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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2011年6月生活報告(4期生 川上恵)[2011年07月21日(Thu)]





今月は、「デフダイアログ:Building A Better :Deaf Dialogue」について報告したい。
 このデフダイアログは、アジアの将来のリーダー育成を育てるための場を設ける目的である。この集まりは、2009年からスタートし、今回で3回目となる。1回目は、10カ国(日本、香港、スリランカ、インドネシア、モンゴル、フィリピン、カンボジア、タイ、中国、マレーシア)が集まり、最初はリーダーシップの役割等を学んだ。2回目は各国のろう社会の事情、例えばろう教育、手話通訳や情報保障等の問題について情報交換を行った。今回は、8カ国に絞り、これまで学んだことを活かして、アジア各国の共通課題を上げ、国へ要望するための実行計画の作成を集中した。その共通問題として、「手話は言語」であるということを認めてもらうために、どのような文書作成が必要なのか、基本的な作業について議論し合った。その中に各国の手話、書記言語が違うことからコミュケーションを捗るのに大変だったが、最終的にはまとまることができた。このようにまとめることができたのは、やはりろう者同士が同じ目標を持っている気持ちだからだろう。 
 この集まりは、日本財団から助成を受け、場所は香港中文大学で行われた。その大学は、アジアの中心であることから交通手段を考えると便利な場所にある。各国の経済事情により、他の国に行くことができないということがあるが、今回の場合は助成によりこの大会に参加し、他の国のろう社会の状況を初めて知ることができるいい機会でもある。集まりに招いた講師の中には全日本ろうあ連盟、アジア太平洋地域事務局長の宮本一郎氏や欧州、アフリカからも講師を招くことで、リーダーとしてのロールモデルを学ぶ機会に恵まれた。
  この集まりに参加して特に感じたことは、アジアの各国に幅広い活動している優れたリーダーがたくさんいるにもかかわらず、こういう機会がなかなかないので、欧州からだけでなく同じアジアからの講師も増やしていけたらいいと思う。また、欧州から学んだことを参考にして、アジア(の文化)に合わせた方法で進んでいった方がさらに発展できるのではそう感じた。
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https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/504
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