2009年9月生活記録 第4期生 武田太一[2009年10月05日(Mon)]
●秋学期の始まり
先月の生活記録に記載されている時間割を見ると、私が受講しているクラスは4つである。
<Reading(リーディング)>
SQ3Rという1946年にロビンソンが考案した読書法を教わった。Survey=概観、Question=自問自答、Read=自分のペースで読む、Recite=暗唱、Review=復習のそれぞれの頭文字から成り、Readingの課題が出されるたびにSQ3Rを意識しながら読んでいくとスムーズに読めるようになった。月末にテストが行われ、成績は良い点数ではあったが常に向上心を持って取り組みたい。
<ASL>
最初のころは他の受講生の手話レベルを見て、授業のペースについて行けるかどうか不安であったが、次第に慣れてくると授業中に質問をするなど積極的に参加できるようになった。まだ自分の思うこと・考えていることをASLで発することが出来ないので、これからASLラボ(自習室)に通ってはASLの練習を重ねていきたい。
<Writing(ライティング)>
この講義はメインストリームであり、健聴学生の中に混じって受講している。手話通訳者2名、リアルタイプキャプショナー1名を派遣してもらってクラスに臨んでいるが、アメリカ手話も英語も完全に浸かっていない状態の中でかなり苦戦している。しかし、その分授業への挑戦心が持続でき、なんとか乗り越えようと躍起になっているところである。
<DeafCulture(ろう文化)>
4つの講義のうち、読書量が半端ではない講義ではあるが、毎回講義中に受講生とのディスカッションで得られる様々な話題は良き情報源となっている。自分が身に付いている言語はどのような過程を通して得られたのか、それぞれの生い立ちや環境にも関係しているということなど毎回興味深いテーマで交わされているが印象強い。
オーロニ大学の学生証

リアルタイムキャプション

●盲ろう者交流
友人の紹介で盲ろう者の交流会に参加してきた。アメリカでは盲ろうを英語で<DeafBlind>という。最初に持っているDeafが強調され語順が先になっている。日本語でもろう盲と記載されることはあるが、発音的には盲ろうの方が言いやすいのだろうと個人的に解釈している。交流会では触手話・弱視手話による方法でコミュニケーションが行われた。日本では指点字も行われているが、アメリカではどうかと質問したところ指点字は行われていないという。まだアメリカ手話が拙い上での質問であったため、これからもっと追及してきたいと思う。交流会の途中で、突然触手話通訳をやることになり短い時間ではあったが、良き経験となった。日本で盲ろう者介助通訳の養成を修了しているので、アメリカでもその経験が発揮できるようにしてきたい。
●余暇
日本でシルバーウィークの関係もあり、友人・知人が何人かフリーモントを訪れた。友人と共に、ヨセミテ国立公園やアルカトラズ島など観光に訪れ、心身ともにリフレッシュ出来た。ヨセミテはアメリカに来て初の長時間ドライブ経験となったが、自然の壮観さに癒され、疲れはあまり感じなかった。環境破壊が進んでいる中で、まだまだ地球のあちこちに残されている自然の素晴らしさを大切にしなければならないと実感した。
ヨセミテ国立公園

●大学院進学準備
留学の目的である大学院進学準備を着々と進めている。ろう重複障害をテーマとして研究できる大学院は限られそうではあるが、DeafEducation(ろう教育)かRehabilitation(リハビリテーション)を専攻することを前提し、進学希望先を調査中である。GREやTOEFLといった英語能力を測る試験も必要になってくるが、それも合わせて対策を考えていきたい。




