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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2014年5月生活記録 第7期生 川口聖[2014年06月26日(Thu)]
日本国民の祝日として2016年8月11日から「山の日」が制定されたそうだが、これまでアメリカ国民の祝日が少なかったような気がしたため、ちょっと調べてみた。これまで学期中、学校がアメリカ国民の祝日に合わせて休みとなったのは、9月第1月曜日「Labor Day(労働者の日)」と1月第3月曜日「Martin Luther King Jr.’s Birthday(マーティン・ルーサー・キング牧師の誕生日)の2つだけだった。2月第3月曜日の「President’s Day(大統領の日)」など、学期中にアメリカ国民の祝日が何度かあったにもかかわらず、学校が休みにならなかったと、今頃になって気付いたのだ。そのかわりに、振替休みと言っていいのか、秋学期に1週間のThanksgiving Break(感謝祭休み)、春学期に1週間のSpring Break(春休み)があった。つまり、日本では国民の祝日に学校が休みとなるが、アメリカでは必ずしもならないのである。

そこで、5月最終月曜日「Memorial Day(戦没将兵追悼記念日)」というアメリカ国民の祝日があり、ワシントンDCでは、連邦議会議事堂前広場での入場無料追悼コンサートやアーリントン国立墓地での追悼式典やパレードなど、追悼イベントがあちこちで開催された。11月11日「Veteran’s Day(復員軍人の日)」というアメリカ国民の祝日があって、いわゆる軍人のための休日がアメリカでは年中二日もあるが、日本では一日もないのだ。ただ毎年8月15日に日本国政府主催としての全国戦没者追悼式があるが、休日にならないのと違いがおもしろいなと思ったものである。

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(無料コンサート)

☆LIN801 Phonology III, 音韻論V
最近、遺伝子工学の分野で、ある細胞が存在するか否か、大きな社会問題になったそうだが、その細胞の存在を発表した研究者以外の人がその細胞を生成できるかどうかという「再現性」が、最も重要なかぎになっている。その再現性とは、ある現象を、一定のやり方、パターン、規則性、ルール、公式などの流れを経て、初めて再現できることを意味している。わかりやすく言えば、ガソリンをエンジン内で爆発させてパワーを得ることで車を動かすという流れは、どんなガソリン車にも共通している。もしその流れを大きく変えると、ガソリン車は作られないというように、車を動かすための流れに再現性があるからである。そこで、言語においては、ある言葉を生成する時に、話し相手に伝わったり、またの話し相手に伝わったりできることは、その言葉を生成するための再現性があると意味している。その再現性を調査研究することが音韻論であると言っていいだろう。例えば、新しい言葉を作って広めたい時に、母語にしている多くの人々はその新しい言葉を受け入れられないようなことが生ずれば、その新しい言葉は言語としての再現性を無視しているからだとわかるのだ。強いて言えば、新しい言葉を作って全国に広めようという社会運動があれば、世界中の言語学者は、その社会運動が「言語の抑圧」つまり人権侵害に変わりはないとみなすしかないのだ。しかし、日本手語の音韻論については、まだ十分に調査研究が進んでないことなので、すごく重大な課題になっていると、これまで音韻論を学んできて、強く感じさせられたものである。

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(議会図書館)

☆Library of Congress 議会図書館
独断的な5段階評価は、★★★★★(5つ星)。日本の国立国会図書館のモデルになったと言われているアメリカ議会図書館。巷にある本屋さんや図書館を訪ねるつもりで行ってみたら、想像を超えたほどであった。図書館の半分が博物館並みになっていて、いろんな書物が展示されていたからだ。聖書や古地図などもあって、1600年代の革装本を初めて見たのである。閲覧エリアは、許可された人にしか入れなく、見学者はアクリルの窓越しに見ることができるのですが、ヨーロッパにあるルネサンス建築の古い建造物のような雰囲気があって、もし一日中そこにいれば自分がなんだかソクラテスやアリストテレスのような賢人になれるのではと思うほどであった。また、永田町の国立国会図書館は、無味乾燥のオフィスビルのような雰囲気があって、もっと和風を出してほしいなと思ったものである。よって、★★★★★(5つ星)とした。

☆National Postal Museum 国立郵便博物館
独断的な5段階評価は、★★★☆☆(3つ星)。日本で言う逓信総合博物館、最近知ったばかりですが、館名が変わっての郵政博物館に似たような博物館であり、植民地時代から現代までのアメリカ郵便の歴史がわかるようになっている。特別展示物を除いて、ほぼ100%にアメリカの切手が展示されているが、それらの中に日本の切手が1つだけあって、それを見つけたときは思わずニヤリとしてしまったものである。切手マニアの人なら十分に楽しめるだろうと思うが、小生はそうではないので、★★★☆☆(3つ星)とした。
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