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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
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2010年4月生活記録 第4期生 武田太一[2010年05月08日(Sat)]

今回は動画が長いので、2回に分割して掲載します。
次回からは時間を見ながら話すようにしなければなりませんね。







●大学の状況

英語クラス(ENG101A)
 今までにエッセイを2つ作り、提出した。それぞれのテーマは「アメリカ人の性格」と「アメリカンドリーム」であった。私はアメリカ人ではなく、留学生であるためあまり馴染みがないテーマだったが、先生や周りの人に聞いたり、様々な書籍を読んだりしてエッセイを書き進めた。特に「アメリカンドリーム」において、キング牧師はご存知だろうか。黒人の差別撤廃運動など先駆け、人間の平等を訴えた人物である。彼のような活動もアメリカンドリームとしてとらえることができ、その他にも有名な人物を参考していった。
 
 また、このクラスでは映画を観ることが多い。これまでに「Bowling for Columbine(ボウリングフォーコロンバイン)」、「BAADASSSSS!(バッドアス)」、「Unforgiven(許されざる者)」を鑑賞した。いずれもエッセイのテーマにつながる作品であり、これらの作品を観たあとに、どんなキーワードが出たか、どんなキャラクターであったかなどクラス内でディスカッションを行い、エッセイに繋げていくという流れであった。DVDを鑑賞したり、ディスカッションを行うなど、非常に面白いクラスではあるが、エッセイの評価は厳しい。特にDVDの作品名や会社名などを引用・参考文献として掲載しなければならないのだが、それを怠ったせいで最初のエッセイは評価されなかった。再度書き直しても受け入れてもらえないので、次回以降のエッセイでは怠らないようにしている。このようにアメリカは引用・参考文献に関して厳しい。日本でも著作権問題など起きているのだから、十分に注意が必要であると感じた。

英語クラス(ESL191)
 前回も述べたように英語が第二言語のクラスである。このクラスでは自分にとっては文法の誤りや使い方などを基礎から磨きなおすことが出来るため、大きな助けとなっている。ある日、先生がいくつかの文節を声に出して読み、それを生徒たちが綴りを正しく書けるかどうかを見るということを行った。これは健聴学生が実際に聞いた発音と自分の綴りが一致しているかどうか確認するためのものであった。聞こえない私にとって、音声は重要視していないが、ためしに手話通訳者と相談して、英語対応手話で通訳してもらった。手話を見ながら書くという作業は大変だが、これがかなり面白かった。たとえば通訳者が「Technology」と表し、私は忠実に「Technology」と書いた。だが実際には「Technologies」と言っていたのである。英語の特徴として単数形と複数形があり、日本だったら本は1つでもたくさんでも「1つの本」「たくさんの本」となるように「本」なのだが、英語はbook、booksといったように最後に-sあるいは-esがつく。それが手話通訳となると出てこないのである。many technologiesといった文のように最初に複数形が出てくるとわかる英単語があれば、後者は必然的に複数形になると判断できるが今回は「new technologies」と言っていたので、手話通訳のほうも「new technology」といったシンプルな表現になる。「new technology many」といった表現になるとかえって不自然な表現になる。そのほかにもhappenとOccurは同じ表現であるため、どちらを使っていたのか判断できない。通訳者もそれを分かっていたため、あえて指文字も付け加えたのである。

 いずれにせよ手話通訳で読み取れる内容と、実際にしゃべっている英文が必ずしも完全に一致しているのではない。こういった事実を改めて感じたと共に、英語とASLがいかに違う文法体系を持っているか思い知らされた。通訳・翻訳の難しさが垣間見えたときである。盲ろう通訳や、手話による会議の議事録など通訳・翻訳に近い作業をしていたこともあるので、改めて自分の経験とつなげて、勉強していきたいと思う。

●ボランティア
 聾学校でのボランティアで1つ面白いことがあった。1年生から5年生が集まって集会を開き、ハイチ地震の被災者たちへの支援に関する取り組みをそれぞれ発表していた。生徒たちは地震で聾学校も崩壊したという報告を受け、自分たちに出来ることは何かを話し合い、お菓子を作って先生たちに売ってお金を集めたり、何か物を作ったりしてきた。それぞれの成果を発表していくのだが、1年生というちっちゃな子どもでもみんなの前に立って堂々と話をすることが出来るということが驚きであった。日本だったらあまり見かけない。むしろ日本人は控えめな性格なのだから、もし日本に帰ったら子どもたちも積極的に人前で話ができるように促していけたらと思う。


聾学校からの贈り物拍手
ボランティア感謝週間でいただきました。


●今後の予定
 先日にやっとTOEFLのスコアを受け取ることができた。その結果を出願先に送り、現在結果待ちである。次回生活記録で良い報告が出来たらいいと願っている。5月は学期末試験を控え、それが過ぎると春学期も終わりである。6月から7月にかけてはオーロニ大学で夏学期のクラスを受講する予定なので、ここにいる間にできるだけのことをやっていきたいと思う。


おまけ笑い
雨上がりに大学で見かけたかたつむり


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コメント
お久しぶりです。娘さんも元気そうで何よりです笑顔
もちろん帰国の際にはつくしっこにも立ち寄らせていただきます。私も成長したみんなにお会いできるのを楽しみにしています笑い
Posted by:武田  at 2010年06月06日(Sun) 08:32

つくしっこののんちゃん(の母)です。今日、目で聞くテレビで偶然武田さんを見つけ、娘は大喜びしていました。そして、このページにたどり着きました。お元気そうで何よりですし、色々勉強されているようで、素晴らしいですね!帰国の際にはつくしにお立ちより下さい!そして子供たちにアメリカのことを色々話していただけたら嬉しいです。では!
Posted by:のんちゃん(の母)  at 2010年06月05日(Sat) 19:39