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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2014年3月生活記録 第7期生 川口聖[2014年04月20日(Sun)]
今シーズンは何度も学校閉鎖になるほど、寒波が来ることが多かった。去年に比べて、雪の日が多いような気がする。また、クラス担当教授が体調不良のため、休講になることも多かった。小生にも、2週間ほど咳がとまらないなど、体調がいまいちの日がずっと続いた。今学期も論文などを読む量が半端ない、プレゼンテーションすることが多いなど、英語とASLの未熟さも重なって、強いプレッシャーを感じる日が続いている。

旧正月.JPG
(2月2日チャイナタウンでの旧正月イベント)

☆LIN585 Prosody in Sign and Spoken Language, 手語と音声言語の韻律論
韻律とは、音声言語において、アクセント(強勢)、イントネーション(抑揚あるいは音調)、リズムなどを言う。例えば、日本語で「ここにある。」と言う時に、最後の「ある」のところで、尻上がりの抑揚(声を強めた感じ)をすると、疑問の意味を持つ。逆に、尻下がりの抑揚(声を落とす感じ)をすると、肯定する意味を持つ。というように、日常会話の中で、言葉を並べて言うだけでなく、韻律によって様々な意味が生じている。

そこで、手語の場合はどうだろうか?その事前知識が全くないまま、クラスに臨んだ。目から鱗が落ちることばかりで、手語の奥深さを改めてすごく感じたほどである。手話講座で学んだことがある人なら、「表情を豊かにしましょう」と、講師にいつも言われ、漠然とした気持ちを持った経験が多いだろうと思うが、韻律論でうまく学べば解決できるはずだ。また、通訳者の手語がわからないと不満に思う、ろうの人が多いのは、通訳者の韻律の使い方に問題があるからだとわかるのだ。しかし、ASLと日本手語の韻律は、部分的に似ているところがあるが、やはり文化の影響などで違う部分が多いのである。こうして、今後の課題にまた一つみえたなと思うほどである。このクラスを履修することで、これまで2年間にかけて、ようやく手語の言語学に必要な基礎知識を全て学び終えたことになるのであろう。

歴史博物館.JPG
(国立アメリカ歴史博物館、向こうに見えるクレーンはアフリカンアメリカン博物館建設中です。)

☆National Museum of American History 国立アメリカ歴史博物館
独断的な5段階評価は、★★☆☆☆(2つ星)。小生は歴史がすごく好きだ。きっかけは毎週日曜日夜に放映されるNHK大河ドラマを観る家庭に生まれたからだ。ますますはまるようになったのは、ろう学校高等部にいた頃であり、歴史の先生に、教科書に載っていないことまでいろいろ教わったからである。歴史が古いほど、現在に残されている資料などがあまり残されてないため、想像力をかき立てることになるが、それがかえっておもしろくなるのだ。やはり、歴史はまるでバイオリズムのように繰り返しがある、また、他国への内政干渉や侵略行為などはずっと大昔から世界のあちこちに必ずと言っていいほど常にあって、それらが全くなかったという時代がないとわかるのだ。したがって、祖父母の世代で引き起こされたある国際問題まで、私たちの世代がお詫びする必要はない、その代わりに、史実をよく見極めて理解して、今後も繰り返さない気持ちを持つべきだと心がけるなど、歴史は自分の人生にも関わるほど学ぶ意義が大きいはずである。

こうして、国立アメリカ歴史博物館へ、どのように展示されているかをまず知りたくて、足を運んでみた。第一印象としては、想像力をかき立てるような展示物が少なくて、家にある古新聞を読んでいるかのようで、リアルすぎておもしろくなかった。例えば、16世紀と言えば、ヨーロッパではルネサンスや宗教改革の嵐が吹き荒れた頃であり、日本では織田信長や豊臣秀吉や徳川家康の時代であるが、アメリカでは、最古の町として1565年にフロリダ州のセント・オーガスティン、二番目の町として1598年ニューメキシコ州のサンタフェができたというほど、ようやくアメリカの歴史が始まったばかりである。しかし、その博物館に展示されているのは、アメリカのあちこちに植民地ができて独立戦争が始まろうとしている、1750年あたりからであり、それ以前のものは展示されていなかった。歴史が新しいほど、巷にある古新聞を読んでいるかのような感覚、つまり「あ〜あ、あれがあったんだなあ!」と、自分も経験したかのような錯覚になるのである。おそらく、その博物館のほぼ半分が改装中なので、それが終わる予定の来年と再来年には展示されるだろうと、期待したい。入館する前から気になっていた、黒人とインディアンについてであるが、黒人のほうは「運輸」コーナーのところでどのように奴隷船で運ばれたかという展示内容だけ、インディアンのほうは、南北戦争後、民族強制移動にさせられたという展示内容だけだった。要するに、アメリカ歴史博物館というよりも、「アメリカ合衆国歴史博物館」の感じである。こうして、また行きたいとは思えなかったが、歴史好きな自分の興味をかき立てられる部分があったということで、★★☆☆☆(2つ星)とした。

看板.JPG
(ギャロ大グラウンドで見つけた、おもしろい看板。何がおもしろいかな?)
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