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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2006年11月・12月 生活記録(第2期生 高山 亨太)[2007年01月12日(Fri)]
皆さん、あけましておめでとうございます。
2007年度もどうぞ、よろしくお願い申し上げます。
今年は、さらなる飛躍に向けて、猪突猛進していきたいと思います。
さらにより良い生活記録を書いていけたらと思っています。

11月から12月までは、いろいろと忙しい日々が続いていました。
首が回らない状態といいますか・・・・・ついでに、手も回らず、足も回らず、頭も回らずと言いたくなるような日々でした。

アメリカでは、11月にThanksgivng Dayという祭日、大きなイベントがあります。多くの大学や学校、職場、商店街などが1日から1週間ほどの休暇に入るほどのイベントとなっています。Thanksgivingの起源について調べてみると、メイフラワー号という船で最初にアメリカに移民した人々が、過ごした最初の冬の生活はとても厳しく、冬を超すことは難しいではといわれるほどの状況だったようです。そのような移民者を救ったのは、その土地に住む友好的なインディアン達であり、彼らのおかげで冬を過ごすのに充分な食料の貯えやノウハウを学ぶことが出来たようです。そのことで、植民者が実りを神に感謝し、収穫をインディアン達と分け合う3日間の感謝祭を催したことが起源であるといわれています。そのような意味では、インディアンがいなければ、今のアメリカはなかったのかもしれません。また現在では、Thanksgiving Day は自然の恵み、神への感謝だけではなく、アメリカの移民者達が築いたアメリカの歴史、国を発展させてきた先達の苦労や犠牲、その偉業に感謝する日でもあるようです。
 なお、日本のお盆やお正月は、家族や親戚が多く集まるように、アメリカでは、毎年の11月第4木曜日のThanksgivingがそれに当てはまります。

 そこで、私は大学の友人より誘われて、友人の実家であるマサチューセッツ州のボストンに4日間ほどお邪魔しに行ってきました。教授や友人曰く、Thanksgiving Dayのメインディッシュは何と言ってもターキー(七面鳥)のようです。サイドディッシュにはサラダや、パンプキン、スィートポテトなどの料理が並び、かなり豪華なものが並んでいました。また最後には、デザートとして、アップルパイなどのパイが欠かせないようです。友人の父親が、パイにはアイスクリームを添えるとおいしいだと言っていたので、そうしてみるとこれまでに食べたことのないアップルパイのおいしさでした。

12月は試験週間があり、すべてのクラスの期末試験や最終レポートで忙しい日々を送っていました。期末試験があったのはアメリカ手話のクラスと英語のクラスでした。アメリカ手話のクラスの試験は、先生の手話を読み取って解答用紙に回答する形式でしたが、先生が出題するのは1回のみなので、集中しなければならず案外と難しいものでした。
一方で、英語のクラスはリーディングに重点を置いているため、リーディングに関する問題が中心となっていたが、アメリカの大学1年生と同じ条件で試験を受けなければならない状況であったが、結果的に英語の先生より良い点数をとっているとお墨付きをいただいているので、成績が楽しみです。笑。

また社会福祉のクラスとデフスタディーのクラスは、期末試験がない代わりに、最終プロジェクトとして、10枚ほどのレポートとプレゼンテーションが課せられた。他の期末テストの準備をする中で、この膨大なレポートをこなす必要があり、生活記録を書けないほど忙しかった。実際の発表は、パワーポイントを使用しながら、アメリカ手話でプレゼンテーションをするのだが、案外とこれはかなり難しいもので、前日に遅くまで練習をしていました。

12月15日には、大学の学生寮から大学近くのアパートへ引っ越しした。以前から大学の学生寮では、料理ができないことと食堂の味に不満を持っていたので、念願のキッチンがあるアパートへ引っ越ししました。毎日、料理もでき、リビングルームでのんびりしたりすることができ快適な生活になっています。
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