2010年12月生活記録 第4期生 武田太一[2010年12月28日(Tue)]
○秋学期終了
<発音プロセス>
人工内耳、聾/難聴専門支援員(スペシャリスト)、学校言語聴覚士などについて学んだ。マサチューセッツ州の場合は、新生児スクリーニングにより聾/難聴の幼児と判明した場合は、様々な選択肢が用意されている。聾学校で手話/英語バイリンガル教育、地域の学校で支援員を伴いながら教育あるいは難聴学級での教育、人工内耳装着の推奨などがあり、選択肢が多いのも保護者にとっては悩みになるようである。期末レポートは人工内耳についての課題を解き、提出した。
<読書発達>
学期中を通して、読書指導案作成の課題が与えられた。3つのテーマに分けられ、「音声認識力」「語彙」「理解力」のそれぞれに焦点を当てた指導案を作成してきた。「音声認識力 Phonetic Awareness」については例えばBの音、Dの音などについて学ぶものであり、講義中に詳しい説明があったのだが音に関わるものなので、完全に理解することは出来なかった。担当教授と相談した結果、私はこのテーマを免除してもらった。その他の2つについて、例として出されたいくつかの指導案の問題面を考え、変更を加えた。期末課題は、自分自身で指導案を作成し、その指導案を元に5分ほどの模擬講義を行うものだった。ちょっと緊張したが、無事終えることが出来て良かった。
<言語学入門>
この講義の終盤では言語獲得について学んだ。言語を獲得することと学習することは異なるものであったり、幼児期における言語の刺激が大切であったり、語彙力の増加は緩やかなものではなく段階的なものであるなど、様々な話を聞くことができた。来学期は言語獲得についての講義を受ける予定なので、楽しみである。期末試験は文法テストを講義中に受け、その他10枚ほどのテスト用紙が渡され自宅で取り組むものであった。今までに取ってきたノートやレジュメと照らし合わせしながら取り組んだ。
<小学校算数>
分数のかけ算/引き算、比/割合の教え方について、クラス内で議論を交わしてきた。1より小さい分数をかけると数が小さくなるのに、わるときはどうして大きくなるのか単に数字を見るだけではなく、その考え方について説明できるようにならなければ、生徒たちに理解させることが難しいと改めて感じた。これまでに毎週のように出されてきた課題も、最後の方は良い点数を取れるようになり、安堵している。学期末試験は何とか全部解くことができ、良い結果が返ってくることを願うばかりである。
学期全体を通して、大学院で最初の学期ということもあり消化不良の部分もあったが、この反省を活かして春学期に臨みたい。春学期も4クラスを受講する予定である。
秋学期のレジュメ
○ボストンの冬
ボストンではこの時期になると11月下旬から雪が降り始めると聞いていたが、なかなか降らなかった。雪はまだかと待ち焦がれていたときに、12月後半になってようやく降ってきた。今まで雪国で暮らしたことがないので、新鮮な気持ちになった。しかし外に出てみると凍てつくような寒さで顔が凍りつきそうであった。春学期の通学はどうなるのか、予想もつかない。しかしこれも留学生活の思い出になれるよう、楽しんでいきたい。
大学付近
○冬休み
最後の試験が終了したと同時に冬休みに入った。周囲の友人たちは自分の故郷に早々と帰ってしまい、寂しくなった。自分の方はニューヨークに行き、買い物を堪能したり、友人に会うなどリフレッシュしてきた。年末年始は1年半ぶりに日本に一時帰国するので、家族をはじめ、友人や先輩方と会って更なるエネルギーを蓄えていきたいと思います。
ボストンの巨大ツリー
皆さま、よいお年を