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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2010年5月生活記録 (岡田)[2010年05月20日(Thu)]
先日アメリカで30歳の誕生日を迎えた。20代最後の日は、その日に提出するテストとペーパーを片付けるので終わってしまったが…。そのため、翌日のクラスは半分眠気との戦いになった。そんな中、珍しく1時間早く終わり、ほっとしていると、クラスメイトが突然全員立ってASLでHappy Birthday を歌ってくれた。聞くと、手話通訳者に協力してもらってビデオにとり、それぞれで練習していたらしい。思いがけないサプライズだった。

今月はインターンシップに力を注いだ。以前に報告したが、スタンフォード大学のADAのコンプライアンスを担う部署で、障害を持つ学生・教職員のための非常事態に備えたプランを作成している。基本的な枠組みができたので、関係箇所の職員を対象にしたフォーカスグループを設けてプレゼンをし、さらに具体的な懸案事項を吸い上げたり、よりよいアイディアを募ったりした。また、学生に個別にインタビューをしてフィードバックを集めた。現在はそれらを使用してさらに具体的なプランを作成し、最終的な責任を持つ部署にプレゼンを行う準備をしている。その場で、どのように今後自分のオフィスと協働していくか、両者の間で合意を形成し、今後につなげるところまでが、インターン生としての自分の最終的な役割になりそうである。

また、その過程で、コースワークの中で学んだ手法やセオリーがどのように結びついているかを考察し、レポートにまとめることが課題として課された。このインターンシップで、一番意義を感じるのは、今までクラスで学んできたことを、現実の場面でどのように適用していくか考えられること、また逆に、日本で仕事をしていたときにあったこと・現在起こっていることを、理論として説明するとどうなるかと落とし込む作業ができることである。理論と実践の両輪が大切だといわれるが、それをきちんとした指導の下で行い、フィードバックを得ていく作業は、実際にはなかなか難しいのではないかと思う。この貴重な経験は、今後さまざまな場面で応用していきたい。

そして、この生活記録を書いている時点で、卒業まであと3週間である。こちらの大学院はMAレベルではあまり論文指導に力を入れず、指導も頻繁にはなく各自のペースでのんびりと進む。そのため、クラスの履修を通して少しずつ新しいこと学んでいるはずではあるが、日本と違って最後に締めのようなものがないのがなんとなくしっくりこない。最後までいつもどおりの時間が流れているような感覚である。

とはいえ、個人的にこの論文は力を注いでいる。昨年から教授が非常に多忙でほとんど指導ができなく、先日やっとインタビューの開始の許可が取れたような状況であるが、夏の間に指導を受けられる体制がやっと整いつつある。卒業式を終えたらSF周辺、シアトル、ボストンの大学を訪問してデータを集めを開始し、できる限り納得のできるものを書き上げて帰りたいと考えている。


My Office. ちなみに上司のデスクは、「デスク」ではなくて、「部屋」である。1ルームのマンションより広いかも知れない。これが Stanford スタンダード(笑)
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