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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2011年10月生活記録(4期生川上恵)[2011年11月10日(Thu)]





  今月の生活記録は、「手話通訳の歴史」のクラスについて報告したい。このクラスの目的は、制度や(ろう/手話通訳)協会の設立は、手話通訳の地位向上に、どのような影響を与えたのかを歴史を通して学ぶためである。

  米国内では、手話通訳たちが幅広い分野で活躍している。例えば裁判(司法)、医療、教育(学校)、宗教(教会など)、テレビ電話通訳、そして今、注目されているのが「ろう通訳」。ろう通訳は盲ろう通訳だけのイメージが強いが、実際には、その仕事のみならず聴者通訳とチームを組むこともある。例えば裁判でいうと、聴者手話通訳のスキルに差があったり、ろう者の育った環境によって各々のコミュニケーションスタイルが違ったりする。その際、情報保障がきちんと確立できるようにろう通訳は、聴者通訳とろう当事者との仲介役として双方のコミュニケーションが捗るようにサポートすることも一つの仕事である。このように現在、手話通訳の分野ではろう通訳のニーズが高まっているという現状が見受けられる。

  授業の一環として、全米ろう連盟(NAD : National Association of the Deaf)とRID(Registry Interpreting for the Deaf : 日本に例えると手話通訳士協会)を視察した。それらの事務所は、ギャロデット大学より地下鉄で全米ろう連盟は北へ15分ぐらい、RIDは南へ20〜30分ぐらいのところに位置する。全米ろう連盟は、1880年(明治13年)、RIDは、1964年(昭和39年)に設立したそうだ。それぞれの機関において手話通訳に関する課題について、お話を伺うことができた。

  それとは別に、授業では、手話通訳とろう年配の男性をゲストとして招いて、彼らの経験話を聞く機会もあった。手話通訳のお話では、手話を習い始めた当時は手話クラスが開講したばかりであり、まだアメリカ手話の本も発行されていなかったそうだ。彼女は自分のスキルを高めるために自ら積極的にろう者達と交流を深め、その中から通訳技術を高めるなどの努力をしたということだった。幸いなことに彼女は、ろう学校の寮で働いていた事もあって生徒達から学んでスキルを高めることが出来たそうだ。アメリカ手話クラスと手話通訳トレーニングプロブラムがある現在と比べ、そのような環境がきちんと整っていなかった当時の状況の違いについてなども含めて話された。もう一人の年配男性のお話では、職場で手話通訳をつけてもらうための様々な活動をしたという内容であった。

  このようにお二人方の経験話やクラスで学んでいる手話通訳の歴史を通して、当時のろう社会や手話通訳の状況を理解することができる。さらにアメリカの(手話通訳)歴史と日本の(手話通訳)歴史と対比することができるので、私にはとっては勉強になることが多い。
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