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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2013年2月生活記録 第7期生 中川美幸[2013年03月22日(Fri)]
2月といったら、節分の日とバレンタインデーですよね。なつかしいです。でもここアメリカでのイベントはバレンタインデーです。

☆授業の様子☆
英語101A(Writing+Reading)クラス
2月は要約する方法と批評する方法を学び、その上でそれぞれ記事を読んでのエッセイを書かされました。どっちも苦手分野なので、とても勉強になりました。いまのクラスはクラスの中でエッセイを書かされるので、(しかも、英語の先生のチェックや訂正なしで、、、)毎週ドキドキしながら大学に通っています。なので、日曜日はエッセイを書く練習のためにあちこちのカフェに出没しています。
101.jpg
101Aと文法の教科書

英文法(Grammar)クラス
「誰が○○と言った」にいろいろな書き方があるということを勉強しています。日本では、whetherという単語をあまり使わなかったので、この使い方に苦労しています。テストももちろんあります。先生から、「あなたはまあまあ頑張っているので、そろそろ自信をもってほしい」と言われました。

ろう教育(Deaf Education)クラス
今月は、聾学校の実況や州による教育の違い、ろう教育に関する法律、ろう教育の歴史などを学びました。 前にも書いたと思いますが、アメリカにはろう者(先生)によって建てられた聾学校が24校もあります。これにはびっくりしますよね。そして、 面白い話をひとつ。アリストテレスって知ってますよね?ギリシャのかの有名な哲学者が、なんとなんと「ろう者は聞こえないから感覚がない。」と述べています(汗)ろうの歴史の中にもいろいろなことが発見できてとても楽しいです。あと、ギャロデット大学はいろいろな調査を行っており、今と前のいろいろなデータが載っています。ぜひご覧くださいませ。
http://research.gallaudet.edu/Demographics/

体育クラス
2月はジムだけでなく縄跳びやおもりを使ったトレーニングも始まり、睡眠不足と戦いながら頑張っています。

☆ 聾学校ボランティアに満足満足☆
この聾学校で気づいたことを少しずつ書きたいと思います。アメリカでは生まれてから幼稚部に入る前までは、乳幼児クラスで、幼稚部と乳幼児クラスに分かれています。幼稚部と乳幼児クラスを合わせて早期教育部と言っているようです。ちなみに、早期教育部はなんと、なんと、スタッフが14人です。主任を省くと、先生は13人です。そのうち、聞こえる先生はたったの4人しかいません!!つまり、ほとんどが聞こえない先生です。日本の都道府県の聾学校では考えられない環境ですよね。
ろう学校2月.jpg
ボランティアを始める前に必ず寄るろう学校のカフェ

☆ 聾学校の生徒と交流☆
オーロニ大学の友達の祖母が聾学校で働いているので、子供たちと交流してほしいと言われて、同期生のMさんと一緒に資料をもって向かいました。日本の文化や手話、日本語などを教えた後、日本のお菓子とグリーンティーアイスを食べていろいろお話しました。春にまた2回目の交流を頼まれているので、とても楽しみにしています。
ろう学校交流2月.jpg

☆ バレンタインデー☆
アメリカでも恋人のためのイベントであるのですが、日本とは違って、彼氏が彼女にプレゼントするのです。大学のカフェテリアで見かけたのは、赤いバラ、ぬいぐるみ、♡のでかい風船、チョコレート、高級な鞄などなど・・・・
  
☆ 黒人ろう文化ワークショップ☆
今までに黒人ろう者と接することはあっても、深く知る機会がなかったので、ワークショップを受けてみました。1部はフレッド氏の講演で、休憩の間にソウルフォードを食べて、2部でいろいろな黒人の踊りや歌、ポエムなどを楽しみ、自分も踊りに参加しました。フレッド氏には日本で3回くらいJAZZを学んだことがあって、久しぶりに踊りました。黒人ろう者は普通のろう者と違って、周りに受け入れられるまで時間がかなりかかるということ、黒人たちの作る料理は、ソウルフード(魂のフード)といって、誇りあるものだということを知りました。
黒人ワークショップ.jpg
これがかの有名な「ソウルフード」

☆ オーロニ大学と日本との遠隔授業と留学生ビデオチャット☆
待ちに待った先輩たちとの再会の日がやってきました。ずっとずっと聞きたかったことがあったので、やっと会えたときはすごくうれしかったです。いろいろな話も聞けて、参考になりました。夜遅くまでずっと勉強を頑張っていたので、みなさんも頑張っているんだ!と思うとうれしくなりました。パワーをたくさん分けて頂き、本当にありがとうございました。
うれしい再会2月.jpg
遠隔授業の翌日にみんなでランチ☆
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