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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2006年10月 生活記録(1期生 太田琢磨)[2006年11月01日(Wed)]
10月に入り9月と比べてさらに気温が下がってきた。10月頭にはすでに木々の色がかわり、走るように秋が過ぎ去っていくのを感じている。気温も10度以下に下がる日が多くなり、学生の多くはすでに冬の装備で大学構内を歩いている。この10月には、授業だけでなく様々な事件やイベントがあったのでそのことについて少しふれていきたい。

授業の様子
授業は9月から変化なく続いている。ただ、今学期は目が回るほど忙しいというのが、正直な感想である。毎日のように宿題に追われており、週末もインタビュー調査のまとめなどを行っている。インタビューでは主に国立工科大学内の様々な学生支援や学習支援を行っている担当者を中心に回っており、そのインタビューを通して、国立聾工科大学が築き上げてきたノウハウなどを、体感することができた。またこれらのサービスは私も実際に利用している物もあり、私も日々その恩恵を受けている。どうしてこのようなサービスに至ったのかという経緯についても学ぶことができ、少し少し自分の留学目的に向かって、前進できているのではないかと感じている。

Gallaudet Universityの抗議デモと国立聾工科大学
 日本にも情報が伝わっているのではないかと思うが、10月はGallaudet Universityの次期学長の問題で大騒ぎであった。国立聾工科大学では、ギャロデット大学の話題で学生が手話の花を咲かせており、授業中にも学生と先生の討論の話題となるなど、多くの学生と教職員がGallaudet Universityの動向に熱い視線を注いでいた。また、国立聾工科大学では、Gallaudet University出身の教員も働いており彼らは、母校の動向をとても心配していた。国立聾工科大学の学生会長は、10月半ば、Gallaudet Universityのシンボルカラーの青と、国立聾工科大学シンボルカラーオレンジのリボンを詰めた箱を、「早期の解決を祈る」というメッセージとともにGallaudet Universityに送っている。その後、10月23日に行われたデモには、国立聾工科大学からも多くの学生が参加したと聞いている。私のクラスメートも何人か参加しており、週明けにデモの話をいろいろと聞くことができた。ただ、いずれにせよロチェスター工科大学とGallaudet Universityはかなり離れているため、私はクラスメートとの会話やGallaudet Universityの学生が綴り続けたブログなどからしか情報が得ることができなかった。また大学内でも、様々な情報が錯綜していた。そのため、何が正しい情報なのかということを十分に理解するには至らなかった。

ハローウィン
10月最後の日はハローウィンであった。学生の中には仮装して授業にくる者もおり、学校の雰囲気が一転お祭りモードとなった。また、私のライティングの教員も魔女の帽子をかぶって授業に来たため、授業の雰囲気がいつもと違って感じた。また夜には、子供たちが仮装して家を回っており、アメリカの文化の一部を目の当たりにすることができたのは、幸運であった。

期末テストに向けて
11月にはいるといよいよ期末テストのシーズンである。すでに授業も終盤に入っている。今はすでに木々から葉が消え、いよいよ冬本番にはいる気配がしてきている。健康に気をつけ、気を抜かずこの秋学期を終わらせたいと考えている。
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コメント
有難うございました。 石井
Posted by:ishii  at 2006年11月05日(Sun) 12:49

石井さん、コメントありがとうございます。

 今回のギャロの件では、NTIDの聴覚障害に対する見方の多様性が濃く表れていたように感じています。

 比較的、学生は新学長の更迭に賛成という立場の学生が多かったように感じます。ただ職員の中では意見が分かれていたような感触を受けました。私も何名かの教職員と話したときには、心配しているなどといった曖昧な答えしかいただけませんでした。

 それ以前の問題で、NTIDには、様々な情報が入り乱れていました。ですので、何が正しくて何が正しくないのか。ギャロの状況を判断するための、十分な情報はNTIDには届いていなかったと思います。その結果、私のようにどちらの立場も取らずになり行きを見守っている人々も多かったように感じています。

 以上、お答えになったでしょうか。
Posted by:太田 琢磨  at 2006年11月05日(Sun) 02:07

石井です。

NTIDでは今回のギャロの件に関して、どのような見方が支配的ですか?

色々な意見があって、何とも答えようが無いかも知れませんが・・・。

また、ゆとりが出来たら教えていただけると嬉しいです。
Posted by:ishii  at 2006年11月02日(Thu) 09:19