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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2013年6月生活記録 4期生 川上恵[2013年08月08日(Thu)]




6月の1ヶ月間、ニューメキシコ州のろう学校でろう通訳者として実習した。実習内容はろうの子どもへの通訳である。

ニューメキシコ州立ろう学校には手話通訳者(聴者)5人が正職員として、ほか2人(聴者)が実習生として働いている。この7人にろう1人だけ通訳チームに参加し、現場の様子を学ばさせてもらった。ニューメキシコ州は他の州と違い、メキシコからの移民やネィティブアメリカンが多い。インディアンの家族、スペイン語しかわからない家族からろうの子どもがアメリカのろう学校に通う。(ほかの州では見られない)家庭環境があることを知った。

そのため、先ほどお話した手話通訳者7人のうちスペイン語が流暢な人が3人いる。例えば、6月のサマーキャンプ開催にあたって家族に対する説明会があった。参加家族の中に英語がわからずスペイン語通訳が必要な親がおり、ろう学校からアメリカ手話−スペイン語通訳者、アメリカ手話ー英語通訳者が用意されていた。

ろう通訳者の私はというと、脳に障がいがある弱視のろう児、サマーキャンプに参加した5歳〜中学のろう児の手話通訳をした。聴者の手話通訳者とチームになって、年齢別グループに付き添った。例えば博物館の見学で、担当者の説明を聴者通訳者が通訳するのだが、それがろう児にとって難しいときがある。子どもの(言語)レベルに合わせて、内容はそのまま別の言い方にかえる。それが私の(ろう手話通訳者としての)仕事の1つであった。このほか、院で学んだことを活かしてほしいと依頼されたのものあって、1週間の(日本でいえば)手話通訳者養成集中講座に補助講師として参加する機会もあった。このように短い間いろいろな経験をさせてもらい、勉強になった。

このようにギャロデット大学にいたときとはまた違った経験をすることができた。大学にいるろう盲者たちは大人で言語を十分習得しているため、判断をその人に任せて、それに合わせながら対応することになる。ろう学校では相手が子どもなので手話通訳者本人が判断することが多くなる。どこまで決めていいのか、先生の立場に考慮しながらどこまでサポートしたらいいのか、など状況に合わせて判断しなければならない。このように今までとは違った経験を得ることができてよかった。
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