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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2010年8月生活記録(岡田)[2010年09月21日(Tue)]
8月8日でアメリカ生活3年を終えた。あっという間の短さとは言わないが、意外とできることの少なかった3年間だったと思う。もっといろいろとできたはずなのに想定していたのよりは少ないかもしれない。ただ、これは時間的な制約や、もっと積極的に動けばよかったなどというマイナスの意味なのではなく、思い返しても本当に身についた、咀嚼して吸収できたと実感できているのは本当にここ1年ほどのことばかりなのである。

アメリカ出発前に、理事の大杉さんから、10年間に渡るご自身のアメリカ生活の経験を踏まえて、「わかってきた、楽しくなってきた、身についてきたと感じるのは3年目になってやっとかな」と言われたのを最近思い出すが、まさにそのとおりで、大学院の勉強にしても、カンファレンスやワークショップでのトレーニングにしても、不思議とここ1年のことしか思い出せない。そういう意味で帰国間近の今になって、できることは意外と少なかった、4年間いられる博士課程に行ったほうがよかったかなと思うこともある。

日本に帰って少しずつ振り返れば、また少しずつ整理されていくのだとは思うが、留学するなら5−10年はぜひ!と誰にともなくお伝えしたい気分である。

さて、今月の生活は、論文、論文、論文、論文。。。。。。であった。それ以外は食料調達以外、本当に何もしていない。先月インタビューを終え、データ分析をし、ひたすら執筆の日々であった。日本で論文を書いたときも、最後はカンヅメだったが、アメリカでは言葉の扱いにも苦労している。

例えば、読むときはほぼ同じ意味でとっても差し支えがない単語も、自分の頭にあることをできるだけ正確に表そうとすると、同じ意味のはずなのにニュアンスが異なっていたり、アメリカ人には意図していないニュアンスで受け取られたりする。また、必要と思って書いた文がくどいとばっさり切られたりすれば、逆に、「え?そこまで書く必要?」と思うこともある。また、言い回しのフォーマル度を常に高いレベルに保ちながら書くのも大変である。

オーロニ大学の2人の先生に校正を助けていただいているのだが、これらについては未だにわからないことがたくさんあり、添削を受けるたびに新しい発見が生まれている。第一言語の日本語から、第4言語の英語にまで辿り着くのは本当に大変であるが、同時に言語の奥深さも感じている今日この頃である。
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