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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2013年5月生活報告 4期生 川上恵[2013年06月04日(Tue)]



5月初めのころ、1年間研究の発表があった。一人につき30分ぐらいで行われた。私はろう手話通訳者の仕事環境について発表した。1年間データ集めと英論文打ちが大変な思いをして研究発表が終わってやっと一息ついたら、もう卒業式であった。1日目は大学院のみ、2日目は大学と大学院の共同卒業式が行われた。この卒業式のために両親、叔母、母の友人がわざわざ沖縄から飛んでくれた。ほかの日本人留学生のご家族を含めて、約11名が日本から来ていた。しっかり卒業できたし、とてもよい時間を過ごすことができた。

卒業式が終わって振り返ってみると、大学院生活はあっという間だった。院に入ったころは本当に卒業できるかどうか不安でいっぱいだった。とりあえずがんばろう、努力、努力、どうしても卒業したいという気持ちでやってきた。そして卒業という結果に至った。この院生活は本当に貴重な時間であった。手話通訳の技術だけにとどまらず、自分を見つめ直す時でもあった。自分の考え方そのものや、他の人の価値観について、なぜ違うのだろうかと毎日考えていた。2年間の終わりに基本だけど大事なことがわかった。価値観が違うと通訳中の判断も違ってしまうため、どうやってチームとしてよい仕事ができるかが課題となる。いろいろ考えさせられるいい経験であった。

大学院卒業は私が今まで楽しみにしていた1つの目標達成である。しかしこれが終わりなのではなく、また次の新たな目標がある。まずは、ろう者と聴者両方にとってよい手話通訳者を目指して頑張っていきたい。今後については、6月からニューメキシコ州ろう学校が主催するろう・盲ろう児キャンプで実習が始まる。これまで(の実習で)は大人が対象だったが、次は児童への通訳である。どう違うか、コミュニケーション方法は何かなど、また新しい経験ができそうで楽しみである。


改めて申し上げますが、今回卒業できたことは皆さんの支えがあったからこそです。本当にありがとうございました。今後とも末永くおつきあいして、情報交換していけたらと思います。これからもよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。

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