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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2014年5月生活記録 (第5期生 川俣郁美 )[2014年06月16日(Mon)]
5月は晴れの日が多く、春を通り越して夏が来たかと思わせる暑さが続いた。つい数週間前までは白やピンク色だった木々も、あっというまに新緑、深緑へと移り変わり、自然の生命力には毎回驚かされる。

ginkgo.jpg
家の近くのイチョウ

rockcreekpark.jpg
DCにあるロッククリーク国立公園



◆◇発展途上国における障害者支援◇◆◇
世界保健機構によると、世界に障害者は10億人(全人口の15%)いるそうだ。これは7人に1人という数字である。そのうち80%は発展途上国に住んでいる。これは、戦争や紛争、飢餓、医療・交通・衛生・教育などのインフラ不足、自然災害、経済危機、悪質なガバナンスなどによるものだ。女性や高齢者、子どもなどの社会的弱者は障害を持つリスクがさらに高いという。(ちなみに、このレポートの概要は日本語版・国際手話版もあります。)

このクラスでは発展途上国の障害者支援に関わる団体や事業、障害者支援に関する政策、条約、データ、などといったリソースを学んだ。障害者を支援する団体や事業は増加傾向にあるものの、医療モデルの事業や、障害者当事者が事業プロセスに携わっておらず、障害者当事者の意見を聞かずに事業実施する団体がまだ数多くあることや、障害者の生活状況把握やニーズ分析のために必要な統計データが限られていることなどをも学んだ。国務省、米国国際開発庁などといった行政機関やNGOなどで現在発展途上国における障害者支援に携わっている人たちから、直接話を聞いたりもした。


◆◇春学期を振り返って◇◆◇
春学期は、1クラスを除いて全クラスで、学期を通してグループで課題に取り組むグループワークがあった。スケジュールの調整や意見のすり合わせ、タスク分担やまとめなど、個人でやるよりも大変な面があったが、いいチームメンバーに恵まれ、それぞれの考え方や視点、知識、スキル、経験を、うまく総和させ、チーム一体となって課題に取り組めた。春学期が終わる頃には、チームメイトとの信頼関係もより深まり、ピークの時にはお互い励まし合ったりしてモチベーションを維持しあい、精神的にもサポートしてもらった。

◆◇夏休みの予定◇◆◇
夏休みは、DCにある全米障害者評議会(National Council on Disability)で実習をしている。全米障害者評議会は15人の障害分野専門知識を有する評議員と11人の事務局スタッフから成る独立連邦機関で、大統領、国会、他連邦機関等に障害者政策について助言や提言をする。 主な実習内容は、障害者政策に関する書類を読んでレポートの作成や、障害者政策に関する会議・審議に出席し、障害者に関する政策形成過程の理解を深めることである。

◆◇奨学金支援終了◇◆◇
2014年5月をもちまして、5年間の奨学金支援が完了しました。今回の生活記録が最後となります。2008年10月に5期奨学生として選出されてから今日までの5年半、日本財団と日本ASL協会をはじめ、多くの方々に厚いご支援・ご協力・ご声援をいだたきました。おかげさまで、大変有意義な留学生活を送ることができ、2013年5月にはギャロデット大学ソーシャルワーク学士号を取得し、大学院(行政学と国際開発学)にも進む事ができました。振り返ってみると、苦労もありましたが、貴重な経験をたくさん積むことができ、また、大きく成長させていただきました。心よりお礼申し上げます。卒業予定は2016年春。卒業後日本またはアジアのろう社会に貢献できるよう、一日一日を大切に、多くを吸収していきたいと思います。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。

第5期生 川俣郁美
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