2010年2月 生活記録 (岡田)[2010年03月18日(Thu)]
今日で冬学期が終了した。10日間の短い休みに入るが、論文を書いたりと、クラスがないここぞとばかりにやることが多く、まったく休みという感覚はない。Quarter制ではいつものことであるが…。
2月は特に学校では変わったことはなく、インターンシップのほうも少しずつ軌道に乗り、この生活記録を書いている時点では、1つのプロジェクトが終わろうとしている。インターンについては先日少し書いたが、スーパーバイザーが2人ついており、1人は基本的なASLができて直接的なコミュニケーションができる、もう1人はご自身も障害を持つ弁護士でADA成立当時から働いている方でいろいろと学ぶことができ、良い環境に恵まれたと感じている。
上旬にはボストンとニューオーリンズに行ってきた。ボストンでは、日本からPEPNet-Japanのメンバーがアメリカの高等教育のレベルに対応しうる高度な手話通訳者養成について視察に来たのであるが、それに参加させていただいた。2年前にRITで参加した視察の続編である。そのときの講師の一人がボストンにあるノースイースタン大学の方で、そのときに聞いた養成内容がすばらしく、今回は直接視察に行ったわけである。内容については、今後日本でPEPNet−Japan主催の報告会があるのでそちらにご参加いただきたい。
その後そのまま、ニューオーリンズに飛び、AHEADのManagement Instituteというワークショップに参加してきた。AHEADは毎年カンファレンスを開いているが、そのほかに特定のトピックに絞ったトレーニングも提供している。今回参加したのは、いわゆる障害学生支援室の運営者を対象に行われたワークショップである。
2つレベルに分かれていて、1つは支援室運営の基本を身につけるもの、もう1つはより効率的で質の良い運営を目指すためのワークショップであり。私は後者に参加した。特に印象深かったのは、ビジネスの世界で行われている考え方・手法を、どのように適切に教育の場である大学でのプログラム運営に取り入れていくかという点である。
また、2日間かけてみっちり行われてので、支援室をマネジメントする際の、包括的なフレームワークを自分の中で確立することができた。今インターンシップでも実感しているが、教室・本・ワークショップなどで得られるセオリーやフレームワークは、実際に仕事をするうえでかなり大切になると感じている。セオリーに頼ることなく、また、経験のみで語ることなく、両者をバランスよく ブレンドさせてこそ、良い仕事ができると感じている。
この留学で、どのように日々の業務の中でセオリーを用いていくか、また逆にどう仕事をセオリーとして説明するかという観点を得られたことが大きな1つの成果である。
今回のワークショップでは、また1ついい出会いがあった。今書いている論文で、特に参照している人が4人ほどいるのだが、そのうちの1人に実際にお会いできたのである。しかも研究内容や、日本でやっていきたいと考えているビジョンを説明させていただくと、「ぜひそれを私に送ってください。読んでいないものや他に推薦するものがあれば、あとでリストを送るから」とまで言っていただいたのである。このような「高等教育における障害学生支援」というフィールドを同じくする人と直接交流できる場があるのもアメリカの強みである。日本でもこのような場を作っていけたらと考えている。
2月は特に学校では変わったことはなく、インターンシップのほうも少しずつ軌道に乗り、この生活記録を書いている時点では、1つのプロジェクトが終わろうとしている。インターンについては先日少し書いたが、スーパーバイザーが2人ついており、1人は基本的なASLができて直接的なコミュニケーションができる、もう1人はご自身も障害を持つ弁護士でADA成立当時から働いている方でいろいろと学ぶことができ、良い環境に恵まれたと感じている。
上旬にはボストンとニューオーリンズに行ってきた。ボストンでは、日本からPEPNet-Japanのメンバーがアメリカの高等教育のレベルに対応しうる高度な手話通訳者養成について視察に来たのであるが、それに参加させていただいた。2年前にRITで参加した視察の続編である。そのときの講師の一人がボストンにあるノースイースタン大学の方で、そのときに聞いた養成内容がすばらしく、今回は直接視察に行ったわけである。内容については、今後日本でPEPNet−Japan主催の報告会があるのでそちらにご参加いただきたい。
その後そのまま、ニューオーリンズに飛び、AHEADのManagement Instituteというワークショップに参加してきた。AHEADは毎年カンファレンスを開いているが、そのほかに特定のトピックに絞ったトレーニングも提供している。今回参加したのは、いわゆる障害学生支援室の運営者を対象に行われたワークショップである。
2つレベルに分かれていて、1つは支援室運営の基本を身につけるもの、もう1つはより効率的で質の良い運営を目指すためのワークショップであり。私は後者に参加した。特に印象深かったのは、ビジネスの世界で行われている考え方・手法を、どのように適切に教育の場である大学でのプログラム運営に取り入れていくかという点である。
また、2日間かけてみっちり行われてので、支援室をマネジメントする際の、包括的なフレームワークを自分の中で確立することができた。今インターンシップでも実感しているが、教室・本・ワークショップなどで得られるセオリーやフレームワークは、実際に仕事をするうえでかなり大切になると感じている。セオリーに頼ることなく、また、経験のみで語ることなく、両者をバランスよく ブレンドさせてこそ、良い仕事ができると感じている。
この留学で、どのように日々の業務の中でセオリーを用いていくか、また逆にどう仕事をセオリーとして説明するかという観点を得られたことが大きな1つの成果である。
今回のワークショップでは、また1ついい出会いがあった。今書いている論文で、特に参照している人が4人ほどいるのだが、そのうちの1人に実際にお会いできたのである。しかも研究内容や、日本でやっていきたいと考えているビジョンを説明させていただくと、「ぜひそれを私に送ってください。読んでいないものや他に推薦するものがあれば、あとでリストを送るから」とまで言っていただいたのである。このような「高等教育における障害学生支援」というフィールドを同じくする人と直接交流できる場があるのもアメリカの強みである。日本でもこのような場を作っていけたらと考えている。