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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2012年11月生活記録 4期生 川上恵[2012年12月02日(Sun)]



今月はろう/聴者のチーム通訳について報告したい。チーム通訳の目的は、ろう者と聴者が対等なコミュニケーションをスムーズに取れるようにすることである。例えば病院などで、ろうの利用者に通訳を提供する。ただろうといってもさまざまで、聴者通訳者だけではときどきコミュニケーションが難しいことがある。ろう通訳者が一緒に働くことで、スムーズなコミュニケーションがより可能になる。

今学期から通訳ボランティア実習に行っている。例えば現在は、ろうの親から許可をもらって、ある保育所のPTA会議でろう/聴者通訳ボランティアをさせてもらっている。私が担任(聴者)の隣に立ち、反対側にいる聴通訳者から情報を受け取って、それを通訳するという仕組みになっている。

ほかにクラスではクラスメートと一緒に、新入生向けの(オンライン)講習会を想定した通訳トレーニングを行った。この講習ではパワーポイントと音声による説明だけなので、これをどのように通訳をするかが難しいところである。ここでは、聴通訳者が(音声)情報をまとめてろう通訳者に伝え(英語で「Feeding(与える)」という)、ろう通訳者がそれを通訳するという方法をとっている。しかしこの通訳方法はすぐできるほど簡単なものではない。事前準備、通訳チームメンバーとの徹底した話し合いをした上で、何度も繰り返し練習を行っている。これまで同じクラスメートと数回ぐらい一緒にトレーニングしているので、お互いの特徴や必要なことがつかめてきている。

聴通訳者がろう通訳者に伝えている最中も新しい情報が次々と入ってくるので、これらをどのタイミングでどのようにまとめるかバランスが問われる。ろう通訳者がそれにそって通訳しながら、お互いに確認し合うのでかなりの技術が必要になってくる。

今経験していることは本当にいいと思う。将来日本も病院、裁判所、講演会などで、ろう通訳者と聴通訳者によるチーム通訳が必要性になってくると思うからだ。聴通訳者のみに負担をかけずろう通訳者の力を借りるなどしてお互いに支え合ったほうが、ろう者と聴者にとってさらによい通訳を提供することができると思う。
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