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聴覚障害者留学(〜2026.03.31)
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2013年2月生活記録 第7期生 川口聖[2013年03月20日(Wed)]
こちらワシントンDCでは、2月10日旧正月を境にして、3月6日休校になるほどの降雪があったが、太陽が少しずつ高くなり、昼間の時間も長くなってきて、新春を感じるこの頃である。また、日本からこちらにご来校する人が多いシーズンになっている。

Courtyard.JPG
(Gallaudet Univ.の雪景色)

☆あっぷあっぷ
和製英語のアップアップではなく、日本語のあっぷあっぷ。おかげさまで今学期よりMA(修士号)候補生と承ったきっかけで、今学期が始まってすぐいきなり英単語の大海に放り込まれたような錯覚に襲われている。本格的な大学院のクラスらしく、読まなければならない文書量が半端ない。まさしくあっぷあっぷだが、まだパニックに陥ってない、ぎりぎりのところである。でも、日本で身に付けた知識や経験が浮き輪の代わりになって、なんとか追いつく感じになっている。これから少しずつ浮き輪なしでスイスイ泳げるようなりたいものだ。前学期から引き続き、少しずつクラス内容が濃くなってきて、同時に言語学の世界の輪郭が見えてきている。言語学の世界は幅広いもので、なんとなく自分に合った、これから究めていきたい方向性が定まりつつなっている。それについては今後の生活記録で少しずつ報告していきたい。

Emblem.JPG
(Gallaudet Univ.の校章)

☆まぜまぜ
渡米してから1年と7カ月経ったが、今の自分のASLと英語はどうなっているか報告したい。今もなお、頭の中は日本手語、日本語、ASL、英語がごちゃまぜになっている。渡米したばかりの時は、ASL単語や英単語がパッと出ても、なかなか覚えられなかった。おもしろいことに、日本で黒人とあまり会う機会がなかったためか、黒人の何人かと会っても、この人はA君、あの人はB君となかなか区別できなかった。いろんな黒人に慣れていくうち、区別できるようになったと同じく、ASL単語や英単語にも慣れていくつれに、瞬間的に覚えられるようになったのは最近である。実感できるわかりやすい方法として、英単語についてはテレビの字幕が見えるかどうかである。しかし、ASL単語や英単語の意味までは、まだまだ覚えられない。辞書で調べれば簡単じゃないかと言われるかもしれないが、手話講習会で手話を覚えても、日本手語を使いこなすろう者にはなかなか通じない事例が数多くある通り、単語毎の使い方に関わっている。英語を自分の思うままに使いこなせるまで10年以上かかると言われている通り、その使い方に慣れるまですごく息の長い作業である。ただいま、ASLと英語の比較と、それぞれの使い方を慣れることに必死になっている。日本語と英語は区別しやすいが、日本手語とASLは区別しにくいところがあって、そのための整理を、今は後回しにしている。英語を英語で理解するのもまだまだということもあって、頭の中はすごくまぜまぜの状態なのである。

front_Flower.JPG
(春を告げる、家近くの花)
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