• もっと見る
聴覚障害者留学
 
 このブログは、2004年度より特定非営利活動法人(NPO)日本ASL協会が日本財団の助成の下実施しております「日本財団聴覚障害者海外奨学金事業」の奨学生がアメリカ留学の様子および帰国後の活動などについてお届けするものです。
 コメントでいただくご質問はブログに書かれている内容の範囲のみでお願いします。それ以外の留学に関するご質問は日本ASL協会の留学担当にお問い合わせ下さい。
« 2009年10月生活記録 第4期生 武田太一 | Main | 2009年10月生活記録 (第5期生 川俣郁美) »
2006/4/28ブログ開設時からのアクセス数
UL5キャッシング
最新記事
カテゴリアーカイブ
リンク集
最新コメント
月別アーカイブ
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/index2_0.xml
2009年10月生活記録 (第4期生 福永 梢)[2009年11月15日(Sun)]
  ワシントンDCで日本の秋を疑似体験している。雨と晴れが約1週間ごとに交代し、紅葉もきれいだ。毛布も掛け布団も2枚に増やし、コートとマフラーとニット帽を身にまとい、湯たんぽとホッカイロもほしいと思う寒がりな私の隣で、同級生は半そでである。

ο○ 誕生パーティー ○ο  

 10月に入ってすぐ、ルームメイトの誕生パーティーがあった。日本料理を頼まれ、2色コロッケ(ポテトコロッケとかぼちゃコーンクリームコロッケ)、ほうれん草と練り天のおひたしなどを作った。コロッケと豆腐入り抹茶パウンドケーキが好評で、あっという間になくなった。ポテトコロッケにはおたふくソースをかけるのが私流なのだが、このソースも人気だった。このほかにタイと韓国の料理も並び、個人的には湯豆腐に豚キムチを乗せた韓国料理がとてもおいしかった。集まった人の顔ぶれは料理よりも国際的だった。違う文化と言語をもつ者同士がASLと英語でつながっている。後片付けに追われながら、言語を共有することの魅力を感じた。

ο○ 中間テスト ○ο

  時間は早く過ぎるもので、あっという間に中間テストの期間になった。大学院となると英語での知識を覚えるだけにはいかない。その知識を正しく伝えるだけの書く力が必要になる。そこでテキストや資料にある英文をまんま書きとりながら、復習することにした。私にとっては自分で英文を考えて書くよりもこっちのほうが断然よく、英語の思考回路へとより素早くスイッチを入れることができる。中間テストのおかげで自分に合った勉強方法をまた1つ見つけることができた。

ο○ ASL歴1年半 ○ο 

 アメリカでASLを学んで約1年半になり、気づいたことがある。手話を教えるとき、日本語(英語)を手話に対応させる方法がよく採られる。しかし、日本語を教えるときと同じように音節や音素レベルから教えるのが効率的な気がする。手の形、位置、動きから入ったほうがより視覚的な言語で考えることができるからだ。日本語(英語)に頼りがちな手話をするのは視覚的な言語に基づいて考える力が弱いのだと思う。どのようにして思考言語を切り替えるのかについて指導方法があれば、習得が早くなると思う。手話の専門でないが言語発達にはとても関心があるので、ふとそんなことを考えてみた。

ο○ メリーランド州のアジア店 ○ο

 2度目のハロウィンを迎えた翌日、メリーランド州のアジア店へ行った。こっちへ引っ越してからは初めての、グループでのお出かけだった。メリーランド州に新しくアジア店ができたらしく、これが免税になっていると聞いた貧乏な留学生たちが集まった。実際いつも行っているアジア店より大きく、タイ、インド、インドネシアなどの調味料の品ぞろえがよくて見るだけでも楽しいお店だった。バージニア州にも大型の日本食糧店ができたらしいので、まとまった休みが取れたときにまたグループで出かけてみたい。
この記事のURL
https://blog.canpan.info/deaf-ryugaku/archive/342
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
 
コメントする
コメント