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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2014年4月生活記録 第7期生 中川美幸[2014年05月15日(Thu)]
〜多忙の中で 〜
4月といえば桜です!
2年ぶりに数時間だけですが桜を堪能してきました。
カリフォルニアでは見逃したので、ストレス解消になりました。
IMG_2592.JPG


☆ 授業と実習!☆

言語習得と認識発達:Language Acquisition and Cognitive Development
今月は実習先の生徒を一人選び、彼女の言語の発達を観察するレポートを書く必要があるのですが、苦労しました。英語の評価表を読み、英語の資料を読み、彼女の実際の言語レベルを観察するのです。ケンダルろう学校の評価表やギャロ大学の評価表が、それぞれ違うので勉強になります。どうやって評価するかのウエブサイトを探したのですが、見つからなかったので、代わりにクラスで研究したビデオを御覧ください。
また、小さい男の子が絵本を読みながら手話で話しているのですが、それを皆でどんな発達があるのか、言語の発達とどう関係あるかを話し合うのです。とても難しいクラスでしたが、具体的なビデオが多く、勉強になりました。
https://www.youtube.com/watch?v=ora5FWH7Mxo&feature=youtu.be


★ 障害児教育:Teaching Students with Disabilities
今月も課題の本を読みました。まずは、掲示板を使ってお互いに意見を交換し合い、そして、クラスでディスカッションし、最後に本のレポートを書くのです。この本も読むのが大変でしたが、精神薄弱者の妹を持つ姉の実話なので、とても興味深かったです。姉は妹と疎遠でしたが、バスの旅に付き合っている間に、妹を理解するようになったのです。妹は精神薄弱者ですが、普通に恋愛し、普通に不満も言います。しかし、家族に説得されて不妊手術を受けたために、子供ができません。将来、重複障害のろう児を指導する際に役に立つ本だと思いました。「Riding the Bus With My Sister」
http://www.bookreporter.com/reviews/riding-the-bus-with-my-sister
Riding_the_Bus_ With_My_Sister.JPG

このクラスは、たまたま色々なことを調べ発表することが多かったのですが、月末には、幼稚園の指導案に、障害児を入れたらどうするかを調べたり、どう工夫するかをリサーチして発表しました。ギャロ大学にはアッシャー症候群の学生が多く、各方面で調べてみました。学生から教えてもらったアッシャー症候群の見方のビデオは、クラスでも評判が良かったのです。
以下のビデオの10:00をご参照ください。
https://www.youtube.com/watch?v=Uyf_RBCsgGY&feature=share


★ 多様な学習者のための家庭、学校、そしてコミュニティのコラボ―ション:Home, School, and Community Collaboration for Diverse Learners
このクラスは宿題が多く、追いかけるのに苦心しています。前半はろう学校や難聴学級のサービスを観察しレポートし、後半はクラスメートと移民について調査してウエブサイトを作りました。私は日本人の移民について調べましたが、中国人の移民とはかなり違うので勉強になりました。調べてみて驚いたことに、アメリカ留学の漫画が昭和2年に描かれ、その後英語版がアメリカに渡ったのです。日本の漫画の凄さを感じました。
http://www.amazon.co.jp/The-Four-Immigrants-Manga-Experience/dp/1880656337
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E5%B1%B1%E7%BE%A9%E5%96%AC
The_Four_Immigrants_Manga_1.JPG

★教育実習:Practicum & Seminar
4月は私にとって最後の実習ができる月です。最近は、季節というテーマを基に色々な遊びをしているのですが、最後の絵本読み聞かせを担当しました。本の題名は「凧揚げ」でしたので、日本でもそうしたように、色違いの様々な形の凧を作り、最後の日にプレゼントしました。とても人気があったようです。
kites1.JPG

さらに、親のためのワークショップにもいくつか参加させていただきました。特に、親のろう理解、手話から書き言葉への工夫は、大変勉強になりました。

実習で驚いたことは、早期教育部と幼稚部はろうの先生が本当に多いのです。フリーモントろう学校でも同じケースでしたが、他のろう学校はどうだろうかと思いました。また、両親もギャロデット大学に通っている現役の学生が多かったです。さらに、ケンダルろう学校にはアパートが有り、海外や遠い州からの家族も住めるように配慮されています。

いよいよ、この教育実習から得たものをリサーチして、レポートにするプロジェクトが始まりました。私は新しいものを日本に持ち帰りたいと思い、新しいアプリを使ったプロジェクトを考えております。


☆ 日本が大好きだった仲間の早すぎる死☆
3月末に、同じ寮でもあり、時々カフェで一緒に食事していたろう学生が亡くなりました。日本が大好きで、日本語も日本手話も堪能な人でした。まだ23歳という彼の早すぎる死にショックを受けましたが、彼が日本が大好きだったからこそ、日本に帰ったら、彼に色々なことを伝えたいと思います。
http://rememberinggio.wordpress.com/category/gios-writing/
Posted by 事業担当者 根本和江 at 12:04 | 奨学生生活記録 | この記事のURL | コメント(0) | トラックバック(0)
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