2013年4月生活記録 第7期生 中川美幸[2013年05月28日(Tue)]
☆うれしい報告☆
5月の生活記録に載せるべきなのですが、とてもうれしい報告があるので、先に報告させていただきます。無事に夢のギャロデット大学の大学院に進学が決まり、さらに、修了式でオーロニ大学からGeorge O. Attletweed Award という賞をいただきました。この賞は勉学と大学生活のバランスをとって頑張った生徒に授与されるのです。みなさんのおかげ様でこの賞をとることができたのです。本当にうれしかったです。

さて、本題に入りますね。4月といえば、春ですよね。みなさんにとっては過ごしやすい時期かと思いますが、うちにとっては花粉症に苦しみ、喘息にも苦しんだ時期でした(涙)さらに、オーロニ大学での学生生活もあと1ヶ月になってしまいました。オーロニがとても大好きな私、とても悲しくてたまりません(涙)

喘息のため保健室で処方された薬です(汗)
☆授業の様子☆
英語101A(Writing+Reading)クラス
4月はいろいろな記事を比べて議論するという方法を学びました。3月からはオンライン学習でリサーチをどうやって進めるかという勉強も始まり、クラスと並行しながら勉強しております。この4月はかなりの量のプリントがあり、あちこち調べたり、英語辞書と仲良くすごしたりしました。

英文法(Grammar)クラス
今月は大好きな「影響と結果」の勉強です。例えば、becauseやdue toなど、中高校生のときに学んだものが出てきました。私の得意な分野なので、楽しみながら勉強をしています。好きなものがでてくると、宿題もテストもどんどんはかどりますよね。

たまに学んだことをゲームで復習するのですが、楽しいです☆
男性チームに負けてしまいましたが・・・・・
ろう教育(Deaf Education)クラス
今月のクラスは、たくさんの映画や映像を見ました。人工内耳をつけたいろうの子供とろう両親の葛藤、ずっと口話で育ったろう児のお話(結局、彼はインテグレートした高校で自殺してしまいました。)など、本当に心が痛くなりました。最近人工内耳のお話が出てきていますが、子供たちは苦しんでいるのです。うちの知人も自殺未遂など、いろいろなひとがいるのです。どうやってケアしていくのかをこの映像をみながらずっと考えていました。そして、お母さんへの手紙を書かされ、発表もしました。あと、オーロニ大学には150人ものろう学生がいるのですが、私たちが受けているろう教育クラスを受けられるレベルまで英語を獲得しているろう学生は30人程度しかいないそうです。言語獲得の難しさをすごく感じました。(アメリカでは英語、日本では日本語です。)
http://auditoryverbalparents.com/?p=364
先生はこの記事を書いたひとが悪いのかとみんなに問いました。筆者がわるいのではなく、いろいろな情報や協力が必要なんだということをみんなで話し合えたことはとてもよかったです。
体育クラス
今月は暖かくなってきたために汗の量がかなり増えてきたので、脱水症状がでないように水分取得に注意したいと思います。なわとびやボールを使ったトレーニングもあり、体力維持にとても役に立ちます。
☆聾学校ボランティアに満足満足☆
いつも教員が忙しくてお話を聞く時間が取れなかったのですが、今月こそは、時間をつくってお話を聞きました。正式に幼稚部の名前を教えてもらいました。
0−2 Toddler Class
3 Preschool Class
4 Prekindergarten Class
5−6 Kindergarten Class
私が今まで主に担当していたのは0−3歳の赤ちゃんのプレイグループですが、あと1ヶ月だということもあり、言語獲得の様子を知りたいと思い、3−6歳のクラスでもボランティアを調整できるかお願いしておきました。英語をよく知っておかないと失敗もしますね(汗)
☆ろうコミュニティでの暴力に関する劇☆
ろう学校の先生からお誘いを受けて、劇を見に行きました。Domestic Violence(ドメスティック暴力=家庭内暴力も含まれる)とSexual Violence(性的暴力)について考えさせられる劇でした。最近性的暴力や言葉による暴力のお話をよく聞くのですが、日本でもアメリカでも同じなのです。アメリカでは自分が酔っていたりして同意していないのに性交渉をしたことも含まれるのです。日本でもアメリカでもだれにも言えずに我慢しているろう者もいます。本当にあったお話、しかもろう者の被害者のお話をもとにした劇はとても衝撃的で、ずっと空いた口が塞ぎませんでした。どうか、私たちの子供たち、ろう児たちの明るい未来のために、この暴力をなくしていきましょう。
Deaf Hope
http://www.deaf-hope.org/
☆図書館での絵本読み聞かせ☆
2回目の読み聞かせは前回と違ったやり方でした。読み聞かせ担当は小学部の先生とバレーボールの監督がやっており、本と手話を同時に見せながら表現していました。わたしと同じやり方なので、勉強になりました。難聴の女の子も積極的に参加しており、お父さんにわからないところを確認しているのをみて、この図書館での読み聞かせはろう児にも難聴児にも開かれているのだなと感じました。

