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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2012年12月生活記録 第7期生 中川美幸[2013年01月15日(Tue)]
遅くなりましたが、あけましておめでとうございます。
目標に向かって少しずつ頑張って行きたいと思います。
今年も宜しくお願い致します。

☆授業の様子☆
Writingクラス
子供の虐待について調べたことをまとめて、パワーポイントにまとめて発表になりますが、それがすごく大変でした。発表は、手話通訳者のおかげでなんとか成功し、友達からも「gooooddd!」と言われてうれしかったです。このクラスはティムという友達がいろいろと助けてくれたので、彼にはすごく感謝しています。レポートのやり直しを指示されたので、いろいろ調べ直したり、先生にあれこれ聞いたりしました。子供の虐待にはいろいろあります。肉体的な虐待、性的な虐待、育児放棄などがありますが、特に肉体的虐待にはショックを受けました。資料を集めているときに、とても悲しくてみていられないものがたくさんありました。そして、このクラスの厳しさにショックを受けたのです。5分遅れた生徒は部屋に入れないので、クラスを受けることも発表もできないのです。つまり、遅刻厳禁のクラスなのです。私は遅刻も休みも宿題の提出漏れもゼロなので、先生から最終日に握手を求められ、うれしかったです。

Readingクラス
他のクラスと比べると全然内容が理解できず、とても苦しいクラスでした。クラスで毎週英単語のテストがあるのですが、英単語は見たこともないのです。英単語を他の友達や先生に見せたら、「みたことない英単語だ・・・」と言われました(笑)日本で言えば、みたこともない漢字を無理矢理頭に埋め込むという感じの半学期でした。でも英語学習センターの学習を頑張っていることを認められたので、ようやく通りました!!他のろう生徒は2回、3回落第しているし、40人いたクラスが、なんとなんと期末試験の時にはたったの15人しか残っていなかったのです。うちは本当に頑張ったな!!と思いました。

Deaf Cultureクラス
12月は本のレポートとADA法リサーチプロジェクトレポートの総仕上げでした。週末は聞こえる友達と一緒に勉強したり、平日はずっと図書館や英語学習センターに閉じこもって勉強をしておりました。「ヒットラー時代のヨーロッパのろうの人々たち」という本を読んで、レポートにまとめるのですが、ろうの人々が、殺され、避妊され、結婚を認められなかったという差別を受けたのです。ユダヤ人もそうでしたが、ろうとユダヤの2種類をもつ人たちにとっては、ダブルパンチだったのです。ドイツろう学校の先生は、ドイツ政府の命令に従って、死の収容所にろうの生徒たちを行かせたのです!信じられません。しかし、ハンガリーのろう学校の先生は、生徒を守ろうと夫婦で生徒たちを集めて、隠れていたのです。だから、ハンガリーのろう者には生き残りが何人かいたのです。トム先生からわたしの発表はクラスで一番だった!とほめられてうれしかったです。朝一番にアメリカ手話の先生のところに駆けつけて、特訓して頂いた成果がありました。宿題もレポートもすごく頑張ったので、Aというすばらしい成績を頂いてとてもうれしかったです。今学期は慣れないのでAは取れないだろう・・・と悲観していたのです(苦笑)
本の写真とURL
http://gupress.gallaudet.edu/bookpage/DPHEbookpage.html

Deaf communityクラス
最後のプロジェクトとして、クラスのみんなでビデオを作りました。オーロニ大学でのろう文化というテーマで、いろいろな演技をして撮影しました。数ヶ月後にはユーキューブで公開しますので、ご覧くださいませ☆ただ、練習もなく、ぶっつけ本番なので、へたくそな手話にへたくそな演技ですが、許してくださいね。わたしのオーロニでの思い出は、「情報共有」です。わたしは授業中によくトイレにいくのですが、わたしの「トイレ」という手話が同級生によく笑われました。聞こえる人たちから見ると、その行動は失礼ですよね。

☆ 春期のクラス決定!!☆
この時期は本当に悩んだ時期で、いろいろなひとやカウンセラーに相談したりしました。ぎりぎりまで待っていただいたカウンセラーのナンさんには申し訳ない気持ちです。秋期はアメリカ手話クラスを取ることができなかったので、春期こそアメリカ手話クラスを取りたい!といろいろな先生に相談しました。しかし、アメリカ手話クラスは宿題が半端なく多くて聞こえる生徒でもいつもLABというところに遅くまで残っているのです。ろう教育クラスと英語クラスも文法クラスも宿題が多いのです。アメリカ手話はあきらめて英語とろう教育だけに集中してほしいという先生からのアドバイスもあって、アメリカ手話クラス受講をあきらめました。その代わり、空き時間はアメリカ手話のインストラクターにお願いして特訓して頂こうと思っています。

−春期のクラス
・ 英語101A
・ ろう教育
・ 英文法
・ 体育

☆ 期末テストと冬休み☆
なんと、家のリフォームのために引っ越しをしました。家の引っ越しではなく、家の中の隣の部屋ですが、雰囲気が全く違うし、寒くてたまらないので、未だに眠れない状態が続いています。
my room(from dec to jan).jpg
今の新しい部屋(すごく寒いです・・)

今年は生まれて初めて家族や友達と離れて年越ししました。今年も私の生まれ故郷である石川県は大雪のため、帰国をあきらめた方がいいと家族に反対されて、今年は帰国をあきらめました。毎年石川県はお正月に雪が降ります。生まれた時からずっと家族や友達とお正月を過ごすのが当たり前だったので、とても寂しかったですが、アメリカ在住の日本人やアメリカの友人たちが心配して誘ってくれたのです。スキー、ホワイトエレファント、サンフランシスコカウントダウンなどいろいろなイベントに参加しました。もちろん、わたしの課題でもある英語力アップも不可欠ですので、いろいろな友人にDVDや本をお借りして、映画鑑賞や読書などで過ごしました。1月はろう学校でのボランティアも引き受け、自分の目標に向かって改めて見直したいと思います。

CIMG2046.JPG
ホワイトエレファント企画
(プレゼントをゲットした人のプレゼントを盗むことができる企画です☆)

CIMG2464.JPG
レイクタホでのスキー

2012 dec DVD.jpg
DVD鑑賞
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https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/629
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