2006年11月 生活記録(1期生 池上 真)[2006年12月26日(Tue)]
□抗議運動が終わって
10月下旬にGallaudetの次期学長の解雇決定という劇的なニュースが流れてから一ヶ月が経過した。発表の日の翌日は、この抗議の賛同者を中心に歓迎のムードが漂った。一方、クラスは、通常通り行われ、それまで学生の出欠やホームワークの提出に関して特別な扱いや対応がなされていたクラスも、この日からは、学期の一番初めに配られたシラバスに従って進められるようになった。
□ファイナルプレゼンテーションと期末試験
12月8日に秋学期のクラスが終了し、12日から15日までが期末試験の期間であった。今学期は、デフスタディー、アメリカ政治、社会福祉、教育、体育と5つのクラスを履修したが、デフスタディーと社会福祉はファイナルプレゼンテーションが課され、アメリカ政治と教育は期末試験が行われた。
□アメリカ政治のクラスについて
学期中を通じて一番興味深かったクラスは、アメリカ政治だろう。教授自身、手話は出来るのだが、医者にクラスにおける手話の使用を控えるように言われているそうで、そのため、クラスにおいては手話通訳が配置されていた。抗議運動が起こる前までは、いつも同じ手話通訳の人が来ていたが、抗議運動中とその後は、なぜかいつも違う人が代わる代わる来ていた。学生の間では、一番初めの手話通訳者のほうが最も読み取りやすいという声があったが、僕にとっては、様々な手話通訳者を見ることで、それぞれの手話通訳の表現方法の違いを知るだけでなく、Gallaudetにおける手話通訳のレベルや、手話通訳者の性別、年齢、人種などの多様性を垣間見ることができて良かったと思っている。
クラスは、指定の教科書に沿って進められた。日常のホームワークとして、章ごとのクイズと政治に関する記事の要約が課された。クイズは約20問あり、コンピューターで答えるものであった。正答はほとんど教科書に載っており、教科書を読み込んだおかげで政治に関するボキャブラリーが向上したと思う。また、アメリカにおける政治制度や政治面における歴史についてより深く理解できるようになったとも思う。一方、政治に関する記事の要約は、上院の議員選挙や移民問題、アメリカにおける同性愛者に関する問題の動向など、時事問題に関する記事を読み、要約するというものであった。見慣れない用語がずっしり並び、数十ページを読破するのにどれだけの時間を要したであろうか。このように、ホームワークをこなすのは容易ではなかったが、何とか最後まで続けることができた。
□ロースクールの準備
ほとんどのロースクールが、パーソナルステートメントと数通の欧文推薦状の提出を求めている。パーソナルステートメントに関しては、各ロースクールによってページ数やステートメントに盛り込むべき内容に多少の違いはあるが、大体は、自分の経歴を始め、なぜロースクールに入学したいのか、ロースクールではどんなことを学びたいのかについて、論理的かつ明確的に書き上げる必要があり、始めは英語を母国語とする院生の友人に文章のチェックをお願いしていたが、推敲を重ねていくうちに、数人の聴覚障害のあるロイヤーやGallaudetの英語科の教授、チューターセンターのコーディネーターなど様々な人に見ていただくようになり、最終的には、それなりに説得力のあるものに仕上げることができたのではないかと自負している。
欧文推薦状に関しても、各ロースクールによって、必要とされる枚数が異なるが、多くて4枚の推薦状の提出を求める学校もあると知り、とりあえず、書いていただけそうな教授からお願いにあがろうと思い、教授のオフィスを回った。幸運なことに、現在受講しているアメリカ政治の教授、先の春学期で受講した英語クラスの教授、OIPS(Office of International Program Services)のコーディネーターに推薦状の依頼を引き受けていただいた。また、学位を取得した母校の大学からの推薦状も揃えた方が望ましいというアドバイザーの勧めにより、だめでもともとと思い、依頼文書を郵送してみたところ、母校の教授からメールをいただき、おかげで、4通の推薦状という要件を無事にクリアすることが出来た。
今後は、どこのロースクールに出願するかどうかを決めるため、インターネットや本で様々なロースクールの情報を集め、分析していく必要がある。また、引き続き、色々な人に質問したり、相談する必要もあろう。最後まで息を抜かずにやって行きたいと思う。