☆オーロニでの手話ビデオ作成☆
先生から手話でのビデオ作成に協力してほしいとのことで、いろいろな教材を調べたり、手話をチェックして、国際ろう学生のストレスとストレス対策、そしてどうやってオーロニ大学を利用するかについてビデオを作りました。このビデオはこれからも宣伝に使うそうです。いつか公開されたら、ぜひごらんくださいませ。
☆聾学校の寄宿舎で交流☆
2回目の交流を頼まれたので、日本人ろう女性の池田さんと一緒に着物やお寿司を教えました。私は浴衣や甚平を持ってきて、着物の歴史を教えながら、子供たちに浴衣を着せたり、ふろしきの使い方を教えたりしました。池田さんは海苔巻きを教えたのですが、野菜だけなのに、とても甘くて子供たちは自分で作ったものを残さずすべて食べたのです。

☆大学院のための英語テスト☆
大学院はどちらもアメリカ手話レベルテスト(ASLPI)を受けなければならないのですが、英語テストも必須です。それについてまとめてみました。
(1)TOEFL
ギャロデット大学院ではそのTOEFLテストの成績を必要とするので、バークレイ市で受けてきました。TOEFLは英語による英語テストです。中学生のときに英検を受けたのですが、英語が苦手な私、散々なる成績でした。なので、今回も自信がなかったのですが、パソコンでの受験はやりやすかったです。オーロニ大学のエッセイテストは全部手書きなのです!だから直したくても、一部しか直せないし、追加もなかなかできません。しかし、このテストではたっぷりと修正し、追加もできました。このテストは手続きに5ヶ月もかかったので、早め早めの申し込みが必要ですよ☆
(2)EPE
マクダニエル大学院には大学独自の英語テストがあり、わざわざメリーランド州に行かなくても、うちの大学の担当教授がマクダニエル大学から英語テストを受け取り、担当教授の目の前で、30分で受けるのです。エッセイを1つ書かされます。課題が2つあり、どちらかを選べます。「学校に制服が必要かどうか」の理由と、「大学院に通うメリット」の2つでした。わたしは「大学院に通うメリット」を選び、パソコンのワードで作成しました。エッセイを30分で書かされるのは初めてなのでとてもドキドキしました。

