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聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
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2009年生活記録(岡田)[2009年12月26日(Sat)]
■ Law in Higher Education

このクラスでは毎週4ページほどのanalyze paperが課されている。そのペーパーが学期開始から5週間がたち、やっと終わった。毎週のリーディングに加えて、自分で文献を探して情報を追加していかなければならず、1週間のスパンとしては厳しいものがあったが、終わってほっとしている。この毎週のペーパーの合計点が中間テスト代わりになるので気が抜けなかった。

しかし、大変ではあるが、毎週のトピックはきちんと高等教育におけるAdministratorに必要な法律的な知識や見方が学べるようになっているし、毎週知識が蓄積されていくのがわかるので、モチベーションは高く保つことができた。

日本では高等教育マネジメントという学科がまだまだ未発達で仕方ない面もあるが、「高等教育に関する法律」というように必要なトピックに気軽にアクセスできることが、アメリカの高等教育の強みである。ほかにも大学運営関係で言えば、「学生部(Student Affairs)の運営」とか「インターンシップ」「学生の発達(Student Development)」などアマゾンのサイトで入れてみると、その関連文献が無数に出てくる。日本だと、「経験」の一言で片付けられてしまったり、現場経験こそが大切で理論や知識は関係ないと捉えられることが多いかと思うが、アメリカの場合はきちんとテキストなど参照できるものがあり、また大学院レベルの教育プログラムもあって、常に「現場」と「理論」を両方高めている感じである。

その証拠に現職の職員も多くこのプログラムで学んでいる。日本でもこのように仕事の時間は仕事、定時以降はキャリアップやスキルアップのために各自が専門的に学べるという環境ができればと思う。

■ Thesis

先月、アメリカの場合は書き方や調査方法などにかなり厳密であると報告した。さらに1ヶ月たって、日本と違うと感じたことがある。それは学生同士の批評を行わないということである。もしかしたら私の通う大学院だけかもしれないが、日本では毎週何人かの学生が進捗状況や論文の一部を報告して、それに対してゼミ内でアドバイスや批評を行うなどをしていた。しかしここでは、学生同士ではほとんど何もしない。クラスのはじめに進捗を報告するが、論文の中身については一切ノータッチである。

研究活動の集大成の論文を書くクラスというよりも、Thesis というResearch paperの書き方を教えるクラスという印象である。おそらく博士課程ではまた様子が違うのだろうが、なんとも奇妙な感覚である。日本では入学早々からゼミがあり研究活動が始まるが、アメリカでは論文は2年目からであるし、通常のクラスも卒業する学期まである。そもそも大学院教育に対する考え方が違うのであるが、なかなか面白い経験をしていると感じる今日この頃である。
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