2011年1月生活記録 第4期生 武田太一[2011年02月10日(Thu)]
○日本での冬休み
春学期が始まる直前まで、冬休みを利用して日本に一時帰国していた。一時帰国の間は、多くの友人・知人たちと語らい合ったり、日本料理を堪能したりなど心身ともにリフレッシュすることができた。改めて日本の良さ、完全帰国後に日本でやりたいこと・やるべきことなど自分の未来予想図がだいぶ明確に描かれてきたと思える冬休みであった。ボストンに戻ると、雪国が待っていた。

大阪のたこ焼き
○春学期
アメリカに戻った次の日に春学期が始まった。しかし、時差ぼけ・風邪・講義室が分からないと三段重ねで講義に遅れてしまい、大変申し訳なかった。今後はスケジュール調整を無理のない範囲でやりたいと思う瞬間であった。体力が回復するのに時間がかかってしまったが、ようやく体が適応してくるにつれ大学に行くのも苦痛ではなくなってきた。ただ、雪道が厄介なため早く春が訪れてほしいと願っている。ところで、この春学期は4クラスを受講している。詳細を下に述べる。

雪で埋まった自転車
※注 自分のではありません苦笑
※注 自分のではありません苦笑
・小学校算数
Elementary Math 2
・アメリカ手話4
American Sign Language 4
・アメリカ手話構造
ASL Structure
・言語獲得
Language Acquisition
○小学校算数
秋学期から継続して受講している講義である。担当教員が交代し、生徒数も前回は15人ぐらいだったのに対し、6人と半分以下に減った。それでも講義内容は面白く、算数・数学好きであった自分にとっては楽しく受けている講義の1つである。今は三角形や四角形などの図形を習っている段階であり、鋭角・直角・鈍角など小学校や中学校の授業を思い出しながら受講している。日本語であればすんなり答えられる問題ばかりなのだが、英語だとやっぱり答えられない。講義のたびに算数に関わる英単語も覚えていき、毎週のように出る宿題をこなしていく。秋学期での経験が活かされているので、講義や宿題に対する苦痛がほとんどないのが良いところであるが、今後も油断しないようにしていきたい。
○アメリカ手話4
ろう教育コースの必須講義としてアメリカ手話1〜6があり、自分は5から受講すれば良いとお墨付きをもらっているのだが、復習として4を受講することにした。受講生は同じろう教育コースの人もいれば、ろう者学コースや選択外国語として受講しているなど大まかに3つのグループに分かれている。このクラスでは宿題として自分のアメリカ手話動画を撮影したり、手話に関するイベントに参加するなど義務づけられているが、他の生徒と共に切磋琢磨しながら取り組んでいきたい。
○アメリカ手話構造
講義名からして当たり前かもしれないが、講師がアメリカ手話を使って進めている。これまで他の講義では手話通訳を介して受講していたので、話を理解するのに精一杯であったが、ここではすんなり頭の中に入ってくることができるのが嬉しい。講師自身は聴者であるが、通訳者としての活動もあり、ボストン大学にて言語学を専攻していた方である。
手話は物体の形や様子をそのまま描いたようなアイコン的なものなのか、表現そのものに意味が含まれている任意的なものなのか議論を交わしたり、音声言語に音素があるように、手話はどのような要素に分かれるのかなどを学ぶ。例えばアメリカ手話は手型、動き、手の平の向き、位置の4つに分けられると提唱されたが、それだけではアメリカ手話の構造を述べるには不完全であるため、さらにどのような要素が必要になってくるか考えたりする。秋学期で学んだ言語学入門とつながる部分も多くあるので、講義で学んだことを思い出すのも必死である。
○言語獲得
秋学期の言語学入門に引き続き、必須講義となっている講義である。講師が外国人で、英語は第二言語であり、ろう児の言語習得についての研究経験もあり、イスラエル手話が出来るのこと。親近感は持てるのだが、大学の講義でろう学生を受け持つのは初めてであり、いろいろと試行錯誤しながら講義を進めているところである。
子どもたちは音素やリズムを赤ちゃんの時にどのように理解しつつ、言語を習得していくのか。例えば“DOG(犬)”という単語であれば、“D-O-G”のように3つのリズムがあるということを覚えて、次に“D”“O”“G”という音素を理解して発音できるようになるという流れがあったりする。これはあくまでも聴児の例であり、ろう児だとどのような流れで手話を習得していくのか、今後ろう学校で生徒を観察する課題があるので、楽しみである。
○冬のボストン
先述したように、雪国と化したボストン。雪警報が出るたびに車を移動させたり、講義が休講になるなどトラブルが続出しやすい。家の暖房代もかなり高くついてしまうので、早く春が訪れてきて欲しいものである。

大学付近




