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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2013年3月生活記録 第7期生 中川美幸[2013年04月21日(Sun)]
3月といったら、卒業シーズンですよね。でもここカリフォルニア州でのイベントは聖パトリックの日と春休みです。大学では、中間テストのシーズンでした(涙)

☆授業の様子☆
英語101A(Writing+Reading)クラス
3月はこれからリサーチが始まるため、記事を比べてどう評価するか、リサーチするときに、要約する力と批評する力、説明する力が必要になるということを学びました。つまり、1月から3月に要約と批評、説明を学んだことが、これから生かされるのです。とても難しい積み重ねですが、友達でもある辞書と一緒に頑張りたいと思います。

英文法(Grammar)クラス
動詞の変化の勉強をしています。過去分詞がすごく苦手なので、苦労しています。英語の基礎は本当に中学、高校のときにもっと勉強するべきでした。でも宿題とか中間テストはまずまずの成績でした☆コツコツ頑張るのみです。

ろう教育(Deaf Education)クラス
今月は、教育委員会に対する要求のレポートと5分スピーチがあり、さらになんとなんとなんと中間テスト!かなり大変でした。でも去年よりはできるようになったので、やはり自分の専門がろう教育だからなのと、ろう文化クラスでたくさん学んだことがテストに出たからでしょう。これが大学院につながることを祈ります。今月はろう学校と難聴学級のお話があり、フリーモント聾学校の生徒は450人くらいだそうです。うちの母校よりも本当に多いです。そして、先生は「Institution」という言葉はなるべく使わないでほしいとのことでした。辞書で調べたところ、「施設」という意味でした。差別が感じられますよね。

体育クラス
今月は中間テストがありました。サイズを測るテストと体力テストの2つありました。なんと全部筋肉(?)がついていました。腹筋やスクワットなどの回数も前回より増えていたので、ジムという地味なことでも、成果はでているのだということがわかりました。

☆ 聾学校ボランティアに満足満足☆
聾学校で開催された、両親のためのアメリカ手話言語ワークショップに参加しました。これはとても大切なことですよね。先生にとっても親にとっても。Davis大学の大学院生がアメリカ手話と脳への影響について教えてくれました。なんと、最近の発見で、「手話は脳にとてもいい影響を与える」というすばらしい情報があったのです。お母さんたちはびっくりしておりましたが、医者やカウンセラーに対して批判と意見を積極的に出していました。

☆ アメリカ手話映画「SLOT」☆
英語字幕を読むのが苦手なので、この映画が上映されることを機会にもっとアメリカ手話だけでなく英語の字幕も読み取る練習をしたいと思っていたので、今回も上映会に参加しました。この映画の説明の中に、「Risk」という単語があったので、ホラーか冒険かなんかかなあと推測しながら言ってみましたが、とてもハラハラして、最後には怖くてびくびくしました。隣の友人も怖がっていました。
http://aslfilms.com

☆ 図書館での絵本読み聞かせ☆
ここアメリカに来たら絶対学びたかったことが絵本読み聞かせでした。なので、フリーモント市立図書館に行き、アメリカ手話読み聞かせを見に行きました。毎月一回ろう者が、図書館に来て20分で2冊の絵本を読み聞かせするのです。聞こえる子供もいました。とてもよかったです。あと2回は必ず必ず行きたいと思います。いつも日本ではあちこちの聾学校で絵本読聞かせをやっていたのですが、図書館ではやったことがないので、いつかやってみたいものです。
IMG_0765.JPG
3月は夫婦で読み聞かせ担当です。

☆ 世界ビッフェ!!☆
去年からアメリカ手話クラブの役員やオーロニ大学の先生からこのイベントの司会をやってほしいと何回も言われていたのですが、まさか本当に司会をやることになると思わなかったので、とてもドキドキしました。これはオーロニ大学のろう者学部でいつも楽しみにしているイベントだそうです。大学の食堂を借りてやるのですが、ろう学生と教授だけではなく、アメリカ手話学習者や手話通訳プログラムの生徒など、いろいろなひとも来てくれました。せっかくの機会なので、浴衣を着て参加しました。アメリカ手話クラスを取っていないためにアメリカ手話に間違いがないかどうか不安だったのですが、お客さんから「あなたの手話とてもすばらしいね」とほめてくれてとてもうれしかったです。テーブルも満席で、それぞれの自分の国の料理やアメリカの料理がたくさん出てきました。わたしは司会でドキドキしていたのであまり食べられませんでしたが、ルーマニアの料理が印象に残りました。(司会で忙しかったのでいろいろな料理の写真を撮れませんでした。残念です。)
IMG_0777.JPG
オーロニ大学の日本人学生です☆

☆ 春休み☆
待ちに待った春休みです。春休みの前半はギャロデット大学を見学し、大学院の講義にも参加したり、教授にいろいろとお話してきました。ASLPIというアメリカ手話のテストも受けてきました。うちが受ける大学院は2つともその成績が必要なのです。講義は大学生も参加しており、いろいろな討議がありました。マクダニエル大学は残念ながら大雪のため、閉校になってしまい、教授にお会いすることができませんでした。有名だと聞いていたのでとてもがっかりしました。春休みの後半は、日本からろう学校の先生が2人遊びにきてくれたので、フリーモントろう学校やヨセミテ国立公園を見に行きました。毎日遅くまでの勉強で疲れがたまっていた私、すごくリフレッシュすることができました。
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ギャロデット大学
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ヨセミテの好きなスポット

おまけ
☆ASLPI☆
何これとおもう人もいるかもいれないので書いておきます。
アメリカのろう教育や手話などアメリカ手話に関する学部に入るためには手話のレベルテストを受けなければならないのです。アメリカ人ろう者も健聴者も!!なので、どんなレベルになるかドキドキしますよね。ギャロデット大学のホームページでレベルチェックができます。
http://www.gallaudet.edu/ASLDES/American_Sign_Language_Proficiency_Interview_(ASLPI)/Video_samples_Level_0-5.html

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