聴覚障害教員が採用されますように、、、と祈るばかりです。

photo1.jpg

また
私が関わっていたバドミントン部やバレーボール同好会にも顔を出したところ、
聴覚障害者のスポーツは以前より種類が拡がってきており、とても嬉しく思いました。
スポーツ(体育部)は必要不可欠で、
ろうコミュニティーのひとつでもあるのです。
私も大切な仲間たちとは、スポーツを通して出会ったのです。
スポーツは、難聴者も人工内耳装着者も聾者も関係なく参加できる
素晴らしいものだと思います。

今回ろう塾も初めて見学させて頂きました。
私が教えていた子供の親でもあるスタッフから、
ぜひ来て欲しいとの依頼があり見学しました。
聾教員として、この塾はもっと発展して欲しいと思いました。
日本の聾学校では口話で教えていることが多く、
授業についていけない生徒が多いのです。
アメリカ留学では
手話による言語獲得をテーマにしていたので
この塾の指導方法は本当に参考になりました。

photo2.jpg

7月も日本の聾学校の様子を
書きたいと思います。
Posted by 事業担当者 根本和江 at 10:25 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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