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聴覚障害者留学(〜2026.03.31)
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2011年9月生活記録 第7期生 川口聖[2011年10月15日(Sat)]
こちらオーロニ(Ohlone)では、10月に入ってすぐ雨の日が4日間ほど続き、昼間に最高気温30度近くなる日もあるが、夜の時間が長くなっていくかのようで、秋の気配を感じるこの頃になっている。さて、9月生活記録を報告したい。

☆思考停止

8月29日にクラスが始まってから10日間ほど、ほとんど思考停止の日が続いてしまった。事務的な手続きに追われる、日米の大学システムの違いに戸惑う、いきなり最初の回で掲示されたシラバス通りにクラスが進まない、通訳者の手語が頭に入らない、いきなり小テストが出るなど、いろいろあったからだ。

受講しているクラスは、
1)ライディング(Writing)
30人ほどの聴者クラスで、通訳者2人、ろう人は2人、主に高校を出たばかりのアメリカ人や国際学生(留学生)が多い感じで、エッセーの書き方や文法について学ぶ。クラスを受けて、エッセーを4回提出するだけでなく、English Learning Centerで、8回のテストを受ける、9回の宿題を提出する、更に、インターネットを通してのレッスンも受けるという内容。同じクラスのろう人と通訳者の協力をいただいているおかげで、なんとかなっている。

2)リーディング(Reading)
30人ほどの聴者クラスで、通訳者2人、ろう人は2人、主に高校を出たばかりのアメリカ人や国際学生が多いが、社会人もいて、読み方の技術について学ぶ。ほぼ毎回に小テストがある、インターネットを通しての宿題提出があるなど、ストレスが一番大きいクラスであり、ついていくだけで精一杯の感じになっている。

3)ASL
25人ほどの聴者クラスで、ろう人は3人、社会人が10人ほど、日本での手話講習会とはあまり変わらないが、講師はろうの教授1人、なんと"SIGNING Naturally"のビデオに出ている人である。"SIGNING Naturally"のテキストに沿った内容で、一番リラックスできるクラスである。蛇足ですが、日本に多い、聴者が手話を教える、聴者とろう人のペアで手話を教えるというクラスの進め方は、アメリカでは、もう10年以上前に終わっているそうです。


☆1時間20分


(いつもお世話になっているバス)

車がないと、買物や通勤などに不便という車社会のアメリカですが、渡米する前から自転車通学をすると決めていた。日本で日頃の運動不足を感じていたからだ。しかし、さすがにフリーモント駅あたりからオーロニ大学まで長い上がり坂になっているため、幸いにバス・ネットワークが発達していることもあって、行きは自転車とバス、帰りは自転車という、片道平均1時間20分の通学である。小さい時からずっと1時間以上の通学や通勤に慣れていることもあって、バスに乗っている間は復習をする、自転車で帰る時はたまに道草をくうなど、気ままにできる時間です。

☆手語人のたまり場


(いつもお世話になっているLAB)

去年の秋にリニューアル・オープンされたばかりのろう学専用ラボ、普通校の40人クラスの教室と同じ位の広さの部屋が2室、それぞれにアップルのiMacが20台ほど置いてあって、声禁止のルール付き、ASLクラス、通訳者クラス、ろう学生クラスの実習や補習などができるところである。月曜日の朝8時から金曜日の正午まで、午後6時からの夜間を除いて、そのLABへ行けば、ろうの先生やスタッフが必ずいて、LAB前の広場も含めて、ろう人や聴者に関係ない手語の世界になっている。


相変わらずに英語力のなさを痛感する毎日ですが、今後、生活記録を報告する度に、英語力が伸びたなと実感できるようにがんばりたいものです。

(※手話→手語、ろう者→ろう人、健聴者→聴者と使わせていただきます)
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