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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2013年3月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2013年09月30日(Mon)]
お詫び:
3月分の生活記録が未更新でした。
更新が遅れ、みなさまにご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

◆◇アイコンタクトの重要性◇◆◇

2012年11月生活記録で、実習先で、手話通訳利用に慣れていないクライアントと話す時、クライアントが私を見ずに手話通訳者のほうを向かって話す傾向があり困っている、と書いた。それについてスーパーバイザーに相談した時、スーパーバイザーは、「『話すときは私を見て話してほしい』とお願いしているあなた自身が、クライアントが話している時にクライアントを見ず、手話通訳者を見ているのよ。手話通訳利用に慣れていないクライアントは、自然とあなたが見ている方(通訳者)を 向いてしまうのだと思うわ。」と言った。

確かに、私の言動は矛盾している。話しを聞いている時、通訳者をほぼ直視しており、あまりクライアントを見ていなかった。それについてクライアントはどう思ったのだろうか。「相手(ろう者)を見て話してくれと言われたから、相手を見て話しているのに、相手は自分を見て聞こうとしない。私の話、ちゃんと聞いているのだろうか。」たとえクライアントが、「相手はろう者。自分の音声ではなく、手話通訳者の手話を見なければ自分の発言を理解できない」とわかっていても、今までアイコンタクトを取りながら会話をしていた聴者は、始めのうちは少なからず困惑するだろう。その困惑が、 対人関係を築く妨げになっていることもある。

アイコンタクトは人とのつながりを築くのに重要な役割を果たしている。アイコンタクトを保ち、相づちを打ったり、相手の発言をまとめたり繰り返したりすることで、「あなたの話を注意深く聞いていますよ」という敬意や傾聴していることを相手に伝えることができる。その姿勢が相手に安心感を与え、クライアントとの信頼関係構築に結びつけることができる。また、アイコンタクトを取ることで、対人関係を築くことができるだけではなく、クライアントの表情•ボディランゲージ(しぐさ)•反応を分析でき、クライアントに対する理解をより深めることができる。アイコンタクトは、クライアントとの面談中だけではなく、日常生活のあらゆる局面で重要かつ役に立つといえる。

では、ろう者は、手話通訳者を通して話す時どうすればいいのか?

私はスーパーバイザーに、クライアントの真後ろか斜め後ろに通訳者を配置することを提案した。が、スーパイバイザーいわく、私の実習先は貧困層を対象としているため、クライアントは治安が悪い地域(家賃が安い地域)に住んでいるケースが多い。治安の悪い地域では、彼らは常に緊張感を保ち、周囲に視線を配りながら生活しているため、背後に人に立たれるのを嫌うクライアントが多いらしい。それではクライアントに余計緊張感を与えてしまう。

では、 クライアントの隣に通訳者を配置し、私の目線はクライアントに固定しアイコンタクトを保ちつつ、手話通訳者も視界で捉えながら手話を読み取ることはできるのだろうか。アイコンタクトを保てても、手話通訳者の手話が読み取れなかったら意味が無い。焦点の外側にある手話を読み取ることなんてできない、と思ったがロールプレイングで試してみた。 始めのうちは、私の表情が引きつってしまい、不自然なアイコンタクトになってしまっていたが、慣れてくるとけっこうできるもので、以前はできなかったクライアントの表情•ボディランゲージ•反応の観察もできるようになった。会話もスムーズになったように感じる。指文字の読み取りはまだ手話通訳者を見てしまうことがあるが、今後もできるだけクライアントとのアイコンタクトを保つようにしたい。 また、文化や価値観などの個々の違いなども考慮に入れて誠実に接することができるようになりたい。


アイコンタクト.png
Screen Shot 2013-09-29 at 8.53.38 PM.png
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