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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2014年3月生活記録 第9期生 福田桂[2014年04月18日(Fri)]

 日本は今頃お花見真っ盛りでしょうか。家から徒歩3分ほどのチャボット・カレッジ、教会の周りには桜が満開し、アメリカにいても日本のように春の到来を感じます。

ランチ事情・・・
 春学期が始まって以来、なんだかんだと忙しい日々を送っています。前学期よりはランチタイムが十分あっても、クラスで遅れをとらないためにチューターと宿題のチェックをするので、昼食を食べないまま午後のクラスに行くこともしばしばです。隔週で夜までのクラスがあるので、その日にはおにぎりを作って持ってきています。
 さて、ランチについて驚いたことといえば、先生も学生も授業中に平気でランチを食べている!!!日本だと全く考えらないことです!私にはさすがにできないので、そこはやはりアジア人だと実感します。アジア人のみんなも普段同じことをやりません。
 
国際パーティー
 オーロニのろう者学部で年一回の国際パーティーが3月15日(土)にカフェテリアで行われ、各国料理を持ち寄って、世界の文化と食文化を知ってみよう!というランチパーティーでした。特に、アジアン料理が多かったです。大半は手作り料理だったようですが、私は時間的に余裕が無かったので、大福3色(白、赤、抹茶)を買って持ってき行きました。ほとんどの人々は、日本食と言えば寿司、寿司だと一番に思い浮かぶのです。それがつまらないので、大福にしたのですが、すぐに品切れるほど人気で、好んでもらえてよかったです。もちろん、寿司もありました!(他の日本人学生が持ってきました)
IMG_0089.jpg
ユーモアトークで私たちを楽しまさせてくれたフリーモントろう学校のロサ先生

食事の途中に、トーマス・ホルコム博士の挨拶があり、お母様のマブス・ホルコム氏が2014年2月に逝去されたこと、亡き母を偲ぶように、母はこのパーティーに毎年来てくださって皆様に愛されていたことを感謝の言葉を表していました。彼女はアメリカでのろう女性解放運動の先駆者で、その著書として本を出版されています。

■マブス・ホルコム氏関連のニュース(Deaf Woman Unitedより)
http://www.dwu.org/#!26-of-31-Marjoriebell-Mabs-Holcomb/cg3h/97799F65-E9AB-4D6A-A253-70CBBF4EDC71


 アメリカに来てから、学校生活、環境、さらに通訳と介助サービスにおいても文化の違いに戸惑うばかりの毎日です。以前、東京大学先端科学技術研究センター教授の福島智氏(盲ろう者=全く見えず聞こえない)がろう盲者施策の実情の調査研究のため渡米、帰国後の講演で、通訳・介助サービスは日本のほうが勝っているという話をされましたが、その意味が今になって理解できる気がします。ろう盲者自身の安全面上の関係かもしれません。ろう盲者支援の仕方については賛否両論あるようですが、今アメリカに留学している上、こちらでの方法を受け入れようと努めています。

 ろう盲者通訳クラスは夜のクラスでありますが、バピン講師のジョークを交えた話が面白いので、一日の疲れもふっ飛ぶくらいいつも楽しませてもらっています。
こちらのクラスはろう盲者概論をはじめ、SSP(通訳・介助)サービスは、ベイエリアでのライトハウスのろう盲者スペシャリストでバピン講師の配偶者でもあるソック・ヒー・チョイ氏(韓国人のろう者です)が講演、SSPの基礎と移動介助をする際の注意点、白杖の種類と介助犬の使い方等でした。ロービジョンとコミュニケーション体験として、学生の皆でロービジョンのシュミレーションゴーグルを使用しながら会話、歩行練習、階段上下のろう盲疑以体験をしました。これは講習会の資料として、模擬的にロービジョンの状態を体験してもらうためのものです。実技実習では、北部カリフォルニアろう盲者協会による交流会でサクラメントのカレッジ学生と合同実習。また、クラスメートからの頼みでクラス終了後、移動介助の練習相手になったり、個人的にお願いしてフリーモントろう学校主催の舞台ショーとワークショップ等でボランティアとして通訳してもらったりして助かっています。
バークレーのライトハウスを訪問する機会がありました。バピン講師はろう盲者向けテクノロジー部門の専門家であり、ピンディスプレイと画面拡大ソフト等周辺機器の紹介をされました。IT社会はろう盲者の間でも普及しており、全盲もパソコンが出来ます。ろう盲者がパソコンを操作するには、まず、画面の文字を拡大したり、あるいは、点字で出力しなければなりません。そのためには、画面拡大ソフトや点字の形で出力するためのピンディスプレイがあります。ろう盲者は目を見ることも聞くこともできないのに画面の情報を得られることを驚く様子の学生がいましたが、それは点字で出力して読み取っているからです。Pro-Tactileワークショップも行われ、シアトルからの訪問講師としてこの分野の先駆者、ジェリカ・ヌゥッチオ氏に2時間にわたり指導していただきました。4月にはPro-Tactileを使用した通訳実習を行う予定です。


参考文献:
門川紳一郎 − IT自体に生きる パソコンを活用して盲ろう者の世界が広がる − http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/daw/wz_kadokawa.html
この記事のURL
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/756
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