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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2011年8月生活記録 (第5期生 川俣郁美)[2011年09月21日(Wed)]
◆◇アメリカ大陸横断◇◆◇
 今年もまた、車でアメリカを横断してしまった。カリフォルニア在住の友人がDCに引っ越すと言うことなので、キャンプボランティアの後、一緒にカリフォルニアからDCへ渡ることになった。去年は北側を渡ったが、今年は南側を渡ったので、去年とはまた違った景色があった。
 今回のルートは、カリフォルニア→ネバダ→アリゾナ→ニューメキシコ→テキサス→オクラホマ→テネシー→ヴァージニア→ワシントンDCであった。旅の一部を紹介したい。


ヨセミテ国立公園(カリフォルニア)

 訪れるのはこれで4回目になるが、ヨセミテの、爽やかな青い空の下に広がる雄大な山並みと、深緑の森、見事に透き通った川、マイナスイオンあふれるこの公園は、何度訪れても飽きることがなく、また来たいと思わせてくれる。



デスバレー国立公園(カリフォルニア)

 水面下にある灼熱地獄、死の谷、デスバレー(Death Valley)国立公園。死の谷、という名前から、訪れるのに気が引けたが、観光名所なので、せっかくだから行ってみた。デスバレー国立公園は西半球で最も熱く、最も低い土地だそうだ。砂漠がどこまでも続く。公園を訪れたのは午後4時頃だったが、公園内はまだ暑く、車から降りると、熱風が体中をつつみ、ドライサウナにいるようだった。コンタクトがすぐ乾いてしまい、目を開けているのもやっとのとこだった。昼間だったらどんなに熱いのだろうか、想像するだけで体が溶けそうになった。熱すぎて、いてもたってもいられず、日没も近かったので、30分ほどの滞在で、デスバレーを後にした。笑 次はもう少し早めに来て、もっとデスバレーを探検してみたい。



グランドキャニオン国立公園(アリゾナ)
ヤキ・ポイントからの景色!       立派な角を生やしたエルク


 グランドキャニオン国立公園にも行ってきた。ここを訪れるのは2回目である。色とりどりの岩層が美しく、この景色は日本では決して見られない。ハイキングコースを歩いていたら偶然エルク(アメリカアカシカ)に出くわした。全長2メートルはあり、今まで見た野生動物の中で一番大きかったので、ヒヤリとしたが、よく見てみると、大きな目と白いおしりがチャーミングでかわいかった。普段めったに見られないと聞いていたので、とてもラッキーであった。



サンタフェ(ニューメキシコ)

 ニューメキシコ州は赤茶色の岩山、低木が続き、サンタフェという町はメキシコ文化と先住民インディアンの文化が混ざってできた独特な町である。赤茶色の土壁でできた丸み帯びたかわいらしい建物が連なり、アメリカにいるとは思えない、独特で美しい町並みだった。



バーゲス・フォールズ州立公園(テネシー)

 たまたま見つけた、隠れ癒しスポット。40分ほどハイキングコースを歩くと、Big Falls 、名前の通り、大きな滝に着くのだが、その大きさとは裏腹に、滝の流れがとても緩やかで、滝壺が浅い(腰くらいまで)ので、滝壺で泳ぐことができる。




◆◇アルバイト研修◇◆◇
 DCに着いた次の日に、9月からはじめるアルバイトの研修が始まった。なんのアルバイトかというと、寮の管理アシスタントである。寮生が充実した大学生活を送れるように、様々な面からサポートする。仕事内容は主に寮の管理だが、ルームメイトとうまく行かない場合などに相談に乗ったりもする。 特に新入生や転入生の場合は、何がどこにあるのか、学内にどんなサポートサービス機関があるのか、ギャロデットについてわからないことが多いだろう。 そんな学生達の質問に答えたり、相談に乗ったりするのも仕事の一部である。
 研修では、「歩くギャロ大ガイドブック」を目指し(笑)、基本の仕事内容の他に、大学の規制を学んだり、サポートサービス機関(障害学生支援センター、チューターセンター、カウンセリングセンターなど)の関係者から話を聞いたりした。また、様々なシチュエーションを想定した(火災、騒音、未成年の飲酒、レイプ、薬物乱用、など)模擬演習をしながら、状況に応じた対応の仕方を学んだ。その時その時で、状況や動向は違う上に、場合によっては迅速かつ適切な対応が求められるので、このアルバイトをやっていく上で少し不安はあるが、この機会にこのアルバイトを通して、人との接し方や、臨機応変に考え行動できるスキルを身につけていきたい。


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