2012年9月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2012年10月15日(Mon)]
◆◇履修クラス◇◆◇
学部専攻課程のクラスになると、学年ごとに履修するクラスが決まっている上に、生徒数が少ないので、毎学期同じ顔ぶれが並ぶ。そのため、みんなすっかり仲良しである。だが今学期は人数増加に伴い、それぞれの科目を2クラスごとに分けため、何人かと顏を合わせる機会が減りちょっぴり寂しい。
学部専攻課程のクラスになると、学年ごとに履修するクラスが決まっている上に、生徒数が少ないので、毎学期同じ顔ぶれが並ぶ。そのため、みんなすっかり仲良しである。だが今学期は人数増加に伴い、それぞれの科目を2クラスごとに分けため、何人かと顏を合わせる機会が減りちょっぴり寂しい。
*Research Method in Social Work ソーシャルワーク研究法
理系のクラスは2年ぶりである。数学好きの私にはうれしいことなのだが、ソーシャルワーク学部生は理系嫌いが多い。なぜソーシャルワーカーが研究法を知っている必要があるの?科学者じゃあるまいし。落ちて卒業できなかったらどうしよう!という悲鳴が講義前に聞こえてきた(?)ほど。それを知っていたかのようにテキストの第1章は“なぜソーシャルワーカーは研究法を学ぶ必要があるか”だった。(笑) その答えは以下の通り。
− 研究文献を効率的に読み、専門知識を身につけるため
− 研究が適切な研究だったか、妥当性や信頼性を見極めるため
− 介入・援助がクライアントにどのような効果があったのかを評価するため
− そこからクライエントやコミュニティのニーズを発見するため
− サービスの改善・向上のため
− サービスの信頼性・妥当性・合理性を証明するため
− 助成金取得や法改正への訴えのため
− などなど。
このクラスでは、様々な研究方法や評価方法について学ぶ。仮説の立てかた、データの収集方法、データの信頼性や妥当性の測定方法、グラフの書き方、また、既存データや文献の分析方法・解説方法など、多岐にわたる。先生自身も学生の時に研究法学習に苦労していたらしく、生徒が理解しやすい教え方を知っていて、例や図、時には一人劇まで(笑)加えてわかりやすく教えてくれる。
*Social Work Practice with Groups and Families ソーシャルワーク演習:集団と家族
集団や家族を援助するときのスキルを養うクラス。毎回クラスの始めに、クラスメイトの一人がソーシャルワーカーになり、残りのクラスメイトはクライアントになって、様々なシチェーションを想定した模擬ミーティングを行う。内容は未成年の妊娠、離婚、薬物乱用、など様々である。毎回、想定外の言動や行動がでてくるので、ミーティングが終わった後に、ソーシャルワーカーの受け答えの仕方や問題への対処方法を評価し、私だったらこうする、こうするべきだった、これは良くない、これは良かったなど、みんなで話し合う。実際にやってみると、こういう場合はどうすればいいのか、など、様々な疑問がでてきて、学ぶことがおおい。コミュニケーションスキルやカウンセリングスキル、問題解決力などを養い、実践的なスキルアップを目指す。
*Social Work Practicum I: Lab ソシャルワーク実習I:ラボ
2週間ごとのクラスで、現在週2回行っている実習の目標達成状況を確認したり、実習先で学んだことや疑問に思ったことについて話し合う。守秘義務の関係から詳しいことは話せないが、それぞれが別々の実習先で学んだ技術や知識を共有でき、それがお互いの支えになったり、意思向上につながったりと、良い場となっている。
*Global Health 国際保健学
病気に国境はない。グローバル化が進み、旅行が安易になった今、エイズ、結核、マラリア、インフルエンザ、コレラなどは以前よりも急速に広まっている。現在、毎日2,400人以上の子どもが5歳の誕生日を迎えられないまま亡くなっていく。その半数は、先進国にいれば安価で簡単に治すことができる病気である。一方で、先進国では、肥満・2型糖尿病・高血圧などといった生活習慣病が深刻化している。
このクラスでは、国際社会における様々な健康問題について学ぶ。また、その国々の健康水準の背景を政治面、経済面、社会面、文化面、など多角的な視点から学んで行く。
◆◇Hストリートフェスティバル◇◆◇
この名前を聞いて変なことを思い浮かべるのは、日本人だけだろう。(笑) Hストリートとは、ただの通りの名前である。DCでは、東西に走る通りはアルファベット順に、南北に走る通りは番号順に並んでいるため、住み慣れればわかりやすい造りとなっている。 ギャロデット大学から歩いて5分程のところにあるこのHストリートは、ここ数年間で急激に変わりつつある。物騒としていた通りも、今やおいしいレストラン、バー、カフェが立ち並び、ギャロデット生のお気に入りの場となっている。オバマ大統領も時々ここで食事をするらしい。そんな通りで毎年、Hストリートフェスティバルが行われる。おいしそうなフードトラックと売店、アーティストの作品、手話通訳つきのライブ、他様々な団体のブースがあり、近所にある様々なサービスについて知ることができた。今年はギャロ大のブース・ステージもあり、手話ソングなどを披露していた。
◆◇Mrs.Dartさんに出会う◇◆◇
Disability Rights Coalitionというイベントに参加のため、アメリカン大学を訪ねた時にお会いした日本人女性。話してみると、なんとなんと淑子ダートさんじゃありませんか!あの、「障がいのあるアメリカ人法(ADA)の父」として知られているジャスティン・ダートさんのご夫人である!淑子さんのことは以前から聞いていて、会ってみたかった人の一人だったので、突然のうれしい出来事に思わず飛び跳ねてしまった。ジャスティンさんは10年前に亡くなっているが、淑子さんは今でも障がい者権利擁護運動に積極的に参加している。
◆◇黒人手話◇◆◇
9月17日付けにワシントンポストにこんな記事が掲載された。
人種差別が激しかった19世紀、黒人と白人は完全に隔離されていたため、黒人独特の英語「黒人英語」が生まれた。ろう学校も同様に黒人と白人は隔離されていたため、アメリカ手話にも黒人と白人とで変化があったそうだ。その過程で生まれた黒人独特の手話を「黒人手話 (Black American Sign Language)」という。初めて黒人手話について書かれた「The Hidden Treasure of Black ASL」が去年出版された。アメリカ英語とイギリス英語は似た言語だが、それぞれ特有の訛りや言い回しがあるように、白人手話と黒人手話にもそれぞれ特有の訛りや言い回しがある。
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