10月下旬にGallaudetの次期学長の解雇決定という劇的なニュースが流れてから一ヶ月が経過した。発表の日の翌日は、この抗議の賛同者を中心に歓迎のムードが漂った。一方、クラスは、通常通り行われ、それまで学生の出欠やホームワークの提出に関して特別な扱いや対応がなされていたクラスも、この日からは、学期の一番初めに配られたシラバスに従って進められるようになった。
□ファイナルプレゼンテーションと期末試験
12月8日に秋学期のクラスが終了し、12日から15日までが期末試験の期間であった。今学期は、デフスタディー、アメリカ政治、社会福祉、教育、体育と5つのクラスを履修したが、デフスタディーと社会福祉はファイナルプレゼンテーションが課され、アメリカ政治と教育は期末試験が行われた。
□アメリカ政治のクラスについて
学期中を通じて一番興味深かったクラスは、アメリカ政治だろう。教授自身、手話は出来るのだが、医者にクラスにおける手話の使用を控えるように言われているそうで、そのため、クラスにおいては手話通訳が配置されていた。抗議運動が起こる前までは、いつも同じ手話通訳の人が来ていたが、抗議運動中とその後は、なぜかいつも違う人が代わる代わる来ていた。学生の間では、一番初めの手話通訳者のほうが最も読み取りやすいという声があったが、僕にとっては、様々な手話通訳者を見ることで、それぞれの手話通訳の表現方法の違いを知るだけでなく、Gallaudetにおける手話通訳のレベルや、手話通訳者の性別、年齢、人種などの多様性を垣間見ることができて良かったと思っている。
クラスは、指定の教科書に沿って進められた。日常のホームワークとして、章ごとのクイズと政治に関する記事の要約が課された。クイズは約20問あり、コンピューターで答えるものであった。正答はほとんど教科書に載っており、教科書を読み込んだおかげで政治に関するボキャブラリーが向上したと思う。また、アメリカにおける政治制度や政治面における歴史についてより深く理解できるようになったとも思う。一方、政治に関する記事の要約は、上院の議員選挙や移民問題、アメリカにおける同性愛者に関する問題の動向など、時事問題に関する記事を読み、要約するというものであった。見慣れない用語がずっしり並び、数十ページを読破するのにどれだけの時間を要したであろうか。このように、ホームワークをこなすのは容易ではなかったが、何とか最後まで続けることができた。
□ロースクールの準備
ほとんどのロースクールが、パーソナルステートメントと数通の欧文推薦状の提出を求めている。パーソナルステートメントに関しては、各ロースクールによってページ数やステートメントに盛り込むべき内容に多少の違いはあるが、大体は、自分の経歴を始め、なぜロースクールに入学したいのか、ロースクールではどんなことを学びたいのかについて、論理的かつ明確的に書き上げる必要があり、始めは英語を母国語とする院生の友人に文章のチェックをお願いしていたが、推敲を重ねていくうちに、数人の聴覚障害のあるロイヤーやGallaudetの英語科の教授、チューターセンターのコーディネーターなど様々な人に見ていただくようになり、最終的には、それなりに説得力のあるものに仕上げることができたのではないかと自負している。
欧文推薦状に関しても、各ロースクールによって、必要とされる枚数が異なるが、多くて4枚の推薦状の提出を求める学校もあると知り、とりあえず、書いていただけそうな教授からお願いにあがろうと思い、教授のオフィスを回った。幸運なことに、現在受講しているアメリカ政治の教授、先の春学期で受講した英語クラスの教授、OIPS(Office of International Program Services)のコーディネーターに推薦状の依頼を引き受けていただいた。また、学位を取得した母校の大学からの推薦状も揃えた方が望ましいというアドバイザーの勧めにより、だめでもともとと思い、依頼文書を郵送してみたところ、母校の教授からメールをいただき、おかげで、4通の推薦状という要件を無事にクリアすることが出来た。
今後は、どこのロースクールに出願するかどうかを決めるため、インターネットや本で様々なロースクールの情報を集め、分析していく必要がある。また、引き続き、色々な人に質問したり、相談する必要もあろう。最後まで息を抜かずにやって行きたいと思う。





入学がかなえられるといいですね。
以前,池上さんの記事の中に,LSATの試験のことが書かれていたと思いますが,良い結果が出ましたでしょうか?