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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2011年2月生活記録 第4期生 武田太一[2011年03月06日(Sun)]




○極端な気候
2月上旬に再び大雪に見舞われ、講義が休講になるなど荒れた。道を歩くのにも一苦労し、去年購入したスノーブーツが大いに役に立っている。中旬になると春がやってきたかと思うぐらい暖かくなり、ダウンジャケットを着て大学に行ったらかなり暑く、周りからクレイジーと言われてしまった。しかし下旬に再び気温が下がり、耳当て・マフラー・手袋と完全防寒で出かけるほどであった。その傍らで、ボストン大学周辺に積もっていた雪はほぼ完全になくなってきたので、春の訪問を迎えるかのようである。

○Macとの戦い
ASL4クラスでは定期的に自分のアメリカ手話表現を撮影したビデオを提出するのだが、使い慣れないMacでの動画撮影にたまに手こずってしまう。長年Windowsに慣れている自分にとっては授業よりもこっちのほうが大変かもしれない。そのうちに慣れていくことを願いたい。

○言語獲得の講義
この講義では幼児1人の言語発達の様子を観察するというレポート課題がある。他の受講生は聴児の会話から音声論/意味論/形態・統語論/語用論の4つに分けて分析していくのだが、聾である自分は音声言語の聞き取りが無理なので、聾児の言語発達を観察することになっている。本来なら2月から始めることになっているのだが、未だに聾学校からの返事待ちの状態なので、他の生徒から遅れをとってしまっている。早いうちに追いつけるようにしたい。また別の話で、ある日講義で言語獲得が遅い例が2つ紹介され、自閉症と聾が挙げられた。聾児は言語発達が遅いということに納得がいかず、講義が終わった後先生と長い議論を交わした。議論の末、このケースはこの聾児がメインストリームで音声言語だけという環境にあったため、言語刺激が聴児と比べて少なかったことによるものと納得した。聾/難聴児でも音声言語であれ手話であれ、言語刺激が適切に行われていれば一般の聴児と同じように発達していけるので、その環境づくりのために必要なことは何か、これからもっと学んでいけたらと思う。

○通訳の難しさ
2月上旬に日本から友人が訪れた。ボストンこども病院のろう・難聴児プログラムへの案内やマサチューセッツ聾協会の役員との懇談など連れて行ったのだが、ここでアメリカ手話と日本手話、英語と日本語の通訳に苦労した。それぞれの言語に相当する単語がなかなか出てこなかったり、表現が分からなかったりと拙い通訳であった。改めて通訳者たちの苦労が分かるような気がした。手話通訳は健聴者だけが担うものではなく、聾者も担うものであるので、もし機会があれば手話通訳に関する講義を受けようと思っている。

○今後の予定
それぞれ講義で出された様々な課題があり、それをこなしていかねばならない。春休みが10日間ぐらいあるので、これまでの講義の復習も合わせて片付けていく予定である。また暖かくなってくる頃でもあるので、美術館に出かけるなど有意義な時間も過ごしたいと思っている。


2月は全く写真を撮っていなかったので、写真がありません…。


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