いつもこの景色を眺めながら家に帰ります。
夜の八時でもこんなに明るいんです。
5月の生活記録に載せるべきなのですが、とてもうれしい報告があるので、先に報告させていただきます。無事に夢のギャロデット大学の大学院に進学が決まり、さらに、修了式でオーロニ大学からGeorge O. Attletweed Award という賞をいただきました。この賞は勉学と大学生活のバランスをとって頑張った生徒に授与されるのです。みなさんのおかげ様でこの賞をとることができたのです。本当にうれしかったです。
さて、本題に入りますね。4月といえば、春ですよね。みなさんにとっては過ごしやすい時期かと思いますが、うちにとっては花粉症に苦しみ、喘息にも苦しんだ時期でした(涙)さらに、オーロニ大学での学生生活もあと1ヶ月になってしまいました。オーロニがとても大好きな私、とても悲しくてたまりません(涙)
喘息のため保健室で処方された薬です(汗)
☆授業の様子☆
英語101A(Writing+Reading)クラス
4月はいろいろな記事を比べて議論するという方法を学びました。3月からはオンライン学習でリサーチをどうやって進めるかという勉強も始まり、クラスと並行しながら勉強しております。この4月はかなりの量のプリントがあり、あちこち調べたり、英語辞書と仲良くすごしたりしました。
英文法(Grammar)クラス
今月は大好きな「影響と結果」の勉強です。例えば、becauseやdue toなど、中高校生のときに学んだものが出てきました。私の得意な分野なので、楽しみながら勉強をしています。好きなものがでてくると、宿題もテストもどんどんはかどりますよね。
たまに学んだことをゲームで復習するのですが、楽しいです☆
男性チームに負けてしまいましたが・・・・・
ろう教育(Deaf Education)クラス
今月のクラスは、たくさんの映画や映像を見ました。人工内耳をつけたいろうの子供とろう両親の葛藤、ずっと口話で育ったろう児のお話(結局、彼はインテグレートした高校で自殺してしまいました。)など、本当に心が痛くなりました。最近人工内耳のお話が出てきていますが、子供たちは苦しんでいるのです。うちの知人も自殺未遂など、いろいろなひとがいるのです。どうやってケアしていくのかをこの映像をみながらずっと考えていました。そして、お母さんへの手紙を書かされ、発表もしました。あと、オーロニ大学には150人ものろう学生がいるのですが、私たちが受けているろう教育クラスを受けられるレベルまで英語を獲得しているろう学生は30人程度しかいないそうです。言語獲得の難しさをすごく感じました。(アメリカでは英語、日本では日本語です。)
http://auditoryverbalparents.com/?p=364
先生はこの記事を書いたひとが悪いのかとみんなに問いました。筆者がわるいのではなく、いろいろな情報や協力が必要なんだということをみんなで話し合えたことはとてもよかったです。
体育クラス
今月は暖かくなってきたために汗の量がかなり増えてきたので、脱水症状がでないように水分取得に注意したいと思います。なわとびやボールを使ったトレーニングもあり、体力維持にとても役に立ちます。
☆聾学校ボランティアに満足満足☆
いつも教員が忙しくてお話を聞く時間が取れなかったのですが、今月こそは、時間をつくってお話を聞きました。正式に幼稚部の名前を教えてもらいました。
0−2 Toddler Class
3 Preschool Class
4 Prekindergarten Class
5−6 Kindergarten Class
私が今まで主に担当していたのは0−3歳の赤ちゃんのプレイグループですが、あと1ヶ月だということもあり、言語獲得の様子を知りたいと思い、3−6歳のクラスでもボランティアを調整できるかお願いしておきました。英語をよく知っておかないと失敗もしますね(汗)
☆ろうコミュニティでの暴力に関する劇☆
ろう学校の先生からお誘いを受けて、劇を見に行きました。Domestic Violence(ドメスティック暴力=家庭内暴力も含まれる)とSexual Violence(性的暴力)について考えさせられる劇でした。最近性的暴力や言葉による暴力のお話をよく聞くのですが、日本でもアメリカでも同じなのです。アメリカでは自分が酔っていたりして同意していないのに性交渉をしたことも含まれるのです。日本でもアメリカでもだれにも言えずに我慢しているろう者もいます。本当にあったお話、しかもろう者の被害者のお話をもとにした劇はとても衝撃的で、ずっと空いた口が塞ぎませんでした。どうか、私たちの子供たち、ろう児たちの明るい未来のために、この暴力をなくしていきましょう。
Deaf Hope
http://www.deaf-hope.org/
☆図書館での絵本読み聞かせ☆
2回目の読み聞かせは前回と違ったやり方でした。読み聞かせ担当は小学部の先生とバレーボールの監督がやっており、本と手話を同時に見せながら表現していました。わたしと同じやり方なので、勉強になりました。難聴の女の子も積極的に参加しており、お父さんにわからないところを確認しているのをみて、この図書館での読み聞かせはろう児にも難聴児にも開かれているのだなと感じました。
☆オーロニでの手話ビデオ作成☆
先生から手話でのビデオ作成に協力してほしいとのことで、いろいろな教材を調べたり、手話をチェックして、国際ろう学生のストレスとストレス対策、そしてどうやってオーロニ大学を利用するかについてビデオを作りました。このビデオはこれからも宣伝に使うそうです。いつか公開されたら、ぜひごらんくださいませ。
☆聾学校の寄宿舎で交流☆
2回目の交流を頼まれたので、日本人ろう女性の池田さんと一緒に着物やお寿司を教えました。私は浴衣や甚平を持ってきて、着物の歴史を教えながら、子供たちに浴衣を着せたり、ふろしきの使い方を教えたりしました。池田さんは海苔巻きを教えたのですが、野菜だけなのに、とても甘くて子供たちは自分で作ったものを残さずすべて食べたのです。
☆大学院のための英語テスト☆
大学院はどちらもアメリカ手話レベルテスト(ASLPI)を受けなければならないのですが、英語テストも必須です。それについてまとめてみました。
(1)TOEFL
ギャロデット大学院ではそのTOEFLテストの成績を必要とするので、バークレイ市で受けてきました。TOEFLは英語による英語テストです。中学生のときに英検を受けたのですが、英語が苦手な私、散々なる成績でした。なので、今回も自信がなかったのですが、パソコンでの受験はやりやすかったです。オーロニ大学のエッセイテストは全部手書きなのです!だから直したくても、一部しか直せないし、追加もなかなかできません。しかし、このテストではたっぷりと修正し、追加もできました。このテストは手続きに5ヶ月もかかったので、早め早めの申し込みが必要ですよ☆
(2)EPE
マクダニエル大学院には大学独自の英語テストがあり、わざわざメリーランド州に行かなくても、うちの大学の担当教授がマクダニエル大学から英語テストを受け取り、担当教授の目の前で、30分で受けるのです。エッセイを1つ書かされます。課題が2つあり、どちらかを選べます。「学校に制服が必要かどうか」の理由と、「大学院に通うメリット」の2つでした。わたしは「大学院に通うメリット」を選び、パソコンのワードで作成しました。エッセイを30分で書かされるのは初めてなのでとてもドキドキしました。
いつもこの景色を眺めながら家に帰ります。
夜の八時でもこんなに明るいんです。




