2010年7月生活記録 (第3期生 管野奈津美)[2010年08月22日(Sun)]
* *Deaf Culture Centreでのインターンシップ**
早いものでインターンシップを始めて1ヶ月経った。上司も同僚もフレンドリーでコミュニケーションもアメリカ手話なので問題なく楽しくやっている。時々ろう者が訪ねてくるのでギャラリー内のガイドを頼まれたり、ギフトショップで対応することもある。カナダだけではなく、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアから訪れた人もいた。毎日様々な人に出会えるので本当にいい刺激になる。また、Deaf Culture CentreはDe’VIA(ろう文化•経験を反映させたデフアートの名称)を支持しており、カナダや世界中から集めたDe’VIAの作品を展示している。ネットワーク設立のためにカナダのデフアーティストについて調査を始めたが、カナダにも先住民(イヌイット)も含めてたくさんのデフアーティストがおり、特に若い女性のアーティストの活動が目立った。アメリカで得られなかった貴重な情報をたくさん得られたのでよかった。
**クレジットカード盗難事件**
7月初めに公共図書館に行った際にクレジットカードが盗まれて使い込まれてしまった。自分でも信じられないのだが、いつの間にか財布からカードがこっそり拭き取られていたのである…。ものすごく落ち込んだが、部屋を貸してもらっているカナダ人ろう者の大家さんが警察に一緒にいってくれる手話通訳者を依頼してくれて精神的に助けられた。カナダには意外にもアメリカのVRSのような電話リレーサービスがまだないので、銀行にも大家さんの職場にあるTTYサービスを通して電話してもらったりなど色々助けて頂いた。人生初めて警察署に行って被害届を出した。手話通訳者がついてくれたおかげで被害状況の説明もスムーズにできた。大家さんが交渉してくれたらしいが、手話通訳者の派遣費用も警察が出してくれるそうである。私はカナダ人ではないが、きちんと対応してくれて驚いた。そもそも手話通訳者を派遣してくれたセンターもカナダ人でなかろうが、ろう者であればサポートするというスタンスであった。私はたまたま大家さんが色々親身になって助けてくれたのでよかったが、もし日本に外国人のろう者が来て事件に巻き込まれた場合、手話通訳はどう対応するのだろうと考えさせられた。また、カナダに着いたときに、大家さんに緊急時の手話通訳者を呼ぶための電話番号が書いてあるキーホルダーを渡された。何か事故にあったり事件に巻き込まれたときに持っていれば、周りの人がろう者だと認識して対応してくれ、手話通訳者を呼んでくれるからと説明された。緊急時の手話通訳システムが整っていると感じた。留学生活3年目にして初めて警察にお世話になったが、緊急時の手話通訳者派遣など実際に経験してこれもいい経験になった。
* *モントリオール**
上司が一週間出張のため休暇を頂いたので、同じくギャロデット大学からDeaf Culture Centreへインターンシップにきているもう一人の学生と2人でモントリオールのいう街に数日間小旅行に行ってきた。モントリオールはトロントからバスで6時間離れた街でフランス語圏の街である。街に入ると一斉にフランス語の看板ばかりで別世界に入ったような感覚だった。しかし、店員やレストランのウェイターなどは英語で対応してくれるのでバイリンガルという印象を受けた。歴史の由緒ある街なので街全体が古く、石畳の街並が素晴らしかった。聖ノートルダル教会や現代アートの美術館に行き芸術に触れることができて、いいリフレッシュになった。
* *誕生日**
7月の終わりに誕生日を迎えた。なんとインターンシップ先の職場でサプライズがあった。トイレ休憩にいって机に戻ろうとすると、キッチンに人が集まっていたのでなんだろうとそばに寄ってみるといきなり「ハッピーバースデー!」とASL(アメリカ手話)で歌ってくれ、カップケーキと誕生日カードをくれた。夏休みの間に産まれた運命なのか、学校などで祝ってもらった思い出があまりなかったので、ものすごく照れくさかったが、カナダで迎えた誕生日はとてもいい思い出になった。
