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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2012年2月生活記録 4期生 川上恵[2012年03月17日(Sat)]




今月の生活記録は、法廷通訳について報告したい。この2ヶ月間に学んできた内容は次の通りである。まず、法廷に関する知識と専門用語、それだけでなく通訳の役割を含めた基本的な知識を学んだ。例えば取調べから法廷までの流れ、取調べと法廷の時に付く手話通訳が同一になるかのように、最低限必要な知識などである。また法廷に関する英語で書かれた文書をアメリカ手話へ翻訳する課題があったのだが、アメリカ手話と英語が第一言語でない私は、その作業に大変苦労した。経験のある友人に聞いたり、アメリカ手話で説明されている裁判に関する専門用語が記載されているウェブサイトを参考にしたりするなど工夫した。さらに裁判所へ2〜3回傍聴する機会があった。最初の時は、スペイン語とポルトガル語の通訳が付いた裁判が行われていた。その場合は、傍聴席で手話通訳を付いてもらい、二つの音声通訳の対応方法と心構えの様子を学んだ。他の日では、アメリカ手話通訳が付いた法廷に見学した。たまたま被告が、手話を習得していなかったため、手話通訳から、情報保障のために日本で言えばパソコン通訳を利用した方がよいと要請した。その結果、裁判長からパソコン通訳を準備できるまでということで、一旦閉廷になった。もし口話だけで裁判を進めるとしたら間違った結果を招く恐れがあるので、手話通訳だけでなく、パソコン通訳も配慮できるなど情報保障がきちんとされている環境に感心した。
クラス内では、手話通訳のロールプレイが行われた。警察と被告人の間で通訳するものだ。それが終わった後にそれぞれの自分の表現方法について意見交換や議論した。またろう通訳の場合は、聴者通訳を介した内容を通訳するのだが、その通訳が指先と場所の位置がはっきりとしない限り、ろう通訳も通訳できないという問題があった。そのようなケースがよくあるようなので、気をつけなければならない。
これまで学んできたことを振り返ってみて裁判所では、移民の問題などのように様々なケースがあることから、それを通してアメリカ社会の現実が垣間見える。また教授は、手話通訳士の資格だけでなく、弁護士の資格も有しているので、内容もはっきりとした具体的な説明が多いので分かりやすい授業である。これまで学んできた内容は、私にとっていい経験になっている。

ろう/難聴者のための司法裁判ウェブサイト(アメリカ手話): The Midwest Center on Law and the Deaf. http://mcld.org/your-day-in-court/civil-court/
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