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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2013年11月生活記録 第7期生 中川美幸[2013年12月27日(Fri)]
−感謝の11月−
一日遅れましたが、メリークリスマス!!
11月も泣きましたが、先月と比べたら、減りました。 今までは授業についていくのが精一杯だったけれども、チューナーのおかげで、成績はまあまあ順調のようですので、余裕を持たなければと思いつつも、図書館から抜けだせません。レポートがどんどん出てくるので、11月後半には徹夜も増えてしまいました。感謝祭で休みの間も2日ほど徹夜してしまいました。(聾学校の写真などはパソコンが壊れた時にデータも消えました。なので、後程、アップいたします。)


☆授業よりも宿題に追われています!☆
★リサーチ:Introduction to Research
リサーチのクラスでは、最後の研究批評に合わせて、サンプリングだけでなく、統計学、データ分析、解釈方法を学びました。私は数学が苦手なので、ちんぷんかんぷんでした。11月末の批評レポートは38ページにもなりました!生まれて初めての38ページです。(英語ですが、、)

★ろう者の学習と教育:Deaf Learners & Education I Bilingual Communities
印象に残ったビデオのタイトルは「Still I Rise 」です。黒人だけがろう学校に入れられていたことを知っていますか?私は知っていたものの、ビデオをみて鳥肌がたちました。いま、私達は平和に暮らしています。しかし、ギャロデット大学でも黒人だけで固まるグループを見ていて、差別が残っていると感じました。例えば、クラスでディスカッションを行いますが、黒人と白人が自然に分れてしまいます。先生が意図的に言わない限り、教育を学ぶ生徒たち自身がそういう状況になってしまうようでは、将来教師になるべきではないと思いました。
http://www.youtube.com/watch?v=k9GPLYW1ep4#t=577

11月からソーシャルメディアという課題で毎週生徒の発表があります。11月はSさんの全米ろう連盟のまとめ発表に興味を引かれました。生徒のほとんどはそれを知らないので、Sさんはもっと知らせるべきだと言いました。つまり、ソーシャルメディアは進んでいるのですが、意外といろいろな協会、黒人差別、国際社会の様子をメディアを見るまで知らない人が多いのです。
Sさんの発表で参考にさせていただいたもの
(1)インターネットの映画サイト(Netflix)は字幕が少なかったですが、これから2年以内に字幕が100%つくことになります。
(2)アメリカでは緊急事態のとき携帯から911を押すことですぐに連絡ができるようです。
(3)全米ろう連盟(National Association of the Deaf)のウエブサイト等
http://www.nad.org
https://www.facebook.com/NAD1880 https://twitter.com/@NADTWEETS

★幼稚部から高等部までのカリキュラム技術:Curriculum & Instructional Technology
カリキュラムに毎週毎週苦しんでいるクラスですが、Prezi(パワーポイントに近いソフト)にはまっています。さらに、先週は外国人にそれを教えました。アメリカのは州によって、学校の数、先生の数、人種、財政(予算など)、人口、生徒の成績などを比べることができるのです。私達が作った教育計画に合わせて、州の教育状況も知る必要があるということを学びました。
http://nces.ed.gov/programs/stateprofiles/

★小学校の読み書きの指導と学習:Literacy Teaching and Learning: Elementary
11月は主に、読むための指導案や書くための指導案、教室環境の提案などをたくさん書かされました。カリキュラムのクラスでもそうでしたが、ここアメリカは書類作成が多いのです。教育実習では200ページ書いたという先輩もいたので、少しずつ慣れていかなければなりません。

★学校見学:Field Experience & Seminar
11月は難聴学級(中学部)とキュードスピーチの学校(小学部)を見に行きました。

(1)難聴学級
いろいろなコミュニケーション手段が使われていました。たとえば、手話、英語対応手話、キュードスピーチ、指文字などがありました。一緒に見学した私の同級生が、生徒に声は通じますかと質問しました。生徒は、声は通じないので、高校に進学するかどうか分かりませんと答えました。この難聴学級では、生徒の半数以上が手話を使っていたのです。想像とは違っていたので驚きました。
つまり、生徒たちは自分に手話が必要なことを知っていたのです。

(2)キュードスピーチの学校(小学部)
キュードスピーチを主とした学校で、ろうの先生もカウンセラーもキュードを使っていました。普通のクラスに合流できるのですが、手話通訳ではなく、キュード通訳を使っていました。でも、子どもたちには笑顔が全くなかったので、とても残念でたまりませんでした。

http://www.youtube.com/watch?v=plPw4H-ZsMg
キュードスピーチの様子のビデオです☆

ろう学校見学の様子(後程アップいたします。)

☆やっとイベントへ☆
11月といえば、感謝祭の日です!!
勉強漬けの日々で、1週間のうち2日しか出かけられませんでした。締め切り迫るレポートが山ほどあったので、出かけた分、徹夜もしなければならなかったのです。出かけるか、徹夜するか、悩みましたが、ギャロデット大学主催のAmishツアー (the Pennsylvania Amish in Lancaster County) に行く価値があると説得されて行くことにしました。アメリカの田舎は初めてなので、とても楽しかったです。初めて雪が降る中、様々な場所を観光しました。ディナーも感謝祭に合わせていろいろなものが出てきました。

http://www.padutchcountry.com/activities/amish-activities.asp
ツアーでいったところです☆
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https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/730
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