早いものでインターンシップを始めて1ヶ月経った。上司も同僚もフレンドリーでコミュニケーションもアメリカ手話なので問題なく楽しくやっている。時々ろう者が訪ねてくるのでギャラリー内のガイドを頼まれたり、ギフトショップで対応することもある。カナダだけではなく、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアから訪れた人もいた。毎日様々な人に出会えるので本当にいい刺激になる。また、Deaf Culture CentreはDe’VIA(ろう文化•経験を反映させたデフアートの名称)を支持しており、カナダや世界中から集めたDe’VIAの作品を展示している。ネットワーク設立のためにカナダのデフアーティストについて調査を始めたが、カナダにも先住民(イヌイット)も含めてたくさんのデフアーティストがおり、特に若い女性のアーティストの活動が目立った。アメリカで得られなかった貴重な情報をたくさん得られたのでよかった。
**クレジットカード盗難事件**
7月初めに公共図書館に行った際にクレジットカードが盗まれて使い込まれてしまった。自分でも信じられないのだが、いつの間にか財布からカードがこっそり拭き取られていたのである…。ものすごく落ち込んだが、部屋を貸してもらっているカナダ人ろう者の大家さんが警察に一緒にいってくれる手話通訳者を依頼してくれて精神的に助けられた。カナダには意外にもアメリカのVRSのような電話リレーサービスがまだないので、銀行にも大家さんの職場にあるTTYサービスを通して電話してもらったりなど色々助けて頂いた。人生初めて警察署に行って被害届を出した。手話通訳者がついてくれたおかげで被害状況の説明もスムーズにできた。大家さんが交渉してくれたらしいが、手話通訳者の派遣費用も警察が出してくれるそうである。私はカナダ人ではないが、きちんと対応してくれて驚いた。そもそも手話通訳者を派遣してくれたセンターもカナダ人でなかろうが、ろう者であればサポートするというスタンスであった。私はたまたま大家さんが色々親身になって助けてくれたのでよかったが、もし日本に外国人のろう者が来て事件に巻き込まれた場合、手話通訳はどう対応するのだろうと考えさせられた。また、カナダに着いたときに、大家さんに緊急時の手話通訳者を呼ぶための電話番号が書いてあるキーホルダーを渡された。何か事故にあったり事件に巻き込まれたときに持っていれば、周りの人がろう者だと認識して対応してくれ、手話通訳者を呼んでくれるからと説明された。緊急時の手話通訳システムが整っていると感じた。留学生活3年目にして初めて警察にお世話になったが、緊急時の手話通訳者派遣など実際に経験してこれもいい経験になった。
* *モントリオール**
上司が一週間出張のため休暇を頂いたので、同じくギャロデット大学からDeaf Culture Centreへインターンシップにきているもう一人の学生と2人でモントリオールのいう街に数日間小旅行に行ってきた。モントリオールはトロントからバスで6時間離れた街でフランス語圏の街である。街に入ると一斉にフランス語の看板ばかりで別世界に入ったような感覚だった。しかし、店員やレストランのウェイターなどは英語で対応してくれるのでバイリンガルという印象を受けた。歴史の由緒ある街なので街全体が古く、石畳の街並が素晴らしかった。聖ノートルダル教会や現代アートの美術館に行き芸術に触れることができて、いいリフレッシュになった。
* *誕生日**
7月の終わりに誕生日を迎えた。なんとインターンシップ先の職場でサプライズがあった。トイレ休憩にいって机に戻ろうとすると、キッチンに人が集まっていたのでなんだろうとそばに寄ってみるといきなり「ハッピーバースデー!」とASL(アメリカ手話)で歌ってくれ、カップケーキと誕生日カードをくれた。夏休みの間に産まれた運命なのか、学校などで祝ってもらった思い出があまりなかったので、ものすごく照れくさかったが、カナダで迎えた誕生日はとてもいい思い出